目次
フィジークとは?
最近人気のフィジークという競技を知っていますか?フィジークとは、簡単にいうと肉体の美しさ・かっこよさで競い合う競技です。ボディビルとも似ていますが、仕上げる体や審査基準に細かな違いがあります。以降の見出しでフィジークとボディビルの細かな違いについて詳しく解説していきます。
(フィジークのポージングについては以下の記事も参考にしてみてください)
フィジークのポージングの種類&名前一覧!見せる筋肉部位〜評価の基準まで徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
フィジークとボディビルの違いは?
それでは早速、フィジークとボディビルの違いを詳しく確認していきましょう。
フィジークとボディビルの違い①筋肉量(筋肉の大きさ)
フィジーク(画像上)とボディビル(画像下)で大きく違いがあるのは、仕上がりの筋肉量です。ボディビルは上半身〜下半身の筋肉がどれだけデカく脂肪が落とされているかの基準で競い合います。しかし、フィジークでは幅広い肩幅〜絞り切ったウエストの逆三角形、真っ直ぐ引き締まった下半身など見た目の美しさ・かっこよさでき競う競技です。
この競技の違いにより審査基準も変わってるので注意が必要です。ボディビルは上半身〜下半身全体の筋肉のデカさ・絞り具合で評価されるのに対し、フィジークでは上半身の逆三角形具合や、下半身が引き締まりスラっとした見た目が評価されます。さらに、フィジークでは太ももが審査対象外で見られないという特徴もあります。
このような筋肉量の違いがあるため、意識せずに筋トレをしてボディビルほど筋肉をデカくしてしまうと、フィジークでは減点対象ともなります。したがって、フィジーク・ボディビル体型のどちらかを目指すかによって筋トレの方法なども変わってくるので注意しましょう。
(フィジークとボディビルの体の違いをさらに詳しく知りたい方は、下記の動画を参考にしてみてください。)
フィジークとボディビルの違い②大会での服装
フィジークとボディビルの一目でわかる大きな違いは服装です。これはボディビルでは脚全体が審査対象になり、フィジークでは太腿が審査対象外になることから生まれた違いになります。
各大会の服装は、ボディビルは下半身の広い範囲をより見せることができるブーメランパンツ、フィジークでは審査対象外の太腿が隠れるサーフパンツを履きます。
フィジークではスリムでシュッとしている下半身が高評価を得られます。しかし、筋トレをしているとどうしても太腿が太くなってしまうので、それを隠すためにもサーフパンツが最適とされているのです。
フィジークとボディビルの違い③髪型や顔、サーフパンツのデザインも審査対象
フィジークは簡単にまとめると、どれだけ見た目がかっこいいかで競う競技です。したがって、筋肉意外にも髪型や顔、サーフパンツのデザインまでも審査対象となる特徴があります。
筋トレばかりしていてもフィジーク大会で勝つことはできません。自分の肉体に合う髪型、かっこよく見える表情、より体を綺麗に見せられるサーフパンツのデザインなど細かな部分にまで意識を配る必要があります。さらに、選手から出るオーラなど雰囲気までも審査対象になるとも言われています。
この審査基準を満たして成果を上げていれば世間から「かっこいい男性」と認定されるので、おのずとインスタグラマーやyoutuberになる方が多い傾向にあります。反対にそのような自信の見た目をさらけ出す職業からフィジークに挑戦することも多いのが特徴です。
フィジークとボディビルの違い④ポージング
フィジークとボディビルでは大会で披露するポージングも変わってきます。ポージングの基礎は同じですが、それぞれで高評価の得るフォームなどのコツが多数あります。
ポージングに関しては文字で解説するより実際に動きを確認した方がわかりやすいので、フィジーク(動画上)とボディビル(動画下)の両方のポージング解説動画を確認して違いを確認して行きましょう。
(フィジークのポージング解説動画はこちら)
(ボディビルのポージング解説動画はこちら)
フィジーク体型とボディビル体型を作る筋トレ・食事方法の違い
フィジークとボディビルの違いを理解したところで、次はそれぞれの体型を作る筋トレ・食事の方法について詳しく確認して行きましょう。
まずは、フィジーク体型とボディビル体型を作る筋トレ方法の違いから解説していきます。
フィジーク体型とボディビル体型を作る筋トレ方法の違い
前途した通り、フィジークでは逆三角形など上半身の見た目の美しさが評価され、ボディビルでは上半身〜下半身の各筋肉部位のデカさが評価されます。したがって、フィジーク体型とボディビル体型のどちらかを目指すかによって筋トレ方法も変わってきます。
フィジーク体型を目指す場合には、逆三角形の上半身を作るために胸・肩・背中・腹筋をバランスよく鍛える必要があります。ここまでは脚を重点して鍛えないだけでボディビルとも一緒と言えますが、フィジークでは腹斜筋を肥大させすぎずシャープに鍛えることが重要です。
脚は審査対象にはなりませんが、太すぎず細すぎず鍛えられている方が全体的な見た目もよくなるのでしっかり鍛えましょう。さらに、脚を鍛えることによって上半身の種目で扱える重量が上がったり、代謝が上がり絞りやすい体になったりする効果があるのでフィジーク体型を目指す場合にも脚トレは必須です。
(基礎代謝を上げる筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
基礎代謝を上げる筋トレ7選!鍛えるべき筋肉〜痩せやすくなるなどメリットまで解説
出典:Slope[スロープ]
フィジーク体型とボディビル体型を作る食事方法の違い
