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糖質制限ダイエットで『痩せない』原因は?辛い思いをせず痩せるコツまで解説!

2021年05月21日

糖質制限ダイエットは脂肪の元となる糖質の摂取を制限していくダイエット方法です。やってみて痩せたという声が多い一方で、実践した人の中には思うように痩せないという声もあります。そこで今回は糖質制限ダイエットの痩せない原因と対処法を紹介していきます。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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糖質制限ダイエットをしても痩せない…。

世の中にはたくさんダイエット方法があり、実践してみると脂肪が落ちて体重が減少していく効果を発揮します。もちろんダイエットは筋トレや有酸素運動を組み合わせると短期間で効果が表れやすくなりますが、カロリーを抑えるために食事を制限することも必要です。そんな中栄養を摂取しつつ痩せることができるダイエット方法として糖質制限が注目されています。

糖質制限とは食事から脂肪の元となる糖質の摂取を制限をすることで、脂肪が落ちたり脂肪が付きにくくなったりする効果があります。しかし糖質制限をしても体重が落ちないという口コミもあるのです。そこで今回は糖質制限によって痩せない原因を調査し、ダイエットが成功する方法を紹介していきます。

糖質制限ダイエットで痩せない場合の原因&対処法

まずは糖質制限ダイエットで痩せない原因や、痩せないときの対処法について確認していきます。原因について調べてみたところ、以下のようなことが原因で痩せないという口コミが多数ありました。

・そもそも糖質制限ができていない
・糖質制限だけに頼っている
・基礎代謝が下がっている
・筋肉量が低下している
・健康バランスが崩れている
・チートデイの頻度が多い
・短期間で結果が出ると思い込んでいる

もしも糖質制限ダイエットをしているのに思うような結果がなかなか表れない場合は思い当たるものがありませんか?引き継つきそれぞれの原因について解説し、対処法を解説していきます。

そもそも糖質制限ができていない

糖質制限ダイエットで痩せない場合、そもそも糖質制限ができていなかったり、やり方を間違えたりしていることが考えられます。では糖質制限とはどのようなことを言うのでしょうか。糖質制限ダイエットについて『今日から実践できる糖質制限ダイエットの方法』という記事が、江崎グリコから発表されているのでこちらを参照してみましょう。

現代人は、普通に食事をしているだけで糖質をたくさん摂取しています。その糖質の量を減らす、つまり制限することを糖質制限と言いますが、実践するとダイエット効果があることがわかっています。そこでこれを「糖質制限ダイエット」と呼びます。nn摂取した糖質は全身の細胞に送られてエネルギー源として利用されます。しかし、摂取量が多すぎると、エネルギーとして使われずに余った糖質は脂肪細胞で脂肪となって蓄積されます。普段の生活でも私たちは脂肪をエネルギーに変えて利用しているのですが、それ以上にたくさん蓄積すると太ってしまいます。逆に、利用する量のほうが多くなれば、その分、身体に蓄積されている脂肪は減ってきますので体重が減ります。

引用元:https://cp.glico.jp/powerpro/diet/entry36/

記事で言及されているように、エネルギーに変わらなければ脂肪になってしまう糖質の摂取量を制限するのが糖質制限ダイエットのやり方です。糖質は炭水化物に含まれているので、単純に炭水化物を摂取しなければいいと考える人もいるでしょう。しかし糖質は炭水化物だけでなく、いも類・穀類・野菜類にも含まれているのです。

糖質=炭水化物と決めつけて、炭水化物の摂取を控えているだけでは糖質制限ダイエットは上手くいきません。下手をすれば必要な栄養を摂取できないことにも繋がるでしょう。こういったときには糖質が多く含まれる食品や、糖質以外の栄養が含まれている食品をそれぞれ整理して、食べていいものといけないもを管理するのが対処法となります。

(低糖質・低脂質な食品であるプロテインバーについては以下の記事も参考にしてみてください)

糖質制限だけに頼っている

ダイエットには摂取カロリーを少しでも抑えるために食事の量を少なくする食事制限が付き物で、この食事について糖質が多く含まれる食品の摂取を制限することが糖質制限ダイエットのやり方です。しかし糖質制限をしても体重が減らずにダイエット効果を実感できない場合は、糖質制限だけに頼っている可能性があります。

もちろん糖質制限により摂取カロリーを抑えると、体がエネルギー不足の状態には脂肪が分解されてエネルギーが捻出されることで体重が落ちていきます。しかし筋トレや有酸素運動によって消費カロリーを増やしていかないと、脂肪が燃焼して痩せるスピードも早くならず、体重も少しずつしか減少していきません。

