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バランスボールのストレッチが効果抜群!背中・股関節・肩・腰など部位別にメニューを紹介!

2020年09月16日

通常のストレッチとはまた違う効果が期待できるのが、バランスボールを使ったストレッチです。今回はそんなバランスボールを使ったストレッチの種目を腹筋、背筋、肩周り・肩甲骨、脚・股関節、胸、腕などの全身の各部位ごとにご紹介していきます。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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バランスボールでのストレッチが効果抜群!

出典:https://smartlog.jp/151094

バランスボールはジムなどに置いてあるあの大きなボールのことです。近年ではオフィスの椅子代わりに使う人も増えてきましたので、多くの人は一度は見たことがあるのではないでしょうか。

実はこのバランスボールは丸い形状とその柔らかさ等の床には無い特徴があるので、ストレッチで上手に使うと通常よりも効果的に筋肉を伸ばせるのです。そのためストレッチにおいては有効な道具と言えます。

今回はそのバランスボールを使うストレッチの様々なメリットや具体的なやり方について解説していきます。

(バランスボールを使った技については以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールでストレッチをするメリット

出典:https://www.beequick.jp/location/hasuda/blog/639/

バランスボールを使ったストレッチには、通常のストレッチとは違うメリットがいくつもあります。そこで具体的にどのようなメリットがあるのか最初に見ていきましょう。

①床でのストレッチよりも広い可動域でストレッチ出来る

バランスボールは柔らかい素材で丸く作られているので、曲がらない床よりも広い可動域で体を伸ばすことができます。特に背中や胸、腹筋などの体幹に関わる筋肉は床と比べて遥かに大きく、かつ安全にストレッチすることが可能です。その結果、床では得られなかった柔軟性を獲得することができます。

ただ、バランスボールを使うと限界を超えた可動域で動かすこともできてしまいます。しかし、可動域を超えたストレッチは怪我の原因になりますので絶対に無理はしないでください。

②筋肉のバランスが良くなり、姿勢改善に繋がる

出典:https://fashion-basics.com/balanceball-how-to-12-21154

バランスボールは床とは違って不安定です。そのためバランスボールでストレッチを行うと、体を安定させるために普段使わないような小さい筋肉まで使い始めます。そしてその筋肉が刺激されることによって、姿勢改善の効果が得られるのです。

実際、愛知教育大学の論文ではバランスボール上でバウンド運動を行うと直後に脊椎のカーブが良くなり、背筋が伸びたという結果が出ています。そしてこの結果は姿勢を維持するために必要とされる筋肉が刺激されたことが理由と考えられているのです。

このことからもバランスボールでバウンド運動が何度も起こるようなストレッチを行うと姿勢を安定させる筋肉が刺激され、姿勢の改善の効果が期待できることがわかります。これは姿勢が悪いことを自覚している人には魅力的なメリットだと言えるでしょう。

(バランスボールの椅子については以下の記事も参考にしてみてください)

③腰痛の予防や腰背筋の疲労回復にも効果的

バランスボール上のストレッチには腰痛を予防したり、腰痛の原因となる腰背筋の疲労を回復させるのにも効果的です。

理学療法科学学会の発行物に載った論文によるとバランスボール上で腹ばいの姿勢をキープすることで腰痛を予防するために重要な脊椎可動性が改善されたことがわかっています。さらに日本理学療法学術大会で発表された研究結果によるとバランスボールでのストレッチは脊柱起立筋の疲労回復に役立つことが明らかになりました。

このようにバランスボールのストレッチには、多くの人が問題を抱える腰回りのトラブルにも効果的なのです。

(バランスボールを使った腰痛に効果的なトレーニングについては以下の記事も参考にしてみてください)

④種目が多いので、楽しみながら続けやすい

バランスボールのストレッチ種目は後ほどご紹介しますが、かなりの数のバリエーションが存在します。またボールを使うこと自体も楽しめるため、毎日飽きることなく続けやすいのです。筋肉の柔軟性等の効果を得る前にいつもストレッチをやめてしまっていた方には嬉しいメリットだと言えますね。

⑤体幹が強化され、他のトレーニングにも役立つ

バランスボールのストレッチには、他の筋肉トレーニング種目に対しても良い効果をもたらします。先程解説したようにバランスボールでは体幹の安定感やバランス力が向上しますが、それによってベンチプレスやスクワットなどの種目も安定して行えるようになるのです。

