山本義徳の全盛期を特集!
元ボディビルダーで現在はパーソナルトレーナーやプロテイン・サプリメントを販売するVALXの監修を務める山本義徳。トレーニングや栄養学、サプリメントなどに詳しい彼は「筋肉博士」とも呼ばれています。今ではかなりのマッチョとして知られている山本義徳ですが、幼いころからトレーニングをしていたというわけではありません。
ドラマ『スクールウォーズ』をきっかけに、高校生でラグビー部に入部してからスポーツを始めます。その後、トレーニングの一環として筋トレを始めるようになりました。高校卒業の頃には体重70kgでベンチプレスを140kgを挙げられていたとのことです。高校を卒業すると早稲田大学に進学し、バーベルクラブに入って本格的に体を鍛え始めます。
そして、1991年には東京都パワーリフティング大会に出場すると優勝を果たしました。その後は、ボディビルダーとなりさまざまな大会に出場するのです。この記事ではそんな山本義徳の全盛期について詳しく解説します。まずは彼の全盛期時代の記録・成績について確認しましょう。
(山本義徳のサプリメントに関する考えについては以下の記事も参考にしてみてください)
山本義徳のサプリメントに関する考え|必要な物・タイミングなど
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山本義徳の全盛期時代の記録・成績
それではさっそく山本義徳の全盛期時代の記録・成績について紹介します。彼はどんな活躍をしてきたのか詳しくチェックしてみましょう。
1994年:日本ボディビル選手権大会
1991年に東京都パワーリフティング大会で優勝を果たした山本義徳は、ボディビルダーに転身してさらに本格的に体を鍛えます。そして、1994年には日本で最もレベルが高い大会とも言われている日本ボディビル選手権大会に出場しました。この大会で山本義徳は8位入賞と好成績を残します。
1995年:IFBBミスターアジア(ライトヘビー級)
1995年に行われたJBBFの大会に出場すると、ドーピングの抜き打ち検査で陽性反応となり2年間の出場停止処分を受けます。山本義徳は過去にステロイドを使用したとも公言していました。2年間の出場停止処分をきっかけに、1995年から活動の場を日本ではなく海外に移したのです。まずはIFBBミスターアジア(ライトヘビー級)に挑戦して3位入賞となりました。
1998年:NPCアイアンマン・アイアンメイデン(ライトヘビー級)
1998年にはNPCアイアンマン・アイアンメイデン(ライトヘビー級)に出場して優勝を果たします。ライトヘビー級での優勝を果たした山本義徳はヘビー級に挑戦するようになりました。
2005年:NPCトーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)
2000年からヘビー級にチャレンジした山本義徳ですが、なかなかトップ3に入ることはできませんでした。しかし、2005年に行われたNPCトーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)では日本人で初めて、ヘビー級での優勝を果たしたのです。この優勝を最後に彼はボディビルダーを引退しました。
山本義徳の全盛期時代の筋トレ
ヘビー級でも張り合える数少ない日本人のボディビルダーとして知られていた山本義徳。彼がどんな筋トレで全盛期時代の筋肉を作っていたのか気になるという方は多いのではないでしょうか。そこで、ここからは山本義徳が行っていた全盛期時代の筋トレについて解説します。
筋トレについて勉強
効率よく筋肉を発達させるために、山本義徳はまず筋トレについての勉強を始めました。彼は月間ボディビルディングという雑誌で、当時のベンチプレス世界記録保持者だったテッドアーシディのベンチプレスに対する考えや鍛え方を学んだのです。そして、参考にしてオリジナルの筋トレメニューを組んでトレーニングを始めました。
筋トレについて理解を深め、理論的にメニューを組むことでベンチプレスでは100kg以上の重量を挙げられるようになりました。ベンチプレスの記録が伸びたことが喜びとなり、筋トレをすることがどんどん楽しくなっていったのです。トレーニングで怪我をしても、怪我をカバーしながらできる筋トレ方法を研究するほど没頭しました。
筋トレについてきちんと理解して理論的な正しいトレーニングを行ったことで、山本義徳の筋肉はどんどん成長していきました。これは現在の彼のトレーナーとしての仕事にも生きているのではないでしょうか。
(山本義徳がベンチプレス260kg挙げた方法については以下の記事も参考にしてみてください)
山本義徳がベンチプレス260kg挙げた方法|学生時代から記録更新の時系列まで紹介
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4分割トレーニング
山本義徳は筋トレを取り入れだした大学時代は4分割トレーニング、高重量かつ6回3セットで筋力を伸ばしていました。彼が実際に行っていた分割方法は以下の通りです。
・胸・上腕二頭筋
・脚
・肩・上腕三頭筋
・背中
胸や上腕二頭筋を鍛える日は大きな重量を扱ってベンチプレスを行っていました。逆に肩や上腕三頭筋がメインとなる日は、大きな重量の80%程度に設定してベンチプレスを5回3セット行っていたとのことです。また、正しいフォームで一気に挙げることを意識して行っていました。
(4分割で行うメニューの組み方については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレを4分割で行うメニューの組み方!メリット〜注意点まで徹底解説!
