ボディメイク

ボディビルダーの年収は?プロは億?稼ぐ方法・なり方・将来性まで解説!

2021年05月14日

ボディビルダーは、厳しいトレーニングと食事制限を行うストイックな生活をしています。強靭な筋肉を手に入れるためには、並大抵でない熱意が必要です。ボディビルダーは過酷な生活に見合うだけの年収は得られるのでしょうか?今回は気になる年収や稼ぐ方法について解説します。

ボディビルダーはどのようにして年収を稼ぐ?どのようになる?

ボディビルダーは極限まで追い込むトレーニングと、肉体のためを考えた食事制限を重ねるストイックな仕事です。ただ筋肥大をすれば良いというわけではなく、バランスを考えたボディメイクをしなければ美しいプロポーションは獲得できません。各部位の筋肉の線維がくっきりと見えるボディラインには、くぎ付けになってしまうほどです。

ボディビルダーになるためには特別な資格は必要ありませんが、過酷なトレーニングに耐え抜き、自分を鼓舞させる精神力が必要です。大会の採点項目を意識し、脂肪は極限まで落としてきめ細かなライン・盛り上がりのある筋肉を鍛え上げていきます。日常的にボディメイクを頭に入れて生活をしなければ、大会に入賞することは困難です。

ボディビルダーとしての収入は、大会の賞金やスポンサーとの契約料が主です。そのほかに副業をしている人も多くいます。今回は、ボディビルダーの年収やなり方、将来性について解説します。

一般的なボディビルダーの年収事情&日常

ボディビルダーといっても特別な資格が必要なくなれるので、ボディビルの大会に出場していたりボディビルダー宣言をすれば誰でもなれます。はじめにアマチュアとして活躍しているボディビルダーの年収事情&日常についてみていきましょう。前途しましたが、ボディビルダーとしての主な収入は大会の賞金です。

海外の大会では賞金も多く出ますが、アマチュア選手には難易度が高く、入賞することは至難の業。日本の大会では賞金ではなく、プロテインなどの商品である場合がほとんどなので収入を得ることは難しいのです。アマチュアではスポンサー契約も望めないので、ボディビルダーの仕事だけでは年収はゼロに近いといえるでしょう。

そのため筋肉や筋トレの知識を活かし、ジムのインストラクターや理学療法士などの仕事をしながら生活をしている人が多いのです。春日俊彰や角田信朗などのように、芸能人として活躍している人もいます。仕事が終わった後にも厳しいトレーニングに励んでいるのを考えると、ボディビルダーにかける情熱のすさまじさを感じます。

(ボディビルダー選手については以下の記事も参考にしてみてください)

プロ級ボディビルダーの年収事情&日常

プロ級ボディビルダーになると、年収が億を超えるという人もいます。サプリメントメーカーやフィットネス関連会社などのスポンサー契約のある人も多く、ボディビルダーでの年収が高まります。IFBBのプロカードを取得すると、世界最高峰の大会「ミスターオリンピア」の出場権がもらえ、多額の賞金が得られるチャンスとなります。

ミスターオリンピアの優勝賞金は約4,305万円、2位では約1,614万円、3位は約1,076万円です。賞金にくわえてスポンサー契約金があれば、生活するのに十分な年収が望めます。プロ級ボディビルダーでも、副業としてジムの経営やパーソナルトレーナーを行っている人も多いので高収入を得られます。

スポーツ選手のパーソナルトレーナーともなると、それだけで年収1,000万円を稼げてしまいます。世界には約200人のプロボディビルダーが存在しますが、日本人ではわずか一握り。有名選手の推定年収は、北村克哉で1,000万円以上、谷野義弘で2,000万円以上、山岸秀匡が2億円以上です。

ボディビルダーの平均年収

ボディビルダーとしての収入は、大会の賞金やスポンサーとの契約料です。プロボディビルダーなら年収は数億円も夢ではありませんが、一般的なボディビルダーの場合収入がゼロということがほとんどです。大会で賞金がつくのは、海外で行われるミスターオリンピアなどのプロボディビルダーしか出場できないものばかりなのです。

そのためほとんどの人が他の仕事に就き、生計をたてています。平均年収はプロボディビルダーで数億、一般的なボディビルダーは兼業次第で200〜1,000万円といえるでしょう。プロボディビルダーで有名な山岸秀匡は、年収2億円以上といわています。プロになり大手のスポンサーがつけば一攫千金ですが、ボディビルダーで稼げるようになるのは狭き門なのです。

(ボディビルダーの年収については以下の記事も参考にしてみてください)

ボディビルダーの年収など職としての将来性

ボディビルダーで安定した年収を得るにはIFBBプロとなり、ミスターオリンピアに出場して知名度を高められるかがカギです。知名度が高まると、スポンサーの目に留まりやすくなります。スポンサーの契約料は多額だといわれているので、定期的に高収入を得ることができるのです。ですがこのような理想的なルートを通れるのは極わずかです。

それに筋トレや食事制限などストイックな生活を強いられるため、長くは続けられない仕事でもあります。肉体美を維持できなければ、スポンサーとの契約は打ち切りになってしまうでしょう。そのため将来を見据えて、ジムの経営やパーソナルトレーナーなど兼業しておくと安心です。PR TIMESによると、以下のような記述があります。