このようにバランスボールを使ったストレッチは筋肉の柔軟性や姿勢改善だけでなく、筋力・筋肉量の増加にも良い効果をもたらしてくれます。

(バランスボールを使った体幹強化については以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールのストレッチ【①腹筋編】

出典:https://www.mtgec.jp/wellness/sixpad/list/parts_abs/

次にバランスボールのストレッチのやり方を部位ごとに複数ご紹介していきます。それではまず腹筋のストレッチから見ていきましょう。

①仰向けで行う腹筋の基本ストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

この基本のストレッチは、腹直筋を含めた腹筋を全体的に伸ばすことができる種目です。比較的簡単に出来るので、腹筋はまずこのストレッチから取り組んでみると良いでしょう。

▼仰向けで行う腹筋のストレッチのやり方

①肩幅に脚を広げ、ボールの上で仰向けになる
②両腕は背伸びをするように頭上に挙げておく
③体を前後に動かし、腹筋全体をストレッチする

この動作を約30秒行います。

▼仰向けで行う腹筋のストレッチのコツ&注意点

・ストレッチ中はなるべく腹筋に力を入れない
・腕は脚とは反対方向にできるだけ遠くに伸ばす

この腹筋のストレッチは筋肉が伸びる感覚を強く感じることができる良い種目です。ただ、無理に膝を使って体を前後に動かすとボールから転がり落ちることもありますので、慎重に行うようにしましょう。

②横向きで行う腹斜筋のストレッチ

出典:http://dokodemofit.com/8819

腹斜筋は外腹斜筋と内腹斜筋で構成される腹筋の一部の筋肉です。デスクワークの人はこの筋肉の柔軟性が失われることが多く、それが原因で腰痛を引き起こす可能性があるのです。そのため背中が丸く姿勢が悪いと自覚がある人にはこのストレッチは特におすすめできます。

▼横向きで行う腹斜筋のストレッチのやり方

①ボールに脇腹を当てながら横になる
②ボールから落ちないように脚を広げる
③床側の腕は自然に床に付けておく
④反対の腕は脇腹がより伸びるように上に伸ばす

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼横向きで行う腹斜筋のストレッチのコツ&注意点

・体を真横になるように意識すると安定性が増す
・呼吸は止めずに、自然と行う

この腹筋のストレッチは慣れるまでバランスが取りづらいので、最初は慎重に取り組むようにしてください。

(バランスボールで腹筋を割るトレーニングについては以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールのストレッチ【②背中編】

出典:https://www.yamadamanblog.com/entry/2020/05/24/013131

それでは次にバランスボールを使った背中のストレッチについて解説します。腹筋同様、背中もバランスボールを使うと効果的にストレッチできる部位なので、背中のハリ・疲労に悩んでいる方や柔軟性を高めたい方は参考にしてください。

①うつ伏せで行う背中のストレッチ

出典:https://ameblo.jp/kenkoudouseitaiin/entry-12372704502.html

この種目はバランスボールを使うストレッチの中でも最も簡単に出来る方法の1つです。もちろん筋肉のストレッチ効果も高いので、背中のストレッチの導入としておすすめします。

▼うつ伏せで行う背中のストレッチのやり方

①バランスボールをお腹に当てる
②手足でバランスを取りボール上でうつ伏せになる
③両腕はリラックスさせて垂らしておく
④頭も力を抜いて背中が丸くなるようする

この状態を約30秒キープします。

▼うつ伏せで行う背中のストレッチのコツ&注意点

・全身の力は出来るだけ抜きリラックスさせる
・バランスが取りにくい時は膝立ちで行う
・余裕があれば体を前後左右にずらしてみる

このストレッチは簡単ですが、無理な力が入るとストレッチの効果が低くなってしまいます。それを防ぐためにもできるだけ自然に呼吸を続けながらリラックスして行うようにしましょう。

