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筋膜リリース・ストレッチの違いは?各メリット・デメリット〜順番まで解説!

2021年03月21日

最近話題の筋膜リリースと定番のストレッチの違いとは何なのでしょうか?どちらも良い運動として取り入れられていますが、一体どっちが痩せるのでしょうか?またやりすぎは良くない?今回は筋膜リリースとストレッチの違いや両方行う際の順番、メリット・デメリットを解説します。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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筋膜リリースとストレッチの違いを理解できてる?

最近よく耳にする筋膜リリースと昔からの定番ストレッチ、どちらも筋肉ほぐしたり、伸ばしたりする運動というのは多く知られている情報です。毎日の行っているという人も多いのではないでしょうか。

そんな筋膜リリースとストレッチの違いは一体何なのでしょうか?筋膜リリースとストレッチの違いや、メリット・デメリット、ポイントなどを詳しく解説していきます。

筋膜リリースとは

Myofascial Release(筋膜リリース)とは筋膜の単なる伸張ではなく、筋膜のねじれをリリース(解きほぐす)することにある。

引用元:https://ci.nii.ac.jp/naid/10019090713

筋膜リリースとは筋肉を包んでいる筋膜にアプローチして、筋肉を柔らかくしてねじれを解きほぐすことです。筋膜の萎縮や癒着を引き剥がしたり、引き離して筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を広くしてくれる効果があります。

ストレッチとは

ストレッチングとは意図的に筋や関節を伸ばす運動です。かつては柔軟体操とも呼ばれていました。n

引用元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-006.html

ストレッチとは、筋や関節を意図的に引っ張ったり伸ばしたりして筋肉を柔らかくするための運動です。ストレッチは伸ばしたい筋肉をピンポイントに直接アプローチしてくれます。ストレッチと筋膜リリースは動作や効果が同じように感じますが、アプローチする場所に違いがあります。

ストレッチのメリット・デメリット

筋肉を引っ張ったり伸ばしたりするストレッチ。怪我防止のために、スポーツの前にウォーミングアップや柔軟体操を行うことが多いのではないでしょうか?筋肉に直接アプローチするストレッチのメリット・デメリットを解説していきます。

ストレッチのメリット

筋肉を伸ばすストレッチのメリットには以下の3つのメリットがあげられます。

①柔軟性
②リラックス効果
③怪我や筋肉痛の防止

ではこの3つのメリットについて詳しく解説していきます。

柔軟性

ストレッチを行って筋肉を伸ばしたり引っ張ったりすることで、緊張していた筋肉がほぐれていきます。筋肉がほぐれて伸びていくと、関節の可動域が広がっていき、体が柔らかくなり柔軟性がある体に近づくことができるのです。

またストレッチは伸ばしたい場所をピンポイントに伸ばしていきます。毎日ストレッチを続けることにより、固い体が徐々に柔らかくなり柔軟性が増してきます。

(ストレッチの種類については以下の記事も参考にしてみてください)

リラックス効果

ある実験では、全身のストレッチを30分程行った後の自律神経や脳波の動きを計測したところ、心拍数の低下・前頭葉でのα波増加がありました。副交感神経の活動を活発にさせてくれるストレッチは、リラックス効果が高いということがわっかたのです。

固くなってしまった筋肉を伸ばしても直ぐにリラックス効果が得られるわけではありませんが、ストレッチを継続して行うことで徐々にリラックスできるようになります。寝る前などにストレッチを行うといいとリラックス効果得られるのでおすすめです。

怪我や筋肉痛の防止

運動やトレーニングをする前にストレッチを行うことで、怪我や筋肉痛を防止してくれます。体が固いままで激しい運動をしたり転倒したりすると、筋肉を傷めたり大きい怪我をしてしまう恐れがあり危険です。運動をする前にストレッチで体を柔らかくしておくことで、筋肉を傷めず怪我の予防にもつながります。

ストレッチのデメリット

ストレッチをすると柔軟性が上がったり、リラックス効果を得られるといういい効果がありますが、反対にデメリットはあるのでしょうか?ストレッチのデメリットは以下のことがあげられます。

①筋肉痛は治らない
②ストレッチ直後は力が発揮できない

この2つのデメリットについて詳しく解説していきましょう。

筋肉痛は治らない

筋肉痛の時にストレッチを行うと気持ちがいいので、筋肉痛が治るような感覚になってしまいますが、ストレッチによって筋肉痛が治るということはありません。筋肉痛は筋繊維にダメージを負っていて痛みが出ているので、修復しないと痛みは治まりません。

反対に筋肉痛の時にストレッチをしてしまうと、筋繊維に傷ついてしまう恐れがあるので、筋肉痛の時はストレッチは控えた方がいいでしょう。

ストレッチ直後は力が発揮できない

運動をする前にストレッチを行いますが、ストレッチを行った直後は、リフティングや瞬発的な動作は力が出せなくなっています。しかし、その影響は数分~30分程度のことです。もしタイムを計るということがあれば、ストレッチ直後は避けた方がいいでしょう。

