鈴木奈々が始球式で炎上した理由！謝罪は？事件のその後〜ファンの反応も！

始球式は、主にプロ野球の試合前に行われるセレモニーです。球界のレジェンドや選手の親族が行うこともありますが、タレントやスポンサーの関係者などが宣伝を兼ねて登場することも多々あります。そのため、野球について詳しく知らない人や、スポーツ経験がまったくない人が行うことも少なくありません。

2019年4月27日、東北楽天ゴールデンイーグルス対千葉ロッテマリーンズの試合では、太子食品がスポンサーを務める「タイシデー」というイベントが行われていました。そこで、太子食品のイメージキャラクターであるタレントの鈴木奈々が始球式に登場したのです。しかし、そのときのパフォーマンスが批判を浴びて、ネットが炎上する騒ぎになってしまいました。

この記事では、始球式でどのような事件が起きたのか、その後鈴木奈々はどうなったのかなどをまとめて紹介します。まずは、上のYou Tube動画で内容をチェックしてみてください。

（レジェンドについては以下の記事も参考にしてみてください）

たいていの場合、始球式はすぐに終わります。しかし鈴木奈々は、長々とマウンドに居続けて、結果的に試合時間を4分遅延させてしまいました。わずか4分ではありますが、その日試合が行われた仙台は冷たい雨が降っていて、わずか7度という寒さだったのです。そんな中、観客や選手を待たせたせいで、鈴木奈々は観客からブーイングを浴びてしまいました。

さらにその日、楽天の先発投手である美馬学選手が大乱調で、初回と2回で合計5点もとられてしまいました。その原因も、鈴木奈々が試合開始を遅延させたことにあると言われてしまいます。登板直前に出鼻をくじかれて、美馬学選手の調子が崩れたのではないかとのこと。こうして鈴木奈々の始球式は、「最悪」と言われるようになってしまいました。

（楽天の田中将大選手については以下の記事も参考にしてみてください）

上のYou Tubeの動画を観るとわかりますが、鈴木奈々はマウンドで「待って」と止めたり、「行きます」と言いながらも投げなかったりという、鈴木奈々らしいパフォーマンスをしています。元気いっぱいのおバカキャラが魅力の鈴木奈々としては、自分らしさを思う存分出して、観客を楽しませようとしたのでしょう。

しかしこのパフォーマンスは、長いだけでなく、プレー上はボークという反則行為に該当するものです。野球をまったく知らないでマウンドに居座るのは、選手や野球ファンだけでなく、野球というスポーツそのものに対しても失礼です。そうした点がファンにとっては許しがたく、炎上という結果を招いてしまったのでしょう。

鈴木奈々にはまったく悪気はなかったと思われますが、野球や始球式については、もう少し知っておいた方が良かったかもしれません。

鈴木奈々の始球式は、Yahooのリアルタイム検索やTwitterなどで大いに話題になりました。続いては、その後の鈴木奈々がどうなったのかを紹介します。まずは、謝罪について見ていきましょう。

始球式のあと、TOKYO MXの番組に出演した鈴木奈々は、「初めて始球式に出させていただいて、本当に皆さんに迷惑かけてしまって。本当に申し訳ない気持ちです。」と謝罪しました。このときの鈴木奈々は、いつものような元気なキャラではなく、始球式での批判を重く受け止め、反省していたようです。

同じ番組に出演していた田村淳らは鈴木奈々を擁護しましたが、それでも彼女は涙ぐみながら謝罪の言葉を繰り返していました。また、スポンサーの太子食品も、「私達スポンサーの準備・説明不足であったと深く反省しております」と謝罪のコメントを発表しています。

鈴木奈々は、始球式のあとからテレビの出演が減ったと言われています。あの始球式の事件以来、鈴木奈々は野球ファンに目の敵にされてしまいました。日本の国民的人気スポーツである野球のファンから嫌われてしまっては、テレビ側も彼女を起用しにくくなってしまったのかもしれません。

ただ、この件について、全面的に鈴木奈々が悪いとするのはどうかという意見もあります。鈴木奈々が野球をあまり知らないことは、スポンサーや運営側もわかっていたでしょう。前もって鈴木奈々に使って良い時間を伝えていたら、あのようなパフォーマンスはしなかったはずです。このような炎上騒ぎは、鈴木奈々への説明不足も原因のひとつと言えるでしょう。