②バランスボールに座って行う背中のストレッチ

出典:https://ise-books.jp/bbq-senaka/

この種目はバランスボールの上に座って行うストレッチです。椅子の上でもこのストレッチはできますが、バランスボールの上で行うことでより効果を高めることができます。

▼ボールに座って行う背中のストレッチのやり方

①バランスボールに若干浅めで座る
②両手を組んで前に伸ばす
③顎を引きながら背中を丸める

この状態を約30秒キープします。

▼ボールに座って行う背中のストレッチのコツ&注意点

・頭から腰までを全て丸くする意識を持つ
・前に伸ばした両手を更に遠くに伸ばす意識で
・ボールから転がり落ちないように注意する

このストレッチは背中だけでなく、肩甲骨周りのストレッチ効果も得られます。背中から肩周り全体を伸ばしたい人はぜひ試してみると良いでしょう。

③バランスボールを両手で転がして行う背中のストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

このストレッチは広背筋を中心とした背中の筋肉をメインに伸ばすことができます。

▼ボールを両手で転がして行う背中のストレッチのやり方

①膝立ちになる
②バランスボールを体の少し前に置く
③バランスボールに両手を乗せる
④ボールを前側に転がすようにして体を倒す
⑤床と平行になるまで倒し、その姿勢を維持する

この状態を約30秒間キープします。

▼ボールを両手で転がして行う背中のストレッチのコツ&注意点

・ボールをより遠くに転がす意識を持つ
・頭は床、もしくはおへそを見るようにする

このストレッチは背中の筋肉を伸ばしている時、同時に体幹の筋肉も鍛えることができます。またここまでご紹介した2種目とはまた違う感覚で背中をストレッチできますので、背中の柔軟性を重視する方は取り入れてみてください。

(バランスボールを使った背中のトレーニングについては以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールのストレッチ【③肩周り・肩甲骨編】

出典:https://yaziup.com/body-care/weight-training/39767

それでは次にバランスボールを使った肩周り・肩甲骨のストレッチをご紹介していきます。特にデスクワーク等で肩こり等に悩んでいる方や肩甲骨付近にある脂肪を燃焼する細胞を刺激したい方などはぜひ参考にしてください。

①バランスボールを前に転がして行う肩周り・肩甲骨のストレッチ

出典:https://ar-ex.jp/meidaimae/358637710442/%E6%8B%98%E7%B8%AE%E8%82%A9

はじめに肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性を高めるのに効果的なストレッチをご紹介します。

▼ボールを前に転がして行う肩周り・肩甲骨のストレッチのやり方

①床に四つん這いになる
②頭の前にバランスボールを置く
③手のひらを立ててボールに乗せる
④肘を伸ばしたままボールを前方に転がす
⑤手をできるだけ遠くに離すようにする

この状態を約30秒キープします。

▼ボールを前に転がして行う肩周り・肩甲骨のストレッチのコツ&注意点

・ボールを前後左右にずらすのも効果的
・腕は片方ずつ行うこともできる
・呼吸は止めずに自然と行う

このストレッチでは肩甲骨周りの筋肉だけでなく、広背筋等の背中の大きな筋肉の柔軟性向上にも効果的です。またボールを転がすことで自分の好きな場所を伸ばしやすいメリットもありますので、実践時には色々な角度で試してみてください。

(肩甲骨の筋膜リリースについては以下の記事も参考にしてみてください)

②三角筋を重点的に伸ばす肩周り・肩甲骨のストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

このストレッチは肩を覆うような三角筋と呼ばれる筋肉を主に伸ばすことが出来る種目です。腕を上げ下げしたり、回したりする動作に支障が出る方はこの三角筋の柔軟性が失われていることが原因であることが多いので、肩の動きに悩んでいる方などはぜひ取り入れてみてください。

▼三角筋を重点的に伸ばす肩周り・肩甲骨のストレッチのやり方

①四つん這いになる
②ボールを体の右肩あたりに置く
③左手首を右手で掴み、左の甲をボールに乗せる
④ボールを右側に転がして、左肩を伸ばす

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼三角筋を重点的に伸ばす肩周り・肩甲骨のストレッチのコツ&注意点

・ボールを前後に揺らすのも効果的
・体の角度は出来るだけ水平を保つようにする
・伸ばしている肩の側に体重をかけすぎない

このストレッチは三角筋の柔軟性を高める方法としては非常に有効です。ただ、バランスボールを使うことで必要以上に伸ばすことも可能になってしまいますので、慎重に行うようにしましょう。

(三角筋の鍛え方については以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールのストレッチ【④脚・股関節編】

出典:https://www.best-body-life.com/training/leg/6934/

それでは次にバランスボールを使った脚・股関節のストレッチについて解説します。下半身の柔軟性はトレーニングにも、通常の生活をしていく上でも非常に重要です。なぜなら下半身の柔軟性が低下すると大きな怪我や姿勢・健康状態の悪化等、色々なデメリットが発生することがあるからです。