糖質制限だけに頼って運動を特にしていない場合は、筋トレや有酸素運動をすることをおすすめします。筋トレと運動を組み合わせることによって、よりハイペースで体重が減少していくでしょう。

基礎代謝が下がっている

基礎代謝とは体を動かすために消費する1日の総エネルギー量のことで、この基礎代謝が高ければ高いほど1日に消費するエネルギーが多いと言えます。人間の体の中では運動をしているとき以外にも内臓などが常に動いていて、食事から摂取する栄養でまかなえない場合は、体に蓄積された脂肪が分解されてエネルギーを作り出すのです。

もちろんこの基礎代謝が下がってしまっているときは、体が痩せにくい状態になっていると言えます。たと栄養面を考慮して糖質制限をしていたとしても、それまでと同じ食事量を維持していると摂取カロリーが消費カロリーを上回るオーバーカロリーという状況を生み出してしまうのです。

基礎代謝はその日の体調によっても増減しますが、食事から栄養をしっかりと摂取して適度な運動をすることで高めていくことができます。基礎代謝の低下が原因の場合は健康面を改善しましょう。

(基礎代謝を上げる筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)

筋肉量が低下している

糖質制限に限らずダイエットをするときは筋トレをして体の筋肉量を増加させることが有効的です。これは筋肉量が増加することによって体の基礎代謝が向上し、太りにくく痩せやすいボディメイクが可能になるからです。

しかし体重を落としたいという気持ちが強すぎて、取るべき栄養も取らない無理な食事制限を行うと筋肉量の低下を引き起こしてしまいます。もし体重が落ちたとしても、筋肉が落ちるだけで脂肪が落ちていない状態は望まし状況ではありません。ダイエットの理想は脂肪を落として筋肉を増やすことなのです。

糖質制限ダイエットに取り組んでいるのに痩せない場合は、筋肉量の低下が考えられます。心当たりのある人はダイエットに有効な体幹の筋肉が鍛えられる筋トレや、ウォーキングやランニングをすることが対処法になります。

健康バランスが崩れている

短期間でのダイエット効果を得たいがために、急激な筋トレや運動をしたり、無理な糖質制限をしたりすると健康のバランスを崩してしまい体重が落ちない原因になります。また糖質制限だからといって糖質が含まれている食品を完全に口にしなくなると、本来体に必要な栄養まで摂取できなくなり体調を崩してしまうこともあるのです。

反対に糖質の入っていない食品ならいくらでも食べていいという情報を鵜呑みにして普段より食事量が多くなってしまうと、胃腸への負担が増加してしまいます。その結果消化不良を起こしてしまったり、便秘になったりしてポッコリの原因ともなってしまうのです。

糖質制限ダイエットに限らず、痩せないからといって過剰に追い込みをかけることは危険です。糖質制限をするときも食事だけでは不足しがちな栄養はサプリメントから摂取するなど、健康のバランスを崩さないように気を付けましょう。

(整腸剤について詳しくは以下の記事を参考にしてみてください)

チートデイの頻度が多い

チートデイとは、ダイエット中の食事で何を食べてもよい日を設けることで、糖質制限をしている人にとっては待ち遠しい日でもあります。一般的に、糖質制限や食事制限を行っているのにチートデイのような日を設けることは、逆効果ではないかという意見の方が多いことでしょう。

しかしこのチートデイを設けることによって、糖質摂取や食事制限によるストレスを軽減したり、基礎代謝が向上するという効果があるのです。むしろ体重の減少が停滞している時期にチートデイを設けることで、再び体の脂肪燃焼が活発になるという効果もあります。

このチートデイは1週間に1日だけ設けることが基本ですが、頻度が多くなるとチートデイも意味が無くなってしまいます。いくら糖質制限をしていると言っても頻繁にチートデイを作ると体重は落ちないので、チートデイを設けるのは1週間に1回という頻度と期間を守るようにしてください。

(チートデイのやり方については以下の記事も参考にしてみてください)

短期間で結果が出ると思い込んでいる

糖質制限ダイエットをしていて痩せないと結論付ける人の中には、短期間で結果が出ると思いこんでいる人がいます。糖質制限をした食事を食べ始めた時には数日程度で体重が減少することももちろんあります。しかし経験者の多くは、2週間~1ヶ月程度の期間糖質制限ダイエットに取り組んで効果を実感しているのです。

