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そもそもフィジークとは?
フィジークのポージングを知りたくてこの記事を読んでいるかと思いますが、そんな皆さんもフィジークとボディビルの違いなど詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?簡単に解説するとボディビルはとにかく筋肉がデカイことが高評価の鍵となりますが、フィジークは全体的な見た目のかっこよさ・美しさが重視されるという違いがあります。
このフィジークでのかっこよさ・美しさとは筋肉のことだけでなく、髪型や顔、服装、雰囲気までも評価されるのです。さらに、フィジークでは主に逆三角形の上半身が重視され、太ももは審査外などと下半身は重要視されません。そのことより脚が隠れるサーフパンツを履いて大会に出場するのもボディビルと大きく違う点です。
したがって、大会で披露するポージングの種類や流れ、魅せ方なども変わってくるので理解が必要です。まずはフィジーク大会でのポージングの種類や流れから確認していきましょう。
フィジークのポージングの種類や流れ
フィジーク大会でのポージングの種類は、下記の通りです。
・フロントポーズ
・サイドポーズ(右側)
・サイドポーズ(左側)
・バックポーズ
フィジーク大会ではこの4つのポージングを順番に行っていき筋肉をアピールしていきます。さらに、準決勝以降では『Lウォーク』というのも行われるので大会に出場する場合は理解が必要です。
以降の見出しから各ポージングのやり方や見せる筋肉について詳しく解説していきます。
(ボディビルのポージングとの違いを比較したい方は、下記の記事を参考にしてください。)
ボディビルポーズの種類&名前一覧!見せる筋肉部位〜評価の基準まで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
フィジークのポージング【①フロントポーズ】
これはフィジークのなかでも正面を向いて逆三角形の上半身をアピールするフロントポーズです。
フロントポーズは片方の手を人差し指と中指を残す形で腰に当てて、同じ方向の足を外側に流します。フィジーク大会で脚は重視されていない中でもふくらはぎ(カーフ)は見えるので、流した足はつま先立ちの状態にしてしっかり力を入れてカットを出すことがポージングのポイントです。
(きれいなふくらはぎを作るスタンディングカーフレイズのやり方については以下の記事も参考にしてみてください。)
スタンディングカーフレイズのやり方!綺麗なふくらはぎを作るコツ!ダンベル・マシンなど種類も
出典:Slope[スロープ]
フィジークのポージング【②サイドポーズ(左向き)】
これはポージングのなかでも横方向を向いて脇腹の絞り具合を中心に上半身をアピールするサイドポーズです。
左向きサイドポーズは左横を向いて右足を後ろに流し、左手を腰に当てて上半身を正面に向かって捻ります。サイドポーズは横側を向くことにより脇腹が露わになるので、しっかり絞れていて美しいラインをアピールすることがフィジークにおいては重要です。
(脇腹の筋肉と筋トレメニューについては以下の記事も参考にしてみてください。)
脇腹の筋肉の名前&作用!画像付きで解説!部位別の筋トレメニューも!
出典:Slope[スロープ]
フィジークのポージング【③バックポーズ】
これは後ろ向きになり背中を中心に背面の筋肉をアピールするフィジークのバックポーズです。
基本的にはフロントポーズの体勢のまま後ろを向けばOKですが、バックポーズの場合は背中を少し反らすのがポイントです。フィジークのバックポーズでは背中だけでなく、肩・背中・脇腹の逆三角形をどれだけきれいに仕上げて見せられるかが高評価の得る鍵となります。
(背筋強化に効くチューブローイングについては以下の記事も参考にしてみてください。)
チューブローイングが背筋強化に効率的!効果〜自宅でのやり方まで解説!
出典:Slope[スロープ]
フィジークのポージング【④サイドポーズ(右向き)】
これは先ほど解説したサイドポーズの右側版となるポージングです。
右側のサイドポーズも同じように脇腹のラインを中心に上半身をアピールするポージングなので、しっかりと絞って仕上げる必要があります。サイドポーズを行う際に広背筋をうまく広げることで逆三角形が強調されてかっこいい見た目になるので、フィジークの際は意識してみましょう。
(広背筋に効かせる腕立て伏せのやり方にについては以下の記事も参考にしてみてください。)
広背筋に効かせる腕立て伏せのやり方!確実に背中に入るコツ&注意点を解説!
出典:Slope[スロープ]
フィジークのポージング【⑤Lウォーク】
これはフィジーク大会で準決勝以降に進んだ場合に行われるLウォークです。
Lウォークは客席から見て左側から登場し、L字に歩いて曲がり角と最後にフロントポーズとバックポーズを披露します。さらに、最後には客席や審査員に向けて好きなポーズでアピールもできます。フィジークの最後にインパクトを残せるチャンスなので、フリーのポージングもしっかり考えておくことが大会で勝つための鍵となります。
フィジークのポージングの評価のされ方や見所は?