もちろん、柔軟性を高めることはデメリットを避けるだけでなく、運動能力や筋トレの効果を高める等のメリットもあります。ですので、ストレッチは上半身だけでなくこれからご紹介する下半身のストレッチも出来るだけ取り入れるようにしてみてください。

①太ももの前側の大腿四頭筋を伸ばす脚・股関節のストレッチ

出典:https://beauty-health-training.com/balanceball-taikan-training-stretch-2095

このストレッチは太ももの主な筋肉である大腿四頭筋の柔軟性を高めることができます。同時に股関節の前側もストレッチできますので、メインのストレッチ種目としておすすめです。

▼太ももの前側の大腿四頭筋を伸ばす脚・股関節のストレッチのやり方

①体の後ろ側にバランスボールを置く
②腰を曲げて両手を地面に着ける
③片方の脚の膝を90度にして立てる
④反対側の足の甲を後ろのボールの上に乗せる
⑤そのまま上体を真っ直ぐ起こす

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼太ももの前側の大腿四頭筋を伸ばす脚・股関節のストレッチのコツ&注意点

・前側の膝の角度を変えると伸びる力が変わる
・体は真っ直ぐバランスを取ることを意識する

このストレッチは大腿四頭筋を強く伸ばすのに効果的ですが、痛みを感じるまで伸ばすと怪我に繋がります。安全性を確保するためにも、無理はせずに出来る範囲で徐々に伸ばすようにしましょう。

(太もものストレッチについては以下の記事も参考にしてみてください)

②バランスボールに座って行う脚・股関節のストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

このストレッチではハムストリングスやふくらはぎ等の脚の裏側の筋肉を主に伸ばすことができます。脚の裏の筋肉が固いと姿勢の悪化や腰痛の原因になりますので、これらの筋肉が固い自覚がある方は積極的に取り入れてみてください。

▼バランスボールに座って行う脚・股関節のストレッチのやり方

①バランスボールに座る
②両足を肩幅よりも広めの位置に置く
③上体を左右どちらかの膝を伸ばす
④伸ばした脚のつま先の方向へ上体を倒す
⑤倒した側の手でつま先を掴む

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼バランスボールに座って行う脚・股関節のストレッチのコツ&注意点

・つま先は外側に向けて、膝と同じ方向にする
・上体は出来るだけ真っ直ぐの状態にしておく
・体をバウンドして上下に揺らす応用も可能

ハムストリングスなどの筋肉の柔軟性が低い人でも膝を少し曲げることで、このストレッチができるようになりますので、ぜひ試してみてください。

③お尻の筋肉と股関節を伸ばせる脚・股関節のストレッチ

出典:http://enjoy-run.com/archives/6562694.html

このストレッチは大臀筋等のお尻の筋肉と股関節をターゲットにした種目です。近年、パソコンやスマホが普及したことで猫背の姿勢を取ることが多くなり、それが原因でお尻周りの筋肉が固くなっている人が多くなってきています。そのためこの種目は普段猫背になりがちな人には特におすすめのストレッチです。

▼お尻の筋肉と股関節を伸ばせる脚・股関節のストレッチのやり方

①膝立ちになる
②体の前にバランスボールを置く
③左右どちらかの肘を体の外側に倒す
④倒した脚の膝下をボールの上に乗せる
⑤ボールや床に手を付きバランスを取る
⑥上体を倒しながら、ボールを前側に少し転がす

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼お尻の筋肉と股関節を伸ばせる脚・股関節のストレッチのコツ&注意点

・上体を膝に近付けると強く伸ばせる
・痛みを感じる一歩手前で止める
・お尻が固い人は小さいサイズのボールを使う

このストレッチは効果的にお尻を伸ばすことができますが、柔軟性が低い人はボールを転がすこと自体できないケースもあります。その場合は脚をボールに乗せたスタートポジションを取るだけでもストレッチ効果はありますので、焦らずにそこから取り組んでみてください。

バランスボールのストレッチ【⑤腕編】

出典:https://toremy.jp/topic/209

それでは次にバランスボールを使った腕のストレッチについて解説します。腕のストレッチは他の部位と比べて軽視されることが多いのですが、実は腕の柔軟性も大事です。なぜなら姿勢や肩こりの改善、可動域が広がることによる筋トレ効果のアップ等のメリットがあるからです。