すぐに力が発揮できないとしても、運動前のストレッチは怪我の予防になるので行った方がいいです。

筋膜リリースのメリット・デメリット

全身の筋肉を覆っている筋膜をほぐす筋膜リリース。筋膜リリースにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?筋膜リリースを行った時のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

筋膜リリースのメリット

筋膜リリースのメリットを行うと以下のようなメリットがあります。

①筋肉の柔軟性があがり可動域が広くなる
②疲労回復
③怪我や炎症の予防

それではこの3つのメリットについて詳しく解説していきます。

筋肉の柔軟性があがり可動域が広くなる

筋膜リリースを行うと、筋膜や筋肉がほぐされて血流が良くなります。血流が良くなり筋肉が柔らかくなると、関節の可動域が広くなるというメリットがあります。関節の可動域が広くなり、筋肉への刺激が高まるとトレーニングの効果が上がるというわけです。トレーニングの効果が上がり痩せるというメリットもあります。

(筋膜リリースでダイエットしたい人は以下の記事も参考にしてみてください)

疲労回復

筋膜を解きほぐし、筋膜が正常な位置に戻ると、肩こりや背中の痛み、腰痛の緩和につながります。デスクワークなどで疲れてガチガチの体に筋膜リリースを行うと、筋肉がほぐれて疲労回復に効果的です。

(筋膜リリースで肩こり解消したい人は以下の記事も参考にしてみてください)

怪我や炎症の予防

筋膜リリースすることで、筋膜のねじれが解きほぐされて筋肉がのびやかになります。そのため骨折などの怪我の予防にもなるのです。ストレッチと同じく、運動する人は筋膜リリースを行うことをおすすめします。

筋膜リリースのデメリット

筋膜リリースを行うと反対にデメリットはあるのでしょうか?筋膜リリースのデメリットは以下の事柄があげられます。

①やり過ぎると筋肉や筋膜を痛めてしまう
②骨や異常や怪我をしている場合は逆効果

この2つのデメリットについて詳しく解説していきます。

やり過ぎると筋肉や筋膜を痛めてしまう

フォームローラーなどでゴリゴリと筋膜リリースを行いますが、やり過ぎてしまうと逆に筋膜や筋肉を痛めてしまう恐れがあります。筋膜リリースをする時は、気持ちいい程度に行ってください。

骨や異常や怪我をしている場合は逆効果

怪我をしている時や骨折をしている時は、筋膜リリースを行うと反対に悪化させてしまう恐れがあります。怪我をしている時はもちろん、体調が優れないという時は筋膜リリースはやめておきましょう。

筋膜リリースとストレッチの違いまとめ

ストレッチと筋膜リリースは目的や対象が違います。ストレッチは個別の筋肉を伸ばすことで、体の柔軟性を高め、関節の可動域を広げて、怪我を防止してくれます。筋膜リリースは筋膜にアプローチをして、筋肉を解きほぐします。関節の可動域が広がることや怪我の防止にもつながりますが、主に疲労回復やトレーニングの効果を上げるということが目的です。

筋膜リリース・ストレッチを行うポイント

ストレッチと筋膜リリースの違いがわかったところで、行う際のポイントを見ていきましょう。

両方行う際の順番

ストレッチと筋膜リリースを両方行う場合、どちらが先という決まりはありません。もしどちらも行いたい場合は、運動などを行う前にストレッチをしてから運動後やトレーニング後に筋膜リリースを行えば、疲れが取れて効果が現れやすくなります。

タイミング

まずはストレッチを行うタイミングですが、朝や運動前に行うといいでしょう。体に柔軟性が出て怪我や筋肉痛の防止になります。筋膜リリースを行うタイミングは運動後や疲れた後、運動前などこまめに行うと効果的です。筋膜のねじれが解きほぐされ疲労回復に効果があります。

頻度

ストレッチは数回やっただけでは効果が得られません。2~3種類のストレッチを毎日、朝や寝る前の習慣にするとストレッチの効果があがってきます。またストレッチする時にかける時間は10秒ほどでは筋肉が十分に伸びません。基本的には20~30秒ほどが理想です。

筋膜リリースはストレッチほど毎日行わなくてもいいでしょう。運動で疲れた時や肩こりがひどい時など、気になる時に行ってください。筋膜リリースにかける時間は慣れるまで20~30秒、慣れてきたら90秒以上ゆっくり行うことがコツです。

筋膜リリースとマッサージの違いも確認してみよう

ストレッチと筋膜リリースの違いがわかったところで、筋膜リリースとマッサージの違いも一緒に確認してみてください。

筋膜リリース・ストレッチの違いを理解しておこう!

一見同じように感じるストレッチと筋膜リリースは、目的や対象が違う運動です。メリットやデメリット、使う頻度など二つの違いを理解し毎日の運動やトレーニングに取り入れていきたいですね。