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マラドーナの低身長は病気?引退後に体重が2倍に?小柄で世界に通用した理由も!

2021年08月11日

かつて20世紀のサッカー史で「神の手」とも呼ばれスターとなったマラドーナ。低身長であったことから病気ではないかと言われたこともあります。この記事では、マラドーナの現役時と引退後の身長や体重を比較しつつ、小柄で世界に通用した理由まで迫っていきます。

マラドーナの身長・体重は?

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マラドーナはアルゼンチン出身の、世界的に大活躍したサッカー選手です。アルゼンチンリーグで15歳11か月で史上最年少のプロデビューを果たしました。1979年にはFIFAワールドユース選手権に出場し、1982年・1986年・1990年・1994年にはFIFAワールドカップに出場したのです。

しかし1991年にコカイン検査で陽性となり15か月間出場停止処分に。復帰した後も1994年のFIFAワールドカップの試合後の検査で使用禁止薬物が検出され大会から即時追放と15か月の出場停止処分になりました。スイスでの薬物依存症治療を経てボカと再契約し、1997年7月に公式戦復帰するものの、同年自身の誕生日である10月30日に現役引退を発表しました。

マラドーナは引退後に激太りをしたことでも、世界中を騒がせました。では現役時代と引退後とは、どのくらい変化があったのか、詳しく見ていきましょう。

現役時代の身長・体重

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マラドーナの公称されている身長は165cmとなっています。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)にも、5フィート4~6インチ(162.5~167.5cm)とその都度異なる数値にて記載しています。またマラドーナ自身が自分の身長についてを166cmや167cmと、インタビューによって話すことが違うこともあり、正確な数値はわかりません。

体重については、現役時代は約60~65kg程度だったと言われています。マラドーナといえば足の筋肉がとても大きい印象もあるので、実際にはもっとあったのかもしれません。10代の頃は人工的な筋肉補強を行ったり、試合での負傷時の痛み止めを使用しトレーニングを中止することで体重増加となる副作用があったという噂もあります。

引退後の身長・体重

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マラドーナは引退してからは、サッカー観戦はするものの自身はプレーすることはありませんでした。そして現役時代からコカインを使用していたため薬物依存や不規則な食事などから肥満体質になり、体重も現役時代と比べ約2倍となる最大127kgもあったと言われています。

コカイン中毒になった2000年には心臓発作を患ってしまいキューバにて療養生活を送ることで回復してきましたが、2004年には再びコカイン中毒にて倒れ生死をさまよいます。2005年には胃の切除手術を行い、体重は約50kgほど減量することができたようです。

しかし薬物依存から抜け出すためかアルコールを大量に摂取するようになっていきます。その結果、2007年には過度なアルコール摂取により内臓に負担がかかって、肝炎にて緊急搬送されたこともありました。

マラドーナの低身長は病気のせい?

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他の選手たちと比べると、165cmと低身長のマラドーナ。アルゼンチン人の成人男性の平均身長が174.5cmということもあるため、低身長なマラドーナは病気ではないかと言われたこともあります。ここからはマラドーナの低身長について、調査をしていきます。

身長が低いの病気のせいではない

調査したところ、マラドーナが病気である理由から、身長が低いといった情報がありませんでした。事実はわかりませんが、身長が低いからといって病気が原因だといったことは必ずしも言えません。基本的に中南米の選手は背が低い傾向にあるため、たまたまマラドーナが身長が伸びなかっただけかと考えられます。

またディエゴ・マラドーナの実の弟であり、同じく元サッカー選手であったウーゴ・マラドーナの公称身長も165cmであることから、マラドーナの家系は低身長であることも考えられます。

(久保建英の身長については次の記事を参考にしてみてください)

マラドーナの身長がわかる画像

公称されているマラドーナの身長は165cmですが、実際にはどのくらい低身長なのでしょうか。マラドーナの身長がわかるように、色々な選手と撮影した画像にて確認してみましょう。