これから効果的な種目を2つご紹介しますので、ぜひ他の部位と同じくらい真剣に取り組んでみてください。

①二の腕をターゲットにした腕のストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

このストレッチは二の腕の二頭筋の柔軟性を高めるために特に効果的です。パソコンやスマホを長時間使用する方はこの二の腕の筋肉が固まっている傾向にあります。また二の腕の固さが理由で肩が前に出てしまう巻き肩を引き起こすこともありますので、気になる方は試してみてください。

▼二の腕をターゲットにした腕のストレッチのやり方

①四つん這いになる
②バランスボールを左右どちらかの肩の横に置く
③ボールを置いた側の手のひらをボールに乗せる
④そのまま真横にボールを転がして腕を伸ばす

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼二の腕をターゲットにした腕のストレッチのコツ&注意点

・伸ばしている腕と逆に頭と体を向けると効果的
・ボールを前後にゆらすと伸びる位置が変わる

このストレッチでは大胸筋等の胸の筋肉や肩の前側なども同時に伸ばせます。難易度も高くないので、肩の基本のストレッチとしてはおすすめです。

②上腕三頭筋を集中的に伸ばす腕のストレッチ

出典:https://tarzanweb.jp/post-191329

このストレッチは腕の中でも最大のサイズを誇る上腕三頭筋を伸ばせる種目です。上腕三頭筋が固くなると肩や腕の怪我・異常に繋がることもありますので、ベンチプレス等でよく上腕三頭筋を使う人は取り入れるようにしてください。

▼上腕三頭筋を集中的に伸ばす腕のストレッチのやり方

①膝立ちになり、ボールを前に置く
②上体を倒し、どちらかの肘をボールに乗せる
③肘を曲げ、頭の裏へ手のひらを持っていく
③反対側の手を頭の裏で合わせる

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼上腕三頭筋を集中的に伸ばす腕のストレッチのコツ&注意点

・肘を曲げる角度を鋭角にすると効果的
・肘の位置を変えると伸ばす箇所も変わる

慣れていないと筋肉が伸びる感覚を得られないこともあります。そのため最初は肘やボールの位置、体の角度など色々と試してみて自分に合ったポジションを探すと良いでしょう。

(上腕三頭筋の筋トレ&ストレッチメニューについては以下の記事も参考にしてみてください)

バランスボールのストレッチ【⑥胸編】

出典:https://www.olive-hitomawashi.com/selfcare/2020/02/post-272.html

それでは次にバランスボールを使った胸のストレッチについて解説します。胸の筋肉は最も人気のある筋肉の1つということもあって、集中的に鍛えて疲労が溜まっている人が多いです。またデスクワークなどで腕を前に出している人もこの大胸筋が固くなってしまっている傾向にあります。

いずれにしてもこの胸の筋肉が固いと姿勢の悪化などの悪影響が出る可能性があるので、毎回のストレッチの中には必ず取り入れるようにしましょう。

①片方ずつ伸ばす胸のストレッチ

出典:http://dokodemofit.com/9326

このストレッチではバランスボールの特性を活かすことで、大胸筋を含めたほとんどの胸の筋肉を効果的にストレッチすることができます。難易度も高くないので、胸の基本のストレッチとして取り入れると良いでしょう。

▼片方ずつ伸ばす胸のストレッチのやり方

①四つん這いになる
②バランスボールを左右どちらかの肩の横に置く
③ボールを置いた側の肘を曲げ、ボールに乗せる
④ボールを置いた側と反対方向に上体を捻る
⑤床に近い肩をさらに床に近付けるようする

この状態を約30秒キープします。反対側も同じように行います。

▼片方ずつ伸ばす胸のストレッチのコツ&注意点

・肘の位置を変えると伸ばす位置も変わる
・伸ばす時は息を止めずに力を抜く

このストレッチは筋肉を伸ばしやすいのですが、無理をして伸ばすと怪我をしてしまう可能性もあります。ですので、このストレッチを行う時は必ず痛みを感じる前で止めてください。

②バランスボールに乗って行う胸のストレッチ

出典:https://honeori.com/2019/08/26/%E4%BC%B8%E3%81%B3%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%A7%E3%82%82%E4%BC%B8%E3%81%B3%E3%82%8B%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81/