では、フィジークのポージングではどのような点が評価の対象になるのでしょうか。また見どころはどのあたりになるのでしょうか。ここではフィジークの主な審査基準から、ポージングにおける重要なポイントまでを解説していきます。フィジークの大会を狙っている方は、まずチェックしてみましょう。
フィジークの審査基準6つとは
フィジークの主な審査基準は、以下の6つと言われています。
①肩幅が広く、ウエストが細い「逆三角形の体」
②逞しさ
③堂々とした態度
④オーラ
⑤髪型
⑥サーフパンツのセンス
フィジークでは体つきはもちろんのこと、態度やオーラ、さらには髪型やサーフパンツのファッションセンスまでが問われることがわかります。ポージングを含めてあくまで総合的な判断となるため、バランス良く審査基準を満たせるよう準備していくことが大切です。
最重要ポイントは逆三角シルエット
フィジークの審査基準のなかでも特に重要なのが「逆三角形のシルエット」です。海でいることを想定した際に、誰が見てもかっこいい!と思える体型が評価のポイントとなります。
この評価を上げるために大切なのが、じつはポージングなのです。もちろん筋肉を鍛えておくことも大事ですが、それがしっかり見えなければきれいなシルエットには見えません。実際、筋肉はとてもあるのにポージングでもったいない結果になっている選手も多々見受けられます。
ポージングを極めることで、自分自身の自慢できる筋肉をより大きく見せ、弱い部分をうまく隠すことが可能です。そうすれば、おのずとフィジーク大会での順位も上がってくるでしょう。
サイドポーズの際の見られるポイント
では、サイドのポージングの際はどこが審査の対象になるのでしょうか。サイドポーズの際は、
・ウエストの細さ
・腹斜筋
・広背筋の広がり
・肩の張り出し
・胸の丸み
・トータルバランス
このあたりが注目されるポイントとなります。とくに腹斜筋を出すことがサイドポーズの際の大事な部分になるのですが、ポージングの方法としては、肩と胸を張り息を吐ききったところでキープ、さらに腹筋に力を入れるのが有効です。ぜひ練習してみてください。
最強フィジーカー達のポージング集!
では、ここからはフィジークの大会で活躍する最強フィジーカーたちの美しいポージング集をお届けします。お手本のようなポージングから、学び取れることはたくさんあります。力の入れ方やコツなど、フィジークでマネできるところからぜひ取り入れてみてください。
①フロントポーズ
フィジークのなかでも、正面からしっかりと筋肉の美しさを見せているポージングです。上半身がすべて見えるため、くまなくアピールできるようポーズを決めましょう。
フロントポーズでも脇腹の筋肉を見せ、アピールすることが可能です。自分の得意分野を見てもらえるよう工夫してください。
こちらの画像では逆側の脇腹をきれいに見せています。フロントポーズの際に、どちらの腕を腰に当てるかも練習の際に決めておけると良いでしょう。
②サイドポーズ(左向き)
脇腹の筋肉もしっかりとアピールできているポージングです。筋肉を鍛えつつも、実際に鏡を見ながら見える角度や範囲を確認して練習するのも良いでしょう。
上半身の美しさもさることながら、何人かで並んだ時の姿勢の良さやふくらはぎにかけてのラインも評価のポイントとなります。その点も意識して練習しましょう。
③バックポーズ
バックポーズでは自慢の背筋をアピールできるチャンスです。しっかりと見てほしいポイントに力を込められるように、日頃からポージングをしてみましょう。
バックポーズでもやはり「逆三角形」を意識するポージングを心がけることが大切です。首・背中・腰と腕のバランスを見て、練習していきましょう。
背筋はもちろん、肩周りや腕の筋肉も効果的に見せていくことで、全体のバランスを向上することができます。バックポーズで見える範囲についても、練習時に鏡でしっかりと確認してください。
④サイドポーズ(右向き)
美しい右向きのサイドポーズです。右向きの場合も、やはり脇腹を意識し、しっかりと筋肉を見せていくことが有効です。
サイドポーズを決める男性陣。脇腹はもちろん、胸筋や腕の筋肉についても見せ方を研究し、自信を持って大会に望めるようにしましょう。
フィジークのポージングは簡単に見えて奥が深い
フィジークのポージングは、ボディビルより数が少ないので覚えやすいですが、その分一つひとつ奥が深いということがお分かりいただけたのではないでしょうか。まずはポージングを覚え、しっかり筋肉を見せられるように鏡の前で練習を重ねてみてください。