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筋肉博士『石井直方』を特集!生い立ち・がんとの戦い〜筋トレ&食事への考えまで!

2021年04月19日

石井直方は筋肉博士と呼ばれるほど筋肉へ知識が豊富で、書籍も多く出版されています。この記事では、石井直方が本でも紹介するスロトレや、ダイエットにも役立つ食事などについて紹介します。がんとの闘いや研究室、マッスル北村との関係などについても紹介します。


石井直方の身長・体重などのプロフィール

出典:https://www.jprime.jp/articles/-/11364

東京大学の教授であった石井直方は、筋肉研究の第一人者としても知られています。この記事では石井直方について詳しく紹介していきますが、まずは簡単なプロフィールを見ていきましょう。

名前石井直方
生年月日(年齢)1955年3月15日(66歳)
身長175cm
体重85kg
体脂肪率
学歴日本学術振興会特定国派遣研究者 英国オックスフォード大学
職業東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(~2020年3月)
SNS

石井直方に関係のある人

「筋肉は裏切らない。」のセリフでも有名なみんなで筋肉体操に出演する近畿大学准教授の谷本道哉ですが、谷本准教授は石井直方の弟子の一人でもあります。ちなみに、伝説のボディビルダーとして知られるマッスル北村は石井と同じ東大生であった時期があり、彼の話の中で「石井直方先輩」という言葉が出ることも多かったそうです。

(マッスル北村の名言については以下の記事も参考にしてみてください)

石井直方の生い立ち・経歴

まずは、石井直方の生い立ちや、経歴について紹介します。豊富な筋肉の知識を持つ彼は、どういった経緯で筋肉についての勉強や、筋トレなどを始めたのでしょうか。

高校生の夏に筋トレに目覚め、大学でボディビルを始める

石井直方が筋トレに興味を持ち始めたのは、高校生の夏のことでした。夏休みは勉強でも忙かったのですが、プールや腕立て伏せなどの自主トレを行い、大きく体つきを変えることに成功します。

東京大学へ進学した石井直方は、ボディビル&リフティング部に入部しました。入部していきなりベンチプレスで80kgを持ち挙げるという実力を見せ、部の先輩たちはとても驚いたそうです。さらに、半年後に行われた新人戦で優勝を収めただけでなく、関東学生パワーリフティング大会で6連覇するという偉業も果たしています。

筋肉の研究に乗り出す

石井直方は東大の理科2類から理学部の生物学科に進み、自ら筋肉を鍛えながら研究も進めて行きました。大学院に進んだのちもトレーニングを続け、1980年には日本実業団ボディビル選手権大会で優勝、翌年にはミスター日本のタイトルも獲得しています。

さらに、日本ボディビル大会とIFBBアジアボディビル選手権大会の90kg以下で優勝するという見事な成績を収めながら、研究も怠ることなく博士課程に進みます。

研究を極め、筋肉博士と呼ばれるほどに

東大を卒業した後、石井直方はオックスフォード大学大学に国費留学生として1年半留学しました。このときの研究の成果を基にした論文は、有名な書籍であるサイエンス誌にも掲載されています。

その後は東大の駒場キャンパスにて筋トレについての研究を進めていき、知識をさらに深めていきました。石井直方は筋肉に関する知識の豊富さから、筋肉博士と呼ばれるほどとなっています。

筋肉研究の第一人者として、東大教授へ

学生時代からボディビルダーとして有名であった石井直方は、1999年4月からは東京大学で教授を勤めました。同年には東京大学院に石井研究室が誕生しており、研究室では大学院生が比較的自由にテーマを決めることが大きな特徴であったようです。その後、2020年3月には教授を定年退職しました。

石井直方のがんとの闘い

石井直方は、がんとの闘病も経験しています。どういった経緯でがんに気づくことができたのでしょうか、そしてどのように克服されたのでしょうか。

お腹の膨らみで異変に気づく

石井直方は大きな怪我をすることもなく、有機栽培や無農薬の食材を選ぶなど食生活にも気を配ってきました。食べすぎに注意したりと食事の内容・質にも気を配っており、健康には自信があったそうです。