このストレッチはバランスボールに乗って行う種目で、1つ目にご紹介したストレッチと同様に簡単にできます。

▼バランスボールに乗って行う胸のストレッチのやり方

①バランスボールの前でしゃがむ
②両腕を後ろに回す
③ボールを左右からつかみ背中を付ける
④体を付けたままボールを後ろに転がす
⑤ボールの上に上体を乗せる
⑥両腕を左右に大きく開いた状態で力を抜く

この状態を約30秒キープします。

▼バランスボールに乗って行う胸のストレッチのコツ&注意点

・呼吸は続けながら、なるべく力を抜く
・伸ばす位置を変えたい時は腕の角度を変える

この種目は筋肉を痛める可能性が低い安全な方法で、さらにリラックスもできますのでちょっとした気分転換も兼ねたストレッチとしては非常におすすめです。ただし、気を抜きすぎるとボールごと横や後ろに転がり落ちる可能性もありますので注意してください。

バランスボールのストレッチ【⑦腰編】

出典:https://www.dandy-house.co.jp/article/diet/2691/

それでは最後にバランスボールを使った腰のストレッチについて解説します。腰は日常生活はもちろん、トレーニングなどのありとあらゆる動作に関わる大事な体の部位です。当然、その柔軟性も多くの場面で重要となってきますので、しっかりと普段からストレッチして筋肉を伸ばしておきましょう。

バランスボールを左右に転がして行う腰のストレッチ

この種目は腰回りの筋肉を全体的に伸ばすことができるストレッチです。腰回りの筋肉が疲労で張っている時や腰を使う運動をする前などに取り入れてみることをおすすめします。

▼ボールを左右に転がして行う腰のストレッチのやり方

①仰向け状態で膝と腰を90度曲げる
②ふくらはぎ辺りをバランスボールに乗せる
③両腕は大きく広げた状態で、上体を固定する
④そのまま腰から下だけを交互にゆっくり捻る

この捻りの動作を10往復行います。

▼ボールを左右に転がして行う腰のストレッチのコツ&注意点

・頭と上体は常に上向きで固定させる
・呼吸は捻る時に吸って、元に戻る時に吐く
・左右に捻る動作はゆっくり行う

このストレッチは体を捻るだけで簡単ですが、適当にやるとスピードが付きすぎて腰を痛めてしまう可能性もあります。それを避けるためにもこのストレッチは呼吸などにもしっかりと気を配って、スピードをコントロールしながら行うようにしてください。

ストレッチに最適なバランスボールの選び方

出典:https://thebest-1.com/a2823/

それではここからはストレッチを行うのに最適なバランスボールの選び方について解説していきます。自分に適したボールを選ぶことでストレッチがやりやすくなり、効果をより高めることができるので、これから買う予定のある方は参考にしてください。

①サイズは身長に合わせて選ぶ

出典:https://rocketnews24.com/2019/03/26/1189236/

バランスボールには色々とサイズがありますが、基本的には座った時などにも姿勢を崩さずに使えるように自分の身長に合わせて選ぶことをおすすめします。具体的には以下のような基準で選ぶと良いでしょう。

・150cm以下:直径45cm
・150cm〜165cm:直径55cm
・165cm〜185cm:直径65cm
・185cm以上:直径75cm

ただし、この数字はあくまでも1つの目安にしか過ぎません。一番良い方法は実際にバランスボールを使うことですので、可能であればスポーツ店のサンプルやジム等で一度試してみることをおすすめします。

(バランスボールのサイズの選び方については以下の記事も参考にしてみてください)

②耐荷重等の安全性能を確認する

バランスボールは全て同じような見た目ですが、その安全性には大きな違いがあります。例えば、耐荷重はそれぞれのボールによって変わります。中にはダンベル等を使うために作られた200kg以上耐荷重があるボールもありますが、ストレッチでは100kg以内のもので十分です。

ただし、体重が重たい方やトレーニングにも使用する予定のある方は安全のためにも耐荷重が200kg以上のものを選ぶと良いでしょう。また安全性を重視する人はボールの設計タイプもチェックしてください。例えば、アンチバーストタイプのバランスボールであれば、何らかの原因でボールに穴が空いても破裂する可能性を低くしてくれるのでおすすめです。