フィジーク体型を目指す際の食事方法は、基本的にはボディビル体型を目指す際と変わりません。通常時〜増量期は過剰な脂質・カロリーを取らないように気をつけながら、高タンパクなメニューを意識して食事を摂ればOKです。
しかし、減量期にはフィジーク体型とボディビル体型のどちらかを目指すかによって違いがあります。ボディビルでは極限まで筋肉をデカくして極限まで絞ることが重要ですが、フィジーク体型は見た目の良さを追求するので脂肪を落としすぎて顔などが痩せこけた印象になってしまうと減点対象になるので注意が必要なのです。
(もっと詳しくフィジーカーの食事について知りたい方は、下記の動画を参考にしてみてください。)
日本のフィジークについて
フィジークはボディビルと比べてもかなり新しい競技です。2013年にアメリカで行われたのを皮切りに、日本でも様々な団体によるフィジーク大会が開催されるようになりました。
現在、日本にはフィジーク団体が4つあります。筋トレの情報を日頃から収集していれば、ベストボディジャパン(BCC)という言葉を耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか?BCCも4つのフィジーク団体の一つに分類されます。
それでは、4つのフィジーク団体の特徴を確認していきましょう。
①BCC(ベストボディジャパン)
ベストボディジャパンは2013年に設立された団体で、男女の年齢別にコンテストが行われます。ベストボディジャパンは主に下記のような特徴があります。
・他のフィジーク大会よりも筋肉量が必要ない
・大会ではサーフパンツではなくボクサーパンツを履く
・スリムで引き締まった細マッチョが高評価を得られる
このような特徴から筋トレ歴が浅くても挑戦しやすいので、フィジーク初心者が初めての大会に選ぶことが多くあります。
②NPCJ(National Physique Committee Japan)
NPCJは2015年に設立された団体で、アメリカにあるNPCの日本バージョンです。NPCJには主に下記のような特徴があります。
・初心者向けの部門が用意されている
・優勝すればプロへの道が切り開ける
・ドーピング審査が無く、使用が黙認されている
このようにドーピングの使用が黙認されているため、悪いイメージをもたれてしまうことも少なくありません。現に、NPCJにYoutuberのカネキンが出場したためドーピング疑惑をかけられるという問題も起きています。
③JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)
JBBFJは1995年に設立された日本最大のボディビル団体です。ボディビル団体ながらも2014年あたりからフィジーク部門も開始しています。JBBFの特徴は主に下記の通りとなります。
・審査がプロによって行われる。
・ドーピング審査が厳格
・JBBFに特録をすると他の団体の大会に参加NG。
・JBBF所属中に営利目的のパーソナル指導や、講演会などが禁止されている。営利活動を行う場合はJBBFに許可を取り、売上を譲渡して、一部を個人に支給するという形をとっています。
ボディビル団体として歴史があるため、フィジークでもこのように厳格なルールがあるという特徴があります。
④SSA(サマースタイルアワード)
SSAとは、芸能人の金子賢が運営する団体です。
・他のフィジーク団体よりも筋肉量が必要ない
・引き締まったかっこいい細マッチョが高評価を得られる
・日本のフィジーク団体で唯一賞金が貰える(優勝で100万円ほど)
賞金については次に解説しますが、日本の団体で唯一賞金を貰える大会が開かれるので、とても人気があります。審査基準はBBJに似ているので初心者の方が腕試しに挑戦することも多いです。
日本のフィジーク大会で優勝するメリットは?
日本のボディビルで優勝すると貰えるものはトロフィー・盾・メダルやプロテインなどの景品だけで、ボディビル大会とは異なり賞金は貰えません。 しかし、前途した通りSSAの団体のみ優勝すれば100万円が貰えます。
現状フィジークで優勝するメリットは、経歴や名誉が付くということしかありません。しかし、近年フィジークの人気がボディビルを追い越す勢いなので、今後は賞金が出る団体が増えてくのではとも言われています。
人気フィジーク選手の画像集
これまではフィジークについて詳しく解説してきました。フィジークについて理解できたところで、実際にフィジーク選手として活躍している方達の鍛えられた肉体を見ていきましょう。
フィジーク界のトップ選手を海外・日本から厳選しているので、目標とする選手を決めてみてください。
サディック・ハゾビック
彼は元々フィジーカーながらボディビル最高峰の大会『ミスターオリンピア』で2位という好成績を残し一時はボディビルにカテゴリを変更していました。しかし、2019年にフィジークの世界に戻ってきて現在も活躍をしています。
サディックは広い肩幅と細いウエストで美しい体をしている他、顔もイケメンで多くのファンがいる名フィジーカーです。
ブランドン・ヘンドリクソン
ブランドン・ヘンドリクソンは現在のフィジーク界のトップとも言えるほどの好成績を残し続けている選手です。
彼の体はフィジーカーながらも各筋肉部位がとでもデカく発達してるのが特徴です。しかし、バランスよく筋肉がついており見た目も美しいという完璧な体をしています。さらに、サーフパンツで隠れていてもわかるほど脚も鍛えられており、非の打ちどころがないと言われています。
(ブランドンヘンドリクソンについては以下の記事も参考にしてみてください)
ブランドンヘンドリクソン特集!生い立ち・成績〜筋トレ・食事・私生活〜画像集まで紹介!