あるとき、太ったわけでもないのにお腹が膨らんできたことに違和感を感じ、病院で診察を受けたところ悪性リンパ腫のステージⅣで、末期がんであることが判明します。お腹が膨らむ以前にも、疲れやすかったりなど、体調に違和感を感じることがあったとも語られています。

2ヶ月間入院して治療に専念

がんであることが判明したあと、石井直方は2ヶ月半病院で治療に専念しました。特に最後の1ヶ月間は無菌室で抗がん剤を大量に投与、といった厳しい治療を受けたそうで、心不全など抗がん剤による副作用の危険性もありました。

石井直方本人は、この厳しいがん治療に耐えることができたのは、筋トレで体力や気力をつけていたからかな、とも語っています。骨髄移植も受け、現在では元気に仕事を再開されています。

石井直方の筋トレについて

石井直方は日経グッディにて、筋肉のメカニズムなどを解説されています。筋肉を太くするための最適なトレーニング方法や、「インスリン様成長因子」などの専門的な用語についても解説しているのですが、年齢によってふさわしい筋トレは違う、といったことについても触れています。

例えば、成長期には負荷の強いトレーニングを割けて、低い強度のトレーニングを高回数行うのがよいとされています。高回数のトレーニングは関節などへの負担が少ないのに筋肉にはしっかり負荷をかけることができるので、成長期の子供の筋持久力のアップには向いています。一方、中高年の場合にはスロートレーニングが向いているとのことです。

スロートレーニングはスロトレとも呼ばれるもので、短期間でも無理なく筋肉を鍛えることができます。簡単にできるものでは、スロトレにはスロースクワットやスロー腹筋などが挙げられます。スロトレに関する書籍も発売されており、DVDと本がセットになったものもあるので気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

(スロートレーニングについては以下の記事も参考にしてみてください)

石井直方の食事について

続いて、石井直方が進める食事方法について紹介します。筋肉をつけたい人だけでなくダイエットをしたい人にも役立つ内容となっているので、チェックしてみてください。

筋肉を育てるための食事

トレーニングをストイックに行っている人の中には、極端なカロリー制限を行っている人もいるかもしれません。しかし、こういった方法は逆効果であると石井直方は語っています。筋肉を育てていくには、筋繊維の中で行われるたんぱく質の分解よりも、合成を増やす必要があります。

食事はタンパク質の合成を高めるスイッチの一つであると考えられているので、筋肉を育てるには食事回数を増やし、その分1度の食事量を減らす、といった方法が効果的であるようです。食事後はタンパク質の合成が高まりますが、次第に分解が優位な状態になっていきます。

食事の間隔を短くすることで分解の時間を減らし、筋肉の合成を促すことができるでしょう。また、食事をすることで体温が上がって代謝も上がるので、ダイエット中の方にもおすすめの食事法でもあります。食事回数を増やすため、カロリーの取りすぎにならないよう全体の食事量はしっかり調節しておきましょう。

プロテインも効果的に取り入れる

石井直方も現役時代は1日6回ほどと多くの回数の食事をとっていましたが、1日に何度もしっかりと食事をとるのは時間的にも、金銭的にも厳しいものがあります。そういった場合には、朝食・昼食・夕食以外であればプロテインや軽食で補うだけでも十分であると語っています。

おやつの時間や就寝前にプロテインを飲むだけでも回数に数えてよいそうなので、何度も食事をとるのが難しい方はぜひ取り入れてみてください。最近では手軽にサラダチキンやプロテインバーなどが購入できるので、外出時の空き時間に取り入れるのもおすすめです。

(プロテインを食事代わりにすることについては以下の記事も参考にしてみてください)

石井直方のプライベート情報

ここからは、石井直方のプライベートについて少し紹介します。普段心掛けていることや、考え方などについても紹介します。

がん克服後、生活スタイルが変化

石井直方は、がんを克服してから生活が大きく変わったと語っています。夜中の2時、3時に寝ることも多く、睡眠時間を短くして仕事に専念することも多かった石井直方ですが、現在では7時間は睡眠時間を確保するようになったようです。健康を過信せず、生活スタイルを整えるようになりました。