さらに1ヶ月~3ヶ月という期間に糖質制限をして始めて効果を実感した人や、6ヶ月以上という長期的に渡って取り組んでいる人もいます。どのようなダイエット方法にも言えることですが、短期間で楽に痩せることができるダイエットは存在しません。個人差はありますが、長期間取り組むことによって太りにくく痩せやすい体が仕上がっていきます。

つい短期間で痩せたいと考えてしまう人は、短期間で結果を出すことに集中しすぎないようにしてください。目安として糖質制限を開始した日から3ヶ月先に目標とした体重にできるように長期間で取り組んでいくようにしましょう。

糖質制限ダイエットで効果が出るのはいつから?

ここまで糖質制限ダイエットをしていても痩せないと感じる原因と対処法について解説しました。大切なことは正しい知識を持ち、糖質制限をしていても必要な栄養をしっかりと摂取し、筋トレや有酸素運動と組み合わせてダイエットを進めていくことです。しかし真剣に糖質制限ダイエットに取り組んでも、痩せ始めるのはいつからなのでしょうか。

糖質制限を始めて数日~1週間程度で痩せ始める人ももちろんいますが、これは体内の水分量が減少しただけで脂肪が燃焼したとは言えません。本当に脂肪が落ち始めるのはダイエット開始から2週間後とされています。比較的痩せ始めるスピードが早いので、徐々に脂肪が取れて見た目の変化が起きるでしょう。

しかし注意すべきは短期間で痩せたからといって、糖質制限をやめてしまうことです。体重がせっかく減ったのに食べ過ぎたり、糖質を摂取したりするとリバウンドの原因となってしまいます。すぐに痩せたのに今度は体重が減らなくなったということにならないように自己管理は徹底しましょう。

(糖質制限ダイエットの効果はいつ始まるのかについては以下の記事も参考にしてみてください)

糖質制限ダイエットで痩せない期間を経験した人の体験談

ここからは糖質制限ダイエットに取り組んで痩せない期間を経験した人の体験談を紹介していきます。痩せない期間をどのようにして乗り越えたのか、リアルな声を参考して糖質制限ダイエットに取り組んでいきましょう。

筋トレをした



こちらは体重が落ちない停滞期に筋トレをしたことで停滞期を脱出できたという体験談です。筋トレに加えてサーキットトレーニングも取り入れていることから、かなりハードに体を追い込んでいたことが分かります。糖質制限ダイエットで痩せないと感じてきたら、いつもと違う筋トレをして基礎代謝を向上させましょう。

ウォーキングと筋トレをした



糖質制限ダイエットをしていて痩せない期間に入ったときにウォーキングと筋トレをしたことで、体重が落ち始めたという体験談もあります。糖質制限ダイエットに限らず、有酸素運動と筋トレをダイエットに組み合わせることで脂肪の燃焼効率が上がり、体重が落ちるスピードがアップするので同じ状況の人は取り入れてみましょう。

運動強度を上げた



こちらは元々糖質制限ダイエットと運動を組み合わせて行っていて、停滞期に運動強度を上げたという体験談です。筋肉がついてきたこともあり普段よりも負荷の高いトレーニングをしたことで痩せない期間を過ごしていたことが分かります。

チートデイを設けた



チートデイを設けることで痩せない期間を脱出できたという体験談もあります。好きなものを食べられるチートデイに思いっきり食べて不足していた栄養を摂取することで、体の基礎代謝が向上していきます。糖質制限ダイエット中に食べるのは怖さを感じますが、痩せない期間は栄養を摂取するためにもチートデイを活用しましょう。

白米を食べた



チートデイとは別に、こちらの体験談では白米を食べたことで停滞期を乗り越えたようです。体験談によると糖質制限だけで2kg落ちましたが、白米を食べて糖質を取ったことで14kg体重が落ちたとあります。完全に糖質を取らなくなるのではなく、程よい量の糖質を摂取することが体にプラスに働くこともあるようです。

(筋トレに対する白米の効果については以下の記事も参考にしてみてください)

糖質制限ダイエットで痩せない場合は早く原因を明確に

今回は糖質制限ダイエットについて、痩せないということは本当なのか検証しました。どのダイエットでも同じですが、やり方を間違ってしまっては効果が発揮されないことがあります。記事の中で痩せない原因と対処法を紹介したので、もしも糖質制限ダイエットに取り組んでいても痩せないと感じたときは原因を明確にし、正しいやり方をトライしてみましょう。