目次
ベンチ豚とは?
ベンチ豚とは、ベンチプレスで胸を集中的に鍛え過ぎて、背中や肩と比べて胸の筋肉が異常に発達しているアンバランスな体型の人に向けて使われる悪口です。基本的には、ダサいという意味で捉えられます。なぜベンチプレスばかりしてしまうのかというと、ベンチプレスは自分の筋肉の変化が目に見えてわかりやすく、筋トレの中でも比較的簡単だからです。
つまり、客観的に自分の体を把握できておらず、キツイ筋トレを含めた計画的なボディメイクができていないということになります。ベンチプレスが好きだったり、重量を上げる目標を持っていたりすると、「もしかしたら自分も陰でベンチ豚と呼ばれているかも」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
(ベンチプレス100kgの体型については以下の記事も参考にしてみてください)
ベンチプレスMAX100kgの体つきは?体の見た目がわかる画像集を紹介!
出典:Slope[スロープ]
ベンチ豚と呼ばれる体型を画像を元に解説
ベンチプレスで鍛え過ぎて大胸筋が目立つ体型をベンチ豚と言いますが、ベンチ豚にもいくつかのタイプがあります。こちらでは、3種類の体型のベンチ豚を実際の画像を用いて比べてみましょう。
大胸筋だけ特別に発達している体型
こちらは松本人志のツイッターから引用した画像です。昔は細身だったのにいつのまにか逞しい筋肉をつけ始めた松本人志も、実はベンチ豚と揶揄されてしまうことがあるのです。実際に画像を見ると明らかに大胸筋が他の筋肉よりも発達しているように見えます。
松本人志の週3回のトレーニングメニューは、ベンチプレスやチェストプレスでの大胸筋トレーニングがメインになっています。別の部位の筋トレも行っていますが、ベンチプレスで135kgを上げるほど大胸筋が鍛えられ、見た目にも際立つ体型になりました。
ただ、松本人志は過去に病気を患っているので、下半身の筋トレを避けています。また、体を鍛えている理由の一つは、結婚して娘もできたので、いざというときに家族を守るためです。奥さんや娘さんから見ても他人の私たちから見ても、胸板の厚い頼もしいお父さんなので、決してダサくはありませんね。
(松本人志の筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
松本人志の筋肉の成長遍歴!筋トレ開始のきっかけ〜メニュー・食事など徹底解説!
出典:Slope[スロープ]
ベンチプレスに比重を置きすぎた結果の体型
女性からも男性からも憧れられるかっこいい体型のガクト。腹筋がバキバキのイメージがありますが、こちらの画像では大胸筋が異様な体型に見えます。このときは、ベンチプレスをやり過ぎて胸がはれ上がってしまったとのこと。この状態の体型では、ベンチ豚と呼ばれる可能性があります。
一時的なら仕方ないですが、筋トレもやり過ぎるとアンバランスな体型になってしまうので注意が必要です。ただ、ガクトはハードなトレーニングメニューをストイックに続けていて、ベンチプレスでは120kg以上を上げます。簡単にまねできることではない上に、いくつになってもセクシーな男性であることは変わりなく、ダサいという言葉は到底当てはまりません。
(ガクトの筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
【画像集】GACKT(ガクト)の筋肉が凄すぎ!普段の筋トレ・食事についてまで解説!
出典:Slope[スロープ]
身長が低く手足が短いマッチョ体型
身長が低くて手足も短い体型の人は、どうしても胸の筋肉が目立つのでベンチ豚と呼ばれがちです。豚自体が手足が短く胴が大きい動物なので、こちらの画像のようなガチムチ系の体型をしていると、ベンチ豚と言われやすいです。特に体重も必要な重量挙げの選手によく見られるタイプの体型でもあります。
ただ、身長や手足の長さは、自分で決められるものではありません。目標を持って高重量を上げるために、体重を増やして体を大きくし、厳しいトレーニングを積んでしている姿は、かっこいいものであってダサくはないですね。
ベンチ豚の意味は体型以外にも?
