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久野圭一とは?身長・体重〜トレーナー・筋トレ・食事論について網羅紹介!

2020年10月15日

多くのアスリートやトレーニーを指導するトレーナーの久野圭一について迫ります。フィジークのクラス別大会での優勝記録を持つ久野圭一が、筋トレに目覚めトレーナーを目指した理由とは?また、筋トレや食事内容、経営するジムのこだわりについても紹介します。

久野圭一のプロフィール

出典:http://bodybuilding-report.jp/2019/all-japan08-31/physique40sai-172/s-21physique40sai-172.html
生年月日1982年10月12日(2021年現在38歳)
身長172cm
体重71kg(2019年時点)
競技フィジーク
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久野圭一は独自のパーソナルジムを経営しており、多くのトレーニー指導やトレーナーの育成にも尽力している有名なトレーナーです。単に指導をするだけでなく、久野圭一自身も現役トレーニーです。トレーニング歴は14年にもなり、ベンチプレスでは172.5kgの高重量を上げています。

また、指導の傍らフィジーク選手権大会にも出場し、好成績を残しています。2017年からオールジャパンメンズフィジーク選手権大会に出場し始め、2017年ではクラス別大会で3位入賞、2018年には準優勝、2019年には優勝という成績を収めました。世界選手権大会でもクラス別で5位入賞を果たしており、アジア選手権大会では準優勝しています。

久野圭一の筋トレとの出会い

出典:https://news.ameba.jp/image/20170719-246

久野圭一は、高校時代に空手をやっていたこともあり、学生時代から筋トレをしていました。しかし、空手では自重トレーニングのみで、バーベルなどを使ったウエイトトレーニングを行ってはいませんでした。ジムでウエイトトレーニングなどをやり始めたのは、空手を引退した大学生時代からです。

練習の成果が結果として出るとは限らないスポーツよりも、鍛えた分だけ成果が目に見えてわかる筋トレに魅力を感じ、久野圭一は段々筋トレにのめり込んでいくようになります。筋肉を鍛えることはもちろんトレーニングをすること自体にはまるようになり、自分もトレーニングをしながら、トレーナーとしてのアルバイトも始めるようになりました。

久野圭一がトレーナーになったきっかけ

出典:http://bodybuilding-report.jp/2019/all-japan08-31/physique40sai-172.html

久野圭一は大学時代に警察官を目指していたため、トレーナーのアルバイトをしていた時は公務員の勉強をしていました。本格的にトレーナーを目指すようになったのは、アルバイト先のジムでパーソナルトレーナーの研修を受けたことです。

研修で充実した時間があったことと接客の楽しさから、久野圭一は警察官になるための勉強をやめ、パーソナルトレーナーで生計を立てていくようになります。

久野圭一のトレーナーとしての日々

出典:https://ameblo.jp/hisanokei/image-12297085158-13993545103.html

大学時代に出会ったトレーニングにのめり込み、パーソナルトレーナーとなった久野圭一は、やがて独立して現在経営するジムを開きます。それまでにどのような道を辿ったのか、大学卒業後から現在までを紹介します。

アルバイト時代

久野圭一は、パーソナルトレーナーとなってからしばらくアルバイトとして勤めていました。ジムの中では最も人気の高いトレーナーとなり、職場環境も良くトレーニングを指導することも実践することも楽しく充実していたと言います。

しかし、生計を立てていく上ではアルバイトよりきちんと就職するべきだと感じるようになり、パーソナルジムの会社に就職しました。

正社員時代

パーソナルジム企業に就職した久野圭一は、最初の1年は業務委託という形でパーソナルトレーナーとなり、その後正社員登用されて3年間勤めました。さまざまな大手のフィットネスクラブでエクササイズのプログラミングや、パーソナルトレーニング指導、セミナーなどを実施するなどの活躍をしました。

正社員時代は周りがトレーニングのプロばかりだったということもあり、多くのことを学んだと回顧しています。

独立後から現在まで

出典:https://www.keyfittokyo.com/dumbbell-shoulder-press/

3年間企業で勤めた後、久野圭一は更に活躍の幅を広げたいということから、「ヒサノトレーニングラボ」を立ち上げて独立しました。元々独立志向であったということもあり、早くから独立しようと考えていたということです。

その後、2016年に「ハルトレ」という既存会員向けのジムを設立して指導に専念した後、2017年に株式会社キーフィジークを設立します。キーフィジークからはパーソナルジムの「KEY FIT」を出店し、現在横浜と恵比寿で3店舗を展開します。

KEY FITのトレーナーは久野圭一に弟子入りしたいと志願した人の中から、久野圭一が自ら会って採用し、育成したトレーナーのみが所属しています。

久野圭一が語るトレーナーに必要な要素

出典:https://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=2072

久野圭一は、トレーニング指導と同じようにトレーナー育成にも力を注いでいます。久野圭一が展開するパーソナルジムのKEY FITに所属するトレーナーは、久野圭一自身が志望者の40人ほどの中から面接、採用し、育成したトレーナーです。久野圭一はトレーナーとなるためには3つの要素が必要であると語っています。