もともと頭も体も働かせすぎていたため、治療を機に規則正しい生活を送ることを心がけているようです。また、なるべくストレスをためないようし、できるだけ精神的にリラックスできるように気をつけています。

病気になる前よりも、より健康的な生活を送るように

病気になったことで健康の大切さをより痛感した石井直方は、上記で紹介したように病前よりも健康的な生活を送るように心がけるようになりました。運動の専門家として運動の重要性は理解したうえで、過度に頑張りすぎないことを推奨しています。

無理をかけずに簡単に運動できる方法として石井直方は「スロトレ(スロートレーニング)」を推奨していますが、これはがんになった経験から導き出された考えとも言えるでしょう。

石井直方の筋肉を拝める画像集!

続いて、石井直方の筋肉を拝める画像集を一気に紹介します。

ボディビルをやっていたころの写真

出典:https://lne.st/2012/05/23/%E8%87%AA%E5%88%86%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E7%9B%B4%E6%96%B9/

ボディビルでポーズを決める、若い頃の写真です。モノクロの写真なので、鍛えられた筋肉のコントラストがかなりはっきりと見えます。

(ボディビルポーズの種類&名前一覧については以下の記事も参考にしてみてください)

ポーズを決める一枚

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page3953.html

こちらも、ボディビルでポーズを決めているときの一枚です。かなり鍛えられていますが、まだ上記の写真ほど筋肉はついていないことがわかります。

脇腹の筋肉が目を引くポージング

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page3953.html

こちらも同じくポージングを決めた写真で、特に腹筋や脇腹の筋肉が印象的な一枚です。腕もかなりの太さで、トレーニングの成果が伺えますね。

力こぶを作るポージング

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page3953.html

腕の筋肉を強調するポージングで、大きな力こぶが力強い印象の写真になっています腕だけでなく、太もももかなりの太さに仕上がっています。

月間ボディビルディングの表紙

出典:https://twitter.com/physique_online/status/755629511828500480?lang=fi

石井直方は、昭和43年に創刊されたボディビル専門誌である、月間ボディビルディングの表紙を務めたこともあります。本の表紙を飾るのも納得なほど、鍛えられた大きな体が魅力的な一枚です。

ミスター日本コンテストで優勝した際の写真

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page4725.html

こちらは、1981年のJBBAミスター日本コンテストで優勝した際の写真です。腕を上げ、たくましさと力強さを感じさせるポージングとなっています。

表彰台でポーズを決める様子

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page4725.html

1981年のJBBAミスター日本コンテストで、表彰台に上った際の一枚です。54のゼッケンをつけ、センターでポージングを決めているのが石井直方で、堂々とした様子からは貫禄すら感じさせます。

東京大学在学中の一枚

出典:https://twitter.com/MARUYA_umanechi/status/1279531608274436096

こちらは石井直方が東京大学在学中に、トレーニングセンターサンプレイにて筋トレを行う様子です。右側に映っているのが石井直方、左側に映っているのが高西文利で、ともに筋トレを行っていたようです。

教授時代でも筋肉隆々

出典:https://workout-university.com/%E3%80%90%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E7%AD%8B%E3%83%88%E3%83%AC%E6%9C%AC%E3%80%91%E3%80%8C%E5%85%A8%E8%BA%AB%E3%81%AE%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%82%92%E6%80%9D%E3%81%84%E9%80%9A%E3%82%8A%E3%81%AB/

石井直方は若い頃の全盛期だけでなく、教授になったあともしっかり筋肉をつけているようです。腕の筋肉からは、日々トレーニングに励んでいることが伺えます。

腕に適度な筋肉がついた様子

出典:https://www.chichi.co.jp/web/20181112_ishii_muscle/

こちらも教授時代の写真で、腕をまくった瞬間をとらえた一枚となっています。腕には適度な筋肉がしっかりついており、健康的な雰囲気を感じさせます。

石井直方を目指して筋トレに励もう

この記事では、筋肉博士と呼ばれるほど豊富な筋肉の知識を持つ、石井直方を紹介しました。ミスター日本コンテストなどで素晴らしい成績を収めただけでなく、東大やオックスフォード大学などで研究も行いました。文武両道を極めた石井直方を目指して、筋トレに励んでみてはいかがでしょうか。