ナルシス山本とは？生い立ちや、セミナー内容・筋トレ・食事、結婚など私生活まで紹介！

ナルシス山本、本名山本昌弘は大会でよく自己陶酔に陥っているような独特のフリー・ポーズを披露していたため「ナルシス」という愛称を付けられました。愛称の名付け親は雑誌「ボディビルディング」の編集長です。

ナルシス山本はボディビルダー兼トレーナーとして活躍。たくさんの大会で成績を残し、多くの著名人のトレーニングを行ってきました。

ここではナルシス山本の生い立ちについて紹介していきます。どのようにして現在の彼があるのか、見ていきましょう。

ナルシス山本、本名山本昌弘は1968年7月13日に東京都品川区で生まれました。フィットネス業界に携わるようになったのは18歳からです。1988年に千葉県ボディビル選手権ジュニアの部で2位、1989年千葉県ボディビル選手権で8位になりました。

20歳代に着物のコマーシャルや劇団のライブに出演し、メディア出演の経験も積みます。また、関東ボディビル選手権、東京ボディビル選手権、東日本ボディビル選手権などの大会に参加し、成績を残していきます。

ナルシス山本は1999年にバイクの運転中に大きな事故を起こしてしまいます。事故によって左足首から下を粉砕骨折。医師の診断は事故の障害による歩行困難診断でした。ボディビルダーとしての復活は絶望的だと周囲からは思われていました。

しかしナルシス山本はリハビリに耐え、2002年に復活を果たします。その年の東日本大会で優勝。そして2003年のジャパンオープン大会でも優勝、同じ年の日本ボディビル選手権でも7位という成績を残します。

一方、30歳代の間にエースコックのスーパーカップのコマーシャル、生放送の深夜番組にも出演。魔裟斗の入場テーマ曲であるシルバーウルフのプロモーションにも敵役として出演しました。

ナルシス山本は学生時代、体操の跳馬運動の練習中に頭から落下し脊髄を損傷していました。30歳半ばごろからハードトレーニングの影響でこれが悪化し、右上半身部分麻痺に陥ってしまいます。

この影響から2004年の日本ボディビル選手権では8位、2005年の日本ボディビル選手権大会では9位と成績がふるいません。そしてナルシス山本は2度目の麻痺に襲われ、長いリハビリ生活に入ることになるのです。

長いリハビリ生活の中、ナルシス山本は新しいトレーニング法を編み出します。それは関節に優しく、筋肉に効果を出すトレーニング法。ボディビル・ハイブリッド・トレーニング法、通称BHT法です。

この方法を編み出した結果、角田信朗を始めとした多くの有名人にトレーニングをつける事になりました。

そしてBHT法の効果を示すために、ナルシス山本は再び大会の舞台に復活を果たします。その結果2016年の東京都ボディビル選手権で見事2位になり、ベストアーティスティック賞を受賞。2017年の日本クラシックボディビル選手権168cm以下級では優勝します。ナルシス山本は自身の存在をボディビル界に示したのです。

メディアではNHKの大河ファンタジーにエキストラとして出演、日テレの深イイ話にも出演しています。他にも角田信朗のトレーニング本を監修するなど活躍の場を拡大中です。

パーソナルトレーナーとしても活動しており、定期的にBHT法のトレーニングセミナーの開催も行っています。

ナルシス山本は多くのボディビルの大会で成績を残しています。特に1990年代、バイクの事故まではたくさんの大会に参加しています。ナルシス山本の大会成績は下記の通りです。