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101理論を確立
大学生時代は筋力を伸ばしていた山本義徳ですが、ボディビルダーになると筋力より筋肉量を重視した筋トレを行うようになります。この頃から101理論を確立し、少ない筋トレで体を追い込むようになったのです。101理論とは山本義徳が提唱するトレーニング理論であり、少ないトレーニング量でいかに効かせるかということに着目しています。
これには女性の健康管理について指導していたことがきっかけで気づいた、とのことです。長時間できる筋トレは自身の恒常性を超えることができません。そのため、たんぱく質合成の信号が送られず、効率的に筋肉を発達させることができないのです。そのため、山本義徳は短時間で全身に大きな負荷をかけるトレーニングをするようになりました。
3分割トレーニング
元々4分割トレーニングで筋肉を鍛えていた山本義徳ですが、3分割トレーニングで筋トレを行うようになります。彼が行った分割方法は以下の通りです。
・胸・背中
・肩・腕
・腕
胸を鍛えるときはインクラインダンベルフライを2セット、フラットダンベルフライを2セットの筋トレメニューを特に好んでいたとのことです。また、腕を鍛える日はインクラインダンベルカールを2セット、インクラインハンマーカールを1セットを行っていました。先ほど紹介した101理論に基づき、1部位45分と短く少ないセットで追い込んだとのことです。
(3分割法については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレは『3分割法』が効率的!その理由〜頻度別の1週間のメニュー例まで解説!
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2分割トレーニング
海外選手と競い合うために、彼は常にトレーニング方法を見直していました。その結果、全身を2分割にして、週3回のトレーニングをするという方法にたどり着いたのです。ボディビルダーの大会前でも1回の筋トレ時間は1時間程度でしたが、2分割トレーニングにより世界でも戦える体となりました。彼が全身を2つに分けた方法は以下の通りです。
①胸・背中・腕
②肩・脚・腹筋
山本義徳は腕は元々しっかりと鍛えられていたことや胸や背中の筋トレで腕も使うことから、筋トレの後半に腕のトレーニングメニューを行っていたとのことです。また、肩を鍛える日にはインクラインサイドレイズやサイドライイングリアレイズ、インクラインフロントレイズなどのストレッチ系種目を行っていました。
このトレーニングメニューを実践したところ、山本義徳は2005年にヘビー級優勝という日本人初の偉業を成し遂げたのです。そのため、2分割トレーニングが山本義徳の全盛期時代の体を作ったといっても過言ではありません。
(インクラインサイドレイズについては以下の記事も参考にしてみてください)
インクラインサイドレイズのやり方!三角筋中部に爆裂に効く軌道などコツを解説
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山本義徳の全盛期時代の食事
全盛期時代の山本義徳は筋トレだけではなく、栄養を摂取する食事にもこだわっていました。そこで、彼の全盛期時代の食事について解説するので、かっこいい筋肉をつけたい方は参考にしてみてください。
たんぱく質を積極的に摂取
筋トレ中に必要な栄養といえばたんぱく質、というイメージを持っている方は少なくないのではないでしょうか。もちろん山本義徳もたんぱく質は積極的に摂るようにしていました。彼は体重1kgあたり3~3.5gのたんぱく質を摂るように意識していたとのことです。体重は変動がありましたが、一番重いときで110kgありました。
そのため、1日に摂取するたんぱく質の量は300~400g程度。筋肉量を増やしたいときは1日に5~6回に分けて、たんぱく質や炭水化物を摂取していたとのことです。
(筋トレに必要なたんぱく質の摂取量については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレに必要なタンパク質の摂取量は?タイミング〜効果の高い食材まで紹介!