プロテインの過剰摂取による唯一の副作用は腎臓への負担を重くする。

引用元:https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000001.000055774.html

またプロテインを過剰摂取したり、無理な生活習慣を続けてしまうと体を壊してしまいかねません。なかには早死にしてしまったボディビルダーもいます。選手人生が短いため、高収入を得られているボディビルダーでも兼業している事がほとんどです。

(ボディビルダーの寿命が短い理由については以下の記事も参考にしてみてください)

ボディビルダーで年収を稼ぐことが向いている人の特徴

ボディビルダーとして高収入を得ている人には、共通しているある特徴があります。ボディビルダーとして成功しやすい人の特徴は、主に下記4つです。

①筋肉がつきやすい体質の人
②工夫した食事を続けられる人
③ボディビルに対する情熱をもち続けられる人
④努力家で忍耐力のある人

それでは①筋肉がつきやすい体質の人から確認していきましょう。

筋肉がつきやすい体質の人

筋肉のつきやすさには個人差があります。男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が多い人ほど、筋肥大しやすい体質なのです。日本Men’s Health医学会によると、以下のような記述があります。

テストステロンは筋肉細胞での蛋白質合成の増加、蛋白質分解の減少に関与する。

引用元:https://www.mens-health.jp/726

生まれ持った素質も、ボディビルダーとして成功するためには重要な要素です。また加齢によってテストステロンの分泌量は低下しますので、年齢が若いほどボディビルダーとして飛躍しやすいといえます。

工夫した食事を続けられる人

効率的に筋肥大をするためには、栄養バランスがかなり重要です。筋肉の合成促進・分解抑制には、タンパク質量が不足してはいけません。タンパク質や糖質の代謝を促進する、ビタミンの摂取も大切です。代謝を高めることで、効率よく筋肉の合成やエネルギー産生が望めます。栄養素は摂取のしすぎも良くありません。

筋トレだけでなく工夫した食事も続けられる人でないと、ボディビルダーで活躍するのは難しいでしょう。

(ビタミンについては以下の記事も参考にしてみてください)

ボディビルに対する情熱をもち続けられる人

ボディビルダーは誰でもなることができますが、簡単に続けられる仕事ではありません。ボディメイクに励んだからといって、大会で入賞できるかはわずかな可能性しかないのです。ストイックな生活を続けなければならないうえ、プロボディビルダーとなり知名度が高まらない限り年収はゼロです。

ボディビルに対する情熱がない限り、途中で挫折してしまうでしょう。情熱がある人は過酷なトレーニングでさえ、充実感を得ながら取り組むことができるのが強みです。

努力家で忍耐力のある人

兼業しながら高強度の筋トレをこなすには、努力家で忍耐力の気質がないと難しいといえます。増量期には筋肥大のために1日に6回もの高たんぱく・高カロリー食を摂取、減量期には一気に体脂肪一桁まで落としていきます。複数回高たんぱく・高カロリー食を摂取するのもかなりつらいものですが、一気に体脂肪を落とす精神力も並大抵ではありません。

フラフラになりながらも、目標を見失わずにボディメイクをし続けるタフな精神力が必要なのです。努力と忍耐で地道に目標地点に向かえる人でなければ、ボディビルダーで稼げるまでモチベーションを持ちづづけることはできません。

ボディビルダーになろうと思うきっかけ

ボディビルダーとして活躍している人は、どのようなきっかけで始めたのでしょうか。有名選手のきっかけとして、最も多いものを紹介します。

ボディメイクに魅了された

トレーニングに励んだぶん筋肥大が得られる楽しさにハマっていったことが、ボディビルダーを目指すきっかけになった人は多くいます。バルクアップの知識を学び、過酷なトレーニングに望み、耐え忍んだ先には必ず結果として表れます。

堺部元行や小山裕史などの有名選手がボディメイクに魅了されたことをきっかけに、肉体美を競い合うボディビル界に足を踏み入れています。40歳でデビューした片川淳も、ボディメイクに魅了されたひとりです。

憧れのプロボディビルダー選手を目指して

ボディビルダーは皆ムキムキですが、個々に強みとする肉体ポイントが異なります。また広背筋上腕二頭筋など、各部位の筋肥大のバランスも異なります。自分の理想とする肉体美であるボディビルダーに憧れ、ボディビルを始めた人も多いのです。

たとえばフランクヒルブラントに憧れたことがきっかけの小野豊や、マッスル北村の迫力に魅了された鈴木克彰。目標とするボディビルダー選手のように肉体美を手に入れるためには、どのような筋トレや栄養摂取をすれば良いのか調べていくうちに、ボディメイクの奥深さにおもしろさにハマっていったのです。

ボディビルダーで年収を稼でいるのはごく一部

ボディビルダーとして数億円の収入を得ている人もなかにはいますが、そのように年収を稼げるのは極わずかです。大会では賞金が出ないことも多いので、大半のボディビルダーは兼業で収入を得ています。たとえ稼げなくてもボディビルダーを続けているのは、ボディメイクの奥深さや憧れのボディビルダー選手を目指す情熱があるからだといえます。