③適正な価格かどうか

出典:https://inbody.jp/balance-ball-training/

バランスボールを購入する時は、その価格も大事な要素の1つです。例えば、初めてバランスボールを購入する人は本当にバランスボールが自分に合うかどうかのテストも兼ねるので、そこまで高いボールを購入する必要はありません。現在では一番安いと1500円前後で購入できますので、試すことを目的としているのならこの数字を目安にボールを探してみてください。

もちろん、バランスボールが合っていることがわかっていて、本格的なトレーニングにも活用したいという方であれば、5000円以上のしっかりしたボールを選んでも良いでしょう。

(バランスボールを購入した後の空気の入れ方ついては以下の記事も参考にしてみてください)

ストレッチに最適なバランスボールのおすすめ商品

出典:https://item.rakuten.co.jp/k-style/lch01_005_ch/

ではここからストレッチに最適なバランスボールをいくつかピックアップしてご紹介していきます。ボール選びに悩んでいる方は参考にしてください。

①ELECOM バランスボール

エレコム バランスボール 65cm ハンドポンプ付き エクササイズ グレー HCF-BB65GY(1個)

2,076円

お試しの方にも本格的に使う予定の方にもおすすめなのが、エレコムが販売しているバランスボールです。このエレコムのバランスボールは約2000円と安価ながらも、耐荷重が500kgかつアンチバーストタイプとかなり安全性の高い設計で作られています。ですので、コストパフォーマンスを重視する方にはピッタリなバランスボールだと言えるでしょう。

ちなみにカラーは一般的なボールと比べて落ち着いていますので、派手な色のボールが苦手な方にもおすすめです。

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Amazonレビュー★★★★★

到着してから1週間ほど椅子として使用中です。以前に購入した他社のものがサイズの違ういい加減な物だったため心配もありましたが、こちらは記載通りのサイズでした。開封したばかりの時はゴムが硬くくっついている気がしたので、空気は一気に入れず、最初は55cm程度から馴染ませながら1時間ごとにプラス5cmずつ膨らませました。これが正しいかはわかりません。1週間経った今でも空気は抜けていません。派手な色が多い中で、こちらのカラーラインナップにはセンスを感じました。

②ヴィヴォラ シーティングボール ルーノ シェニール

ヴィヴォラ シーティングボール ルーノ シェニール

11,000円

通常のバランスボールは色が派手でゴムっぽさも強く出ているため、部屋にはあまり置きたくない人もいるでしょう。そのような人におすすめなのが、このヴィヴォラのバランスボールです。このバランスボールは画像を見てわかるように周りがソファのような生地で覆われているので、オシャレなお部屋に置いても全く違和感がありません。

またこのバランスボールは見た目が良いだけでなく、アンチバーストタイプで安全ですし、転がり防止や持ち運び用の取っ手もあったりと機能性もバッチリなのです。価格は他のボールと比べて高めですが、購入者からの満足度は非常に高いので、お部屋に自然と置けるバランスボールをお探しの方はぜひチェックしてみてください。

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楽天レビュー★★★★★

在宅勤務に伴い購入しました。
家のどこに置いておいてもスタイリッシュです。チャコールとベージュで迷いましたが、存在感を薄くするためにベージュにしました。上品な色で正解でした!

③鉄人倶楽部 ハーフイボ ヨガボール

鉄人倶楽部 ハーフイボ ヨガボール

1,609円

鉄人倶楽部のバランスボールもおすすめの商品の1つです。このバランスボールの最大の特徴はパッと見てわかるイボにあります。このイボがあることで通常のストレッチに効果に加えて、体のあらゆる部位にあるツボを刺激することも可能となっているのです。またボールの半分は通常の形状なので、ツボを刺激したくない時などにも問題なく使うことができます。

価格も約2000円とリーズナブルなので、通常のバランスボールとは違う刺激・効果も得たい人は購入を検討してみると良いでしょう。

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楽天レビュー★★★★★

半分の突起しているほうを使って、マッサージしたりも出来るので、大変良かったです。

バランスボールのストレッチで柔軟性のある体に

出典:https://bp-guide.jp/AXtfnzGF

バランスボールを使ったストレッチのメリットや各部位のストレッチのやり方、バランスボールの選び方などを紹介してきました。ある程度の期間はかかりますが、柔軟性のある体には多くのメリットがあります。ぜひ今回解説したやり方を参考にバランスボールのストレッチに挑戦し、そんな柔軟性のある体を手に入れてみてください。