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具体的な食事
山本義徳はたんぱく質だけではなく、炭水化物も体を大きくするために積極的に摂るようにしていました。特に食べていたのがパスタです。ボディビルダー現役時代はお金があまりなかったということもあり、たんぱく質も豊富に含まれているパスタを積極的に食べていました。ご飯は1杯あたりのたんぱく質が4~5g程度です。
しかし、パスタは100gあたり14gと多めのたんぱく質を摂取することができます。もちろん白米を食べることもあります。しかし、白米だけではたんぱく質が不十分なので、イワシ・ツナ・サバ・サンマなどの缶詰を食べるようにしていたとのことです。
減量のための食事
ボディビルダー現役時代は体を大きくするための食事だけではなく、減量のための食事もこだわっていました。最初のころは脂抜きの食事方法を行っていたとのことです。しかし、脂抜きの食事だと最後の一絞りがなかなかできません。そのため、海外の選手に食事方法を聞いてみると、大会の1ヶ月前から炭水化物を取らないという答えが返ってきました。
この食事方法を試したところ、最後の一絞りまで非常にうまく絞れました。それからは現役時代の大会1ヶ月前になると、炭水化物を摂らない食事を行っていたのです。1日の食事メニューは肉・魚・卵ばかりでした。
(減量のコツについては以下の記事も参考にしてみてください)
【体脂肪率10%計画】食事・筋トレなど短期間で脂肪を落とす減量のコツを解説!
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山本義徳の全盛期時代の画像集
全盛期時代の山本義徳は人間離れしたアニメの世界から飛び出てきたような筋肉を持っています。人気漫画・刃牙シリーズに登場する空手家の愚地克巳のモデルともなっています。ここからは山本義徳の人間離れした筋肉を楽しめる画像集を紹介するので、彼の筋肉を堪能しましょう。
全身の筋肉
ポーズをとる山本義徳の1枚。彼の鍛え抜かれた腕の筋肉がよくわかる画像です。ここまで鍛えられた太い腕は日本人にはなかなかいません。彼の腕を初めて見て驚いたという方は多いのではないでしょうか。
腕の筋肉はもちろんですが、脚の筋肉もしっかりと鍛えられています。筋トレ中の男性には腕や腹筋など上半身の筋肉は鍛えられていても、下半身は鍛えられていないという方は少なくありません。彼は脚まできちんと鍛えられているので、足首もかなり太くなっています。
こちらの画像は山本義徳が体全体を隈なく完璧に鍛えていることがよくわかる1枚です。肩・腕・胸・腹筋・脚のどこを見ても無駄な脂肪は一切なく、盛り上がったかっこいい筋肉がついています。これが海外の選手とも競いあった山本義徳の全盛期時代の体です。
上半身の筋肉
こちらの画像では胸の筋肉に注目してみてください。胸の筋肉には大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋の3つがありますが、彼は全てをきちんと鍛えているので胸がボールのように丸々としています。大胸筋がここまで鍛えられている方はなかなかいません。彼のたくましい胸に憧れる男性は少なくないのではないでしょうか。
山本義徳の腕の筋肉は、まるで脚のようにかなり太くたくましくなっています。これは彼が現役時代にトレーニング方法を考え抜いて行っていた結果なのではないでしょうか。ここまで筋肉を発達させるためには、山本義徳のように自分に合った筋トレ方法を見つけることが必要です。
肩の筋肉に注目してみましょう。肩の筋肉がかなり盛り上がっているため首がないようにも見えます。また、肩から腕の筋肉が1つの塊のようにも見えるのではないでしょうか。彼の上半身の筋肉のすごさがよくわかる1枚です。
こちらは山本義徳が力こぶを作っている画像です。ここまで立派な力こぶを見たことがない方は多いのではないでしょうか。プロのボディビルダーでもここまで二の腕の筋肉が発達している方はなかなかいません。腕の筋肉がすごい山本義徳は全盛期時代にベンチプレスで260kgを挙げることができていたとのことです。
山本義徳はそれほど小顔というわけではありませんが、肩や胸の筋肉がかなり大きいため顔が小さく見えます。顔と肩や胸の大きさを見比べてみると、筋肉の発達具合がよくわかるのではないでしょうか。
横から見た筋肉
山本義徳をほぼ横から見たときの画像なので、腹斜筋の発達がわかります。シックスパックになっていても、腹斜筋が鍛えられていないという方もいるのではないでしょうか。腹筋は腹斜筋まできちんと鍛えてこそかっこよくなります。
背中の筋肉
山本義徳はもちろん体の前面だけではなく、後ろの筋肉もきちんと鍛えられています。ウエスト部分を見るとわかるように、全盛期時代の彼は体全体に無駄な脂肪が一切ありません。そのため、お尻から太もものラインがとてもきれいです。背中もかなり筋肉が発達していることがよくわかります。
山本義徳の全盛期時代を参考に筋トレに励もう
山本義徳の全盛期時代は日本人では数少ないヘビー級でも戦える選手の1人でした。そんな彼は現在、トップアスリートや格闘家を指導するトレーナーとして活躍しています。理想的な体作りをしたいという方は、山本義徳の全盛期時代の筋トレや食事方法を参考にしてみてください。