1988年 千葉県ボディビル選手権 ジュニアの部：2位
1989年 千葉県ボディビル選手権：8位
1992年 東京クラス別ボディビル選手権70kg級：1位
1993年 関東ボディビル選手権：1位
1993年 東京ボディビル選手権：5位
1995年 東京ボディビル選手権：7位
1995年 東日本ボディビル選手権：5位
1996年 IFBBアジア選手権選抜70kg級：2位
1996年 東日本ボディビル選手権：2位
1996年 東京ボディビル選手権：4位
1996年 IFBBアジア選手権70kg級：7位
1997年 東京クラス別ボディビル選手権75kg級：1位
1997年 日本クラス別ボディビル選手権75kg級：1位
1997年 IFBBアジア選手権70kg級：2位
2002年 日本クラス別ボディビル選手権：5位
2002年 東日本オープン75kg級：1位
2003年 日本クラス別ボディビル選手権：3位
2003年 ジャパンオープン：1位
2003年 日本ボディビル選手権：7位
2004年 日本ボディビル選手権：8位
2005年 日本ボディビル選手権：9位
2016年 東京都ボディビル選手権：2位
2017年 日本クラシックボディビル選手権168cm以下級：1位

ナルシス山本はリハビリ生活中に編み出したBHT法というトレーニング法を数多くの人に教授しています。BHT法とはボディビル・ハイブリッド・トレーニング法のことです。HITの理論をもとにしており、リハビリをしている人や高齢者から筋トレの上級者にまで対応することが可能です。

BHT法では効果を出したい筋肉を単体で動かし、間接に負荷をかけずにその筋肉への刺激疲労効果を高めます。解剖学の観点も取り入れているため効率的に自重でも負荷をかけられます。

ナルシス山本はこういったBHT法のトレーニングメニューを教えるためにセミナーを定期的に開いて講師をしています。セミナーは理論セミナーや実践セミナーがあります。どちらも多くの人が参加する人気のセミナーです。

ナルシス山本は空手家でボディビルダーの角田信朗のトレーナーも行っています。そのため日本文芸社から出版されている角田信朗の著書「7秒で狙った筋肉を手に入れる！自重筋トレ完全メソッド」の監修もしています。

角田信朗をはじめとしてナルシス山本は多くの人のトレーナーです。トレーニングのセットメニューを考える以外にも、減量方法、食事メニューのアドバイスもしています。角田信朗はプロテインはもちろんサプリメントも多く利用する選手と言われています。ナルシス山本はプロテインやサプリメントも活用してクライアントの筋肉を鍛えているのです。

ナルシス山本はメディア出演に積極的です。20歳代から着物大和のコマーシャルや、喜劇の劇団のテアトル・エコーのライブに出演してきました。

30歳代ではエースコックのスーパーカップの豚キムチラーメンのコマーシャル、TBS系列の生放送の深夜番組ワンダフルに出演。そしてキックボクサーの魔裟斗の入場テーマ曲であるシルバーウルフのプロモーションにも敵役として出演しました。また深夜アニメの主題歌を歌手として歌ったこともあります。

角田信朗のトレーナ―なので、2016年には角田信朗の番組「角田信朗おっさんぽ」のボディビル密着回にゲストコメンテーターとして出演。他にもNHKの大河ファンタジー「精霊の守り人」にエキストラとして出演、日テレの深イイ話にも出演しています。テレビに出演した際に、口調がオネエ風になっていたことがありますがオネエというわけではありません。

また、日本文芸社出版の角田信朗のトレーニング本を監修するなど活躍の場を広げています。

ボディビル老舗雑誌であり、全国のボディビルダー達から「月ボ」と呼ばれている月刊ボディビルディング。ナルシス山本はその編集長にナルシスという愛称をつけられました。その月刊ボディビルディングでは「新ナルシスな奴ら！」という連載コーナーを持っていて、10年以上執筆をしています。

ナルシス山本は現在タレントとしては株式会社ジャイロスコープに所属しています。ジャイロスコープは「北斗の拳」などを生み出した、コアミックスのグループ会社です。

ナルシス山本は北斗の拳のファンでツイッターやインスタグラムでも北斗の拳の話題を出しています。また、舞台北斗の拳、世紀末ザコ伝説のPVに出演しています。

ナルシス山本はリハビリ生活の中で独自の筋トレの方法、BTH法を確立。その効果を示すために大会に出ていて、本人もこの方法を使ったセットメニューを行っています。また、ナルシス山本が考案したマルチケーブルギアを使ったトレーニングメニューも多く取り入れています。有酸素運動は長距離の散歩をすることも。