出典: Slope[スロープ]
ジェフ・シード
ジェフ・シードはレスリングやアメフトなどスポーツを行っていましたが、怪我を機にフィジークの世界に入った1994年生まれの新星です。
さらに彼は、最年少のIFBBプロでありフィジーク歴は浅い中で着々と結果を残しています。しかし、彼はフィジーク大会で優勝するために筋トレをしているのでは無く、自分磨きのフィットネスとして取り組んでいるようです。
(ジェフ・シードについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。)
ジェフシードとは?生い立ち・成績〜筋トレ・食事・私生活〜画像集まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
ジェレミー・ブエンディア
彼は父が元ボディビルダーであり、生まれた頃から筋トレが当たり前の環境で育ちました。その彼もボディビルダーを目指しトレーニングを重ね17歳の若さで大会で優勝を果たしています。しかし、彼は19歳の時にNPCとIFBBで結果を残したのを機にフィジークの世界に入るました。
その後は、ミスターオリンピアのフィジーク部門4連覇など輝かしい成績を残して現在も活躍中です。
(ジェレミー・ブエンディアについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。)
ジェレミーブエンディアとは?生い立ち・成績〜筋トレ・食事・私生活〜画像集まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
スティーブ・クック
彼は体育教師だった父のいる家庭に育ち、その他の兄弟もスポーツをやっているスポーツ一家でした。家にベンチプレスがあり、毎日誰かしらが筋トレをしている環境で育ったので高校生の頃から周りと桁違いの肉体を誇っていたのです。
大学中にも筋トレを続けてボディビル大会で数々の成績を残しIFBBプロカードを手にしたことを機にフィジークの世界に入りました。フィジークの大会でも好成績を残し2014ミスターオリンピアを機に大会から距離を置いています。
(スティーブ・クックについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。)
スティーブクックはインスタで有名?生い立ち〜筋トレ・食事・私生活・画像集まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
竹本直人
彼は日本で初めてIFBBプロカードを手にしたフィジーカーです。身長を含め日本人ばなれした体の大きさが特徴の選手であり、多くのフィジーカーの憧れの存在ともされています。
エドワード加藤
エドワード加藤は『LYFT』というアパレルブランドやYoutuberとしても知名度の高いフィジーカーです。イギリス人の父を持つハーフでもあり、その影響なのか日本人離れした体が特徴で特に肩の盛り上がりが桁違いと言われています。
現在もフィジーカーとして活躍しながらアパレルブランドやパーソナルジムの経営など幅広く活躍中です。
カネキン
彼はフィジークの他、Youtuberやアパレルブランド、ジムの経営で活躍している知名度の高いフィジーカーです。フィジーク大会でも数々の好成績を残しており、近年念願だったIFBBプロカードも取得しています。
しかし、彼の筋肉の急成長具合からステロイド使用疑惑のニュースが多く広まってしまい、評判が悪くなってしまっています。ただ、努力で掴んだ肉体ということには変わりないので、今後も経験を生かして幅広いジャンルで活躍してくれるでしょう。
(カネキンのステロイド使用疑惑については以下の記事も参考にしてみてください)
カネキンのステロイド使用の証拠はコレ。不自然な筋肉の成長速度など真相を暴露
出典:Slope[スロープ]
JIN(小池友仁)
彼はYoutuberとして大活躍しており、競技に興味がない方でも知っている知名度の高い選手です。動画を見ても筋トレや食事に対するストイックさが伝わってきます。
彼はフィジーカーながら日本人離れした上半身のデカさが特徴であり、ウエストもかなり細く完璧な体をしています。彼のストイックさから考えると、今後もフィジーク大会はもちろんのこと幅広いジャンルで活躍して知名度をどんどん上げていくことでしょう。
(Jinさんの筋肉については以下の記事も参考にしてみてください)
Jinさんの筋肉がヤバい!ステロイド疑惑〜筋トレ・食事、画像集まで紹介!
出典:Slope[スロープ]
フィジーク体型を目指して筋トレをしてみよう
フィジークとボディビルの違いや、フィジーク体型を作る筋トレ・食事方法、海外・日本のフィジーク選手の画像集まで詳しく紹介してきました。フィジーク体型を目指せばおのずとモテる体に近づきますので、活躍中のフィジーカーの体を目指して筋トレに励みましょう。