武田修宏×マラドーナ

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こちらの写真は武田修宏が読売サッカークラブ2年目の時、当時20歳のころにマラドーナと撮影したものです。武田修宏の身長は177cmと公称されています。こうして二人を比べてみると、やはり177cmの武田修宏より身長が低いことがわかります。しかし当時、身長よりも鉄の塊のように胸板が厚い体格に、武田修宏は驚いたと話しています。

カレッカ×マラドーナ

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カレッカことアントニオ・デ・オリヴェイラ・フィーリョは、ナポリ時代にマラドーナと黄金時代を築き上げました。カレッカの身長の公称は179cmと高く、低身長であるマラドーナと一緒に並ぶことでその差が一目瞭然です。

ロナウジーニョ×マラドーナ

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元ブラジル代表・ロナウジーニョの公称されている身長は182cmになります。165cmのマラドーナと並ぶと、ロナウジーニョの耳ほどの背丈です。頭頂から耳まで、10cmは軽く離れていることがわかります。

ベッカム×マラドーナ

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元イングランド代表のデビット・ベッカムの公称している身長は180cmです。二人が並んで立つと、ベッカムの口元ほどの背丈になります。やはり身長差は15cmほどのように見えますね。

(ベッカムの成長の歴史については次の記事を参考にしてみてください)

メッシとマラドーナの比較

マラドーナと同じく低身長だと言われているリオネル・メッシです。二人はアルゼンチン生まれのサッカー選手ですが、どのような共通点があるのか気になるところです。メッシとマラドーナについて、比較してみましょう。

(リオネル・メッシの名言については次の記事を参考にしてみてください)

若くしてプロデビュー

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二人のプロデビューとなった年齢は、共通して10代の若さだったということです。二人のプロデビュー前は、8歳の時にはすでにプロチームのジュニアユースに所属していました。

マラドーナはアルヘンティノス・ジュニオルスの入団テストに合格したのが9歳でした。1973年の12歳の時には、CAリーベル・プレートからオファーもあったものの、父親の反対があったのです。その後は、13歳で学校を辞めサッカーに専念し、14歳でアルヘンティノス・ジュニオルスの9軍に昇格し、15歳で史上最年少でプロとなりました。

対しメッシは、13歳の時にスペイン・リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナの加入テストに合格しました。カルロス・レシャック監督はメッシの才能を見抜いていたものの、当時の会長が若い年齢の選手との契約が珍しかったこともあり、交渉が難航となったのです。正式に契約しプロになったのは2001年17歳の時でした。

身長が他の選手と比べ低身長である

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マラドーナとメッシの共通点といえること、それは二人とも他の選手と比べ身長が低いことです。マラドーナの公称身長は165cm、メッシは170cmです。マラドーナは弟も身長が低く家系の関係もあったのでしょう。

メッシの場合、10歳のころに成長ホルモンの分泌異常の症状である成長ホルモン分泌不全性低身長症が発覚しました。この病気のために、成長ホルモン投与などの治療なしでは身体が発達しないと診断されたのです。FCバルセロナのカルロス・レシャック監督はメッシとの契約を逃したくなく、自身の権限の元、FCバルセロナはメッシと契約すると約束しました。

FCバルセロナは家族揃ってのバルセロナへの移住を条件に治療費を全額負担することを約束し、家族もこれを快諾しました。バルセロナ入団テスト時は身長143cm、体重35kgしかなかったメッシも、ホルモン治療によって5年後には身長170cm、体重67kgまで成長することができたのです。

異次元的なドリブルテクニック

まず第一に思いつくことは、マラドーナもメッシも圧倒的なドリブルテクニックがあることです。彼らのドリブル力にてんてこ舞いになり、ボールをカットすることができず抜かれてしまう選手も多くいました。

1986年のメキシコ・ワールドカップにてマラドーナは神の手ゴールなどで世界王者に輝き、「サッカー界の神」と呼ばれれば、バルセロナでクラブキャリア600ゴール以上を決めたメッシも神と呼ばれました。特に二人とも微妙な相手との距離と角度を操るテクニックが非常に得意としています。