実際にナルシス山本の筋トレメニューを見ていきましょう。

・ラップルダウン
・ロープリーローイング
・ケーブルプルオーバー
・アップライトロウ

ケーブルプルオーバーアイソレーションをして、広背筋を事前に疲労させてからマルチケーブルギアを使った自重トレーニングも行っています。また、背中の広がりを確認しながら筋トレを行い、効果を高めています。

（詳しく見たい方はこちら）

・ケーブルクロスオーバー
・アンダーケーブルクロスオーバー
・ディップス

ケーブルクロスオーバーは下部5ドロップ、上部5ドロップ行っています。自身が考案したマルチケーブルギアを活かしたトレーニングです。

（詳しく見たい方はこちら）

・リアローイング
・バントオーバーサイドレイズ
・ワンアームサイドレイズ
・アップライトロウ
・スパーセット

ナルシス山本の肩のスパーセットはマルチケーブルギアを使って腕に負荷をかけつつ、腕を外側から内側へ回すセットです。この時マルチケーブルギアはクロスさせています。

肩のトレーニングはアップライトとレイズ返し、プレスとオーバーヘッド返しとスーパーセットを3セット行います。

（詳しく見たい方はこちら）

・アームカール
・ケーブルフレンチプレス
・プレスダウン
・フルストレッチカール
・三頭キックバック

上腕三頭筋にはネガティブトライセップスディセンティングセットを行います。つまり上腕三頭筋の長さを伸ばしながら収縮するさせ、使用重量を減らしていく方法です。

エネルギーを出し切ることとパンプを狙っての方法で、インターバルを基本的におかず、次々負荷を落として筋肉に追い込みをかけていきます。

（詳しく見たい方はこちら）

・ハンキングレッグレイズ
・レッグレイズ
・ドラゴンフラッグ

レッグレイズでは足首にマルチケーブルギアを装着し、トレーニングチューブと合わせて負荷を強めています。ハンキングレッグレイズではマルチケーブルギアをぶら下がる補助として使用しています。

（詳しく見たい方はこちら）

・スクワット
・レッグカール
・リバースバックエクステンション
・アレンジしたリバースバックエクステンション

リバースバックエクステンションは奇数でフルレンジ、偶数ではトップで停止させています。奇数と偶数で内容を変えていることからナルシス山本はこの方法をイーブンスティーブンと呼んでいます。

目標回数は最低8回。できれば10回です。強度は10回がギリギリキツイくらいに設定しています。

（詳しく見たい方はこちら）

ナルシス山本の肉体を作っているのはどんな食事なのか、サプリメントは使用しているのか。ここではナルシス山本の食事と栄養について見ていきます。

ナルシス山本の食事はオンシーズン中は1日6回です。1日の合計カロリーは3500～4000キロカロリーほど。食事内容は鳥のささみ、カッテージチーズ、玄米などを中心にクリーンな食事を心がけています。

オフシーズンの食事はカップ麺やお菓子、お酒と言った好物を栄養を気にせずに食べることが多いそうです。ツイッターには牛タンのランチや、マグロ丼、知人との食事の様子などがあげられています。

トレーナーとしてクライアント達にもプロテインやサプリメントを勧めているように、自分でもプロテインやサプリメントを使用しています。使用しているのはDNSのサプリメントやゴールドジムのプロテインなどです。ツイッターでプロテインやサプリメントを扱うお店の話題もあげています。

（筋トレ中のサプリの優先順位については以下の記事も参考にしてみてください）

・カットパイナップル2袋
・りんご1個
・飲むヨーグルト1本
・ホエイプロテイン
・ブルーベリー黒酢飲料

ナルシス山本は2008年12月7日に結婚しています。よく長距離の散歩をしてますが時には奥さんも一緒に歩いています。誕生日の様子をツイッターにあげたりもしていて、仲は大変良好な様子です。

事故の怪我や、麻痺による長いリハビリを乗り越え、新しいトレーニング法を編み出したナルシス山本。怪我や麻痺を理由に筋肉をつけることを諦めなかったからこそ2度もボディビルの世界に復活することができたのでしょう。ぜひ、そんなナルシス山本の筋肉を目指してトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。