ベンチ豚は、ベンチプレスで大胸筋ばかりを鍛えてアンバランスなダサい体型をしている人のことを揶揄する言葉です。ただ、見た目だけではなく、内面的な意味でベンチ豚と呼ばれてしまうことがあります。どちらにしても誉め言葉ではありません。
いつもベンチプレスばかり長時間占領している人
ジムでマシンを長時間占領している人がいたらかなり迷惑ですね。他人を思いやれずにいつもベンチプレスを占領している人がいたら、体型とは関係なくベンチ豚と呼ばれます。インターバルを十分に取りながら何セットも行う上級者は、気づいたら占領してしまっているということがあります。
ジムのベンチプレスの台数は限られていますが、ベンチプレスで筋トレをするためにジムに通っている人は多いです。自分の世界に入って筋トレに集中し過ぎることなく、ジム内の様子に気を配らなければいけません。ジムのルールやマナーはしっかり守ってほしいものです。
(自宅でできる大胸筋トレーニングについては以下の記事も参考にしてみてください)
【自宅版】大胸筋の自重トレーニング11選!初心者でも分かる鍛え方のコツを解説
出典:Slope[スロープ]
ベンチプレスで高重量が持てるからと態度がでかい人
偉そうにしている人は、煙たがられますね。努力の末に高重量が持てるようになることは素晴らしいことですが、態度がでかくなってしまったらダサいです。それこそベンチ豚と呼ばれてしまいます。ただ、胸の筋肉が立派だと胸を張って威張っているように見えるということもあります。
いずれにしても、ベンチプレスはジムに通い始めたばかりの初心者も使うので、上級者の方は温かい目で見守ってください。高圧的な態度を取られると心が折れてしまいます。自慢したり早く変わるようにせかしたりせず、優しく接してくれるとありがたいです。
世間的にダサい『ベンチ豚』の体型にならないコツ
ベンチ豚という言葉は、外見的にも性格的にも使われるダサい人を指す言葉だということがよくわかりました。性格的なベンチ豚は、ルールを守ったりモラルを持ったりすれば改善できます。ただ、外見的なベンチ豚は、体型を変えなければならないので大変です。これから紹介するコツを実践して、ベンチ豚と呼ばれないように注意しましょう。
背中・肩を鍛える
筋トレに励んで全身の筋肉を鍛えていても、大胸筋が際立つ体型になってしまうとベンチ豚と分類されます。大胸筋を鍛えることはもちろん悪くありませんが、背中や肩も同様に大きく見えるように心がけましょう。バランスよく立体的に筋肉がついている体型が理想的とされています。
背中は自分で見えないので、筋トレが難しく成果もわかりづらいです。ただ、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋という3種類の背中の筋肉をそれぞれに効くトレーニングでバランスよく鍛えることが大切です。腕で動作を行わないように注意して筋トレしましょう。
肩の筋肉が鍛えられると胸の筋肉だけが目立つこともなくなります。肩の筋肉は、三角筋の前・中・後部をそれぞれに効くトレーニングでバランスよく行いましょう。また、三角筋に覆われているローテーターカフというインナーマッスル群も鍛えておくと動作がよくなり、筋トレの効果が上がります。
(背中の筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
背中の筋肉の名前&作用!画像付きで解説!部位別の筋トレメニューも!
出典:Slope[スロープ]
脂肪を増やさない
ベンチ豚という言葉には「豚」が入っています。ベンチプレスばかりしていて大胸筋が目立つ体型の人という意味ですが、さらに太って見える人は、よりベンチ豚と呼ばれやすくなります。実際にベンチプレスで高重量を上げようとする場合、体重が重い方が有利です。
ベンチプレスで高重量を上げるために筋肉量を増やすだけでなく、脂肪をつけて体重を増やし、体に脂肪をつける人も多く、見た目はムチムチしています。ただ、ベンチ豚と呼ばれたくないなら、脂肪をつけてはいけません。筋トレをして鍛えた筋肉で体重を限界まで増やしましょう。
ベンチプレスに特化し過ぎない
ベンチプレスは誰もが知っている代表的なトレーニングマシンですが、筋トレの種類も豊富で、凝り始めると奥が深いことがわかります。大胸筋だけでなく三角筋や上腕三頭筋なども鍛えられので、ベンチプレスに特化したくなってしまうものです。
その結果、マニアックなフォームになってしまうと近寄りづらいので、ベンチ豚と陰口をたたかれてしまいます。マニアックなフォームでベンチプレスで筋トレしている時点で大胸筋もかなり発達しています。
【番外編】ベンチ豚の他に『チキンレッグ』という言葉も?
ベンチ豚と似たような言葉に「チキンレッグ」というものがあります。名前の通り、「鶏の脚」のように上半身の筋肉に対して下半身が鍛えられていない体型の人に向かって使われます。ベンチ豚と同様にダサいという意味の悪口です。それでは、チキンレッグの例になる画像も見てみましょう。
女性と同じくらいの脚の太さ
隣の女性と比べると一目瞭然のチキンレッグと言われてしまう男性の画像です。腕は女性の何倍もあるのに脚は同じくらいの太さに見えます。足首も引き締まっていて走ると速そうですが、バランスの良い体型とは言いづらいですね。
すらりと伸びた脚
こちらの画像は、後ろ姿でもよくわかるチキンレッグと言われる体型。腕や背中は立派な筋肉をしているのに脚はすらっとしています。下半身だけを見れば綺麗な脚なのですが、上半身とトータルに眺めると残念ながらアンバランスな体型です。
ベンチ豚と人を馬鹿にするようなことはやめましょう
ベンチ豚にしてもチキンレッグにしても人の体型を揶揄して馬鹿にするのはよくありません。理由があって体の一部分を鍛えられないのかもしれないし、特別な戦略をもって筋トレをしているのかもしれません。長時間ベンチプレスを占領したり、高重量が持てるからと偉そうにしたりする人はともかく、頑張って筋トレをしている人への悪口は控えましょう。