マラドーナが低身長でも世界で活躍した理由

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低身長であるマラドーナが世界で通じるほど大活躍した理由としては、彼のドリブルテクニック・スピード・野性的な姿勢などがあげられるでしょう。

同じドリブルテクニックが強みであっても、マラドーナは更に腕を大きく振り回し、スピードと体の強さにて野性的な攻撃をしていきました。その代表的な試合が、ハーフウェーラインから約60メートルを単独で5人を抜き、シュートを決めた伝説の5人抜きドリブルです。この試合を見た誰もが、彼のプレーに大興奮しました。

ドリブルテクニックが凄い選手は他にも大勢いますが、マラドーナのスピードのあるテクニックは、今現在も越える選手はいません。

(サッカー選手の名言については次の記事を参考にしてみてください)

マラドーナの他に世界で活躍した低身長の選手たち

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サッカーで活躍した低身長の選手は、マラドーナだけではありません。他にも低身長だと言われているトップスターたちについても、詳しくみていきましょう。

ペレ

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1956年の15歳でサンパウロ・サントスFCでプロデビューを果たしたペレです。身長が173cmであったにも関わらず、当時の体重は60kg満たない華奢な体型をしていました。しかしペレの特徴である、小柄だけども身体能力が非常に高く、バランス感覚にも優れていました。ペレのプレースタイルを、「パーフェクトバランス」と集約されたほどです。

他にも跳躍力もあってヘディングにも長け、100m10秒台で走る俊足力も備わっていました。選手時代の総得点数は1,284得点となり、人々からは「サッカーの王様」と称されていました。

ロマーリオ

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ブラジル出身のロマーリオの公称身長と体重は167cm、70kgです。この小柄な身長のため、愛称は「バイシーニョ(ちびっこ)」と呼ばれていました。しかしロマーリオも卓越したテクニックや俊敏な動きを得意とし、相手のDFを翻弄してきました。

サッカープレーも凄いですが、バルセロナ時代に試合中に対戦相手セビージャのディエゴ・シメオネの顔面を殴ったり、中傷した相手サポーターを襲ったこともありました。様々な騒動を起こし「史上最強のバッドボーイ」と呼ばれることとなったのです。そんなロマーリオも、現在は政治家として活躍しています。

ロベルト・カルロス

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ロベルトカルロスの公称身長と体重は168cm、70kgとなります。ロベルト・カルロスの幼少期は父親と働いていたほど貧しい家庭でした。十数キロ離れた学校へ通うにもバス代が払えないために、走って通学したのです。そんな環境で育ったため、13歳までサッカーボールも蹴ったことがありませんでした。

ロベルトカルロスのポジションはDFで、低身長のためにヘディングの競り合いには不向きでしたがキック力が非常に高かったため、レフトサイドバックのポジションは最適でした。100m10秒台という俊足を持ち、利き足から放たれる独特の長い助走から「悪魔の左足」と評される強烈なキック、時速140kmを超えるシュートは「凶器の弾丸」と呼ばれたのです。

その他、マラドーナに関する記事もチェック!

出典:https://celeby-media.net/I0001944

数々の伝説を残したマラドーナについて、もっと知りたい方は是非他の記事も参考にしてみてください。

マラドーナの歴代背番号を知ろう

マラドーナの背番号が10だということは有名ですが、実は他にもあったのです。歴代背番号を知りたい人はチェックしましょう。

マラドーナの伝説を詳しく知りたいならこちら

マラドーナの神と呼ばれるプレーなど、詳しく解説しています。

マラドーナは低身長でも伝説に残る選手!

出典:https://www.businessinsider.jp/post-224852

天才であるマラドーナは、まさにサッカー界の伝説に残るプレイヤーです。彼の素晴らしいプレーに憧れた選手も少なくありません。マラドーナの伝説は、今後も受け継がれていくことでしょう。