なお、鈴木奈々は、2021年8月から3ヶ月間ほど体調不良により休養していました。テレビ出演が減っていたのは始球式だけでなく、休養が原因でもあります。

ここからは、鈴木奈々の始球式に対するTwitterの反応を紹介します。野球ファンや鈴木奈々ファンなど、さまざまな角度からの声を聞いてみましょう。

プロのタレントなら、仕事の内容や基本的なルールはあらかじめ確認してから臨むべきという意見です。たしかに、始球式について鈴木奈々があらかじめ勉強していたら、このような炎上騒ぎは起きなかったでしょう。

（野球については以下の記事も参考にしてみてください）

この方は、問題は運営側にあるという意見です。何も知らない鈴木奈々をそのままマウンドに送り出したら、当然あのようなパフォーマンスをするでしょう。あらかじめ「数十秒で終わらせて」「マウンドは踏み荒らさないで」といった決まりごとを教えていたら、まったく違った結果になっていたはずです。

鈴木奈々に原因がないわけではないですが、運営やスポンサーがしっかり確認しておけば防げた事件でした。その意味では、この件で野球ファンから嫌われてしまった鈴木奈々は気の毒と言えます。

あの始球式以降、野球ファンの間では、「鈴木奈々が来れば試合が遅れる」「鈴木奈々が始球式をやるとホーム側（楽天）が負ける」などと言われるようになりました。そのため、場合によっては鈴木奈々に始球式をやってほしいと思う人もいるようです。

ちなみに鈴木奈々は、2020年8月、独立リーグに所属する茨城アストロプラネッツの始球式に登場しました。その様子は彼女の公式ブログなどで確認できますが、このときはさすがにすぐ投げたようです。

鈴木奈々の始球式は残念ながら炎上してしまいましたが、タレントで始球式を行い、称賛されている人もたくさんいます。ここでは、特に野球ファンから人気が高い2名の始球式を紹介します。自分のキャラクターを活かして観客を盛り上げつつも、試合の邪魔にはならないパフォーマンスが評判です。

横浜DeNAベイスターズのファンである柳沢慎吾は、たびたび横浜スタジアムの始球式に登場し、そのたび数分間に及ぶパフォーマンスを披露しています。その様子は「日本一長い始球式」とも呼ばれていますが、鈴木奈々の始球式と違い、こちらはまったく炎上しません。なぜなら柳沢慎吾の始球式は、試合開始時間を遅らせることがほとんどないからです。

彼のパフォーマンスの内容は球団も運営側もあらかじめ了承済みで、他の始球式よりも早めにスタートしています。そのため、試合開始時間に食い込むことはないのです。また、選手も出演してパフォーマンスをするので、長かったとしても観客が怒ることはありません。むしろ、柳沢慎吾の始球式を観られたらラッキーとも言われるほどです。

上のツイートの日は、横浜スタジアムではなく、京セラドームのオリックス・バファローズ対阪神タイガースの試合で柳沢慎吾の始球式が行われました。高校野球のワンシーンを7分もかけて再現しましたが、観客は大盛りあがりです。柳沢慎吾のパフォーマンスからは野球への愛が伝わってくるので、長くても誰も文句を言わないのです。

（阪神の藤浪晋太郎選手については以下の記事も参考にしてみてください）

野球経験者である石橋貴明は、2021年5月、ロッテ対埼玉西武ライオンズの試合で始球式を務めました。本来、始球式のバッターは打順1番の選手が務めますが、石橋貴明はわざわざ4番の山川穂高選手を指名。その後、マウンドに上がらず少し手前の位置から投げ、終わると早々に去っていきました。

この日は、ロッテの佐々木朗希選手が初めて登板する試合でした。石橋貴明は、佐々木朗希選手が初めて立つマウンドに足跡を付けるべきではないという考えから、マウンドに立たず手前から投げたそうです。山川穂高選手を指名して見せ場を作りながらも、若きプロ野球選手に気遣いを見せた石橋貴明の始球式は、多くの野球ファンから称賛されました。

（プロ野球選手については以下の記事も参考にしてみてください）

鈴木奈々が始球式で炎上した事件について、その後の謝罪やテレビ出演に関する情報もまとめて紹介しました。テレビ出演が減っているとの噂もありますが、CMやブログ、You Tubeなどでは元気な姿を見せています。これからも元気なキャラで活躍を続けていって欲しいですね。