知性

久野圭一が語る知性とは、知識を指導に活かす力のことです。食事のカロリーコントロールや部位の鍛え方など、トレーナーはさまざまな知識を持っています。

しかし、実際の指導に活かすには、自分の発言で顧客にどう思われるかといった想像力や、結果を予測する力や思慮深く考える力が必要です。これらがあってこそ、勉強したことが無駄とならずに活かせられると久野圭一は語ります。

誠実さ

知性には、誠実さも必要です。例えば、質問されたことを知らなければ、曖昧に答えたり知ったふりをするのではなく、わからないと答えることだと久野圭一は語ります。この誠実さは、知らなかったことに対して反省し、勉強する原動力になるとも言います。久野圭一は知性と誠実さを合わせて知的誠実性と呼んでいます。

エネルギー

出典:https://personal-training-gym.jp/ebisu/key-fit/

久野圭一が語るトレーナーの素質には、エネルギーも必要です。エネルギーとは、運動に使うエネルギーのことではなく、知らなかったことを勉強したり、吸収しようという意欲のことを指します。エネルギーがあれば、トレーニングに関する知識やキャリアがない状態でも、また目指す年齢が遅くても、早く成長してトレーナーになれると語っています。

上手くいかないトレーナーとは?

久野圭一は、上手くいかないトレーナーの3つの特徴について語っています。1つ目の特徴は、他責性がある人です。他責性とは、上手くいかなかったことに対し、反省をせずにジムや周りの人のせいにし、成長しない人のことです。成長するには常にどこが上手くいかなかったかという原因を突き詰めて反省し、次に繋げることが必要だと語っています。

2つ目の特徴は断定をする人です。断定する人は、他の可能性があることを考えずに自分の知識で間違いないと思い込んでしまい、自分で自分の天井を決めてしまいます。また、人を騙すような情弱ビジネスになってしまい。本当の信頼は築けないということも指摘していました。

3つ目の特徴は社会的常識のない人です。約束の時間に遅れたり、人間関係にだらしがないという常識に欠けた人のことを指します。また、陰で所属するジムや同僚の悪口を言っている人には指導を受けたくないと思ってしまうとも指摘しています。

久野圭一の筋トレについて

出典:https://ameblo.jp/hisanokei/image-12289428854-13992912702.html

久野圭一は、トレーナーとして仕事をする傍ら、自身も週6回という頻度で筋トレをしています。元々筋肉を鍛えることが好きということもあり、モチベーションが下がることもないとのことです。久野圭一の筋トレ方法や理論について紹介します。

部位ではなく全身を鍛える

久野圭一は筋トレをする際、部分的な筋肉を鍛えるのではなく、全身の筋肉をくまなく鍛えるベーシック6という筋トレを推奨しています。ベーシック6とは以下のようなものです。

・上半身ホリゾンタルプレス:ベンチプレスやダンベルベンチプレスなど
・上半身バーチカルプレス:フロントプレス(ミリタリープレス)やバックプレスなど
・上半身プル:懸垂など
・肩のオープンキネティックエクササイズ:サイドレイズやフロントレイズなど
・下半身プレス:スクワットやレッグプレスなど
・下半身プル:デッドリフトやヒップスラストなど

(ベーシック6の筋トレの詳しいやり方は下記記事も参考にしてください)

重量や回数より可動域を広げる

久野圭一が推奨する筋トレ方法は、重量や回数を上げるよりも腕や脚を上げ下げする範囲を広げてしっかり筋肉を刺激する方法に重点をおきます。可動域が大きくなれば、ウエイトがなくても充分鍛えられるからです。また、回数は少なくてもしっかりと限界まで追い込むことで筋肉は肥大します。

筋肉を大きくする上では、次の3つの要素を重要視しています。大きな可動領域のフォームで可能な限りの高重量を扱う張力、ウエイトを持ったままストレッチを行い、筋損傷と回復をしっかり行うこと、筋肉に効かせるまで行って代謝ストレスの状態にすることです。

筋肉を鍛える方法として8〜12回の回数で行えるウエイトでのトレーニングをすることと、5回以下しか持ち上げられない高重量を扱うトレーニングのどちらも行うべきだとも言われています。

マシンよりフリーウエイト

出典:https://personal-training-gym.jp/ebisu/key-fit/

久野圭一は、筋トレであまりマシンを使わないということです。マシンは動き方が決まっています。後逸の良い筋肉の鍛え方として、筋繊維が走る方向と運動の方向を同じにするのが良いとされマシンが自分に合わなければ効率が悪くなってしまうためです。自分に合っているマシンであれば使っても問題ないとも言っています。

(スミスマシンの使い方については以下の記事も参考にしてみてください)

久野圭一の食事・栄養摂取について

久野圭一は、ステロイドを使わないナチュラルでの筋肉肥大に重きを置くので、筋トレにおける食事も重要視しています。フィジーク大会に出場する際は、徹底して栄養管理した食事で減量を行っているとのことです。食事のポイントを解説します。

低脂質で高タンパクな食事を心がける

フィジーク大会では身体を絞るため、食事の摂取カロリーや脂質、タンパク質量などを徹底して計算し、脂質をあまり摂らないようにしていたということです。減量時の食事例は以下の通りです。

・カロリーと栄養素をきっちり計算する
・摂取カロリーを2000Kcalから少しずつ落としていき、最終的に1800Kcalにする
・高タンパク、中炭水化物、低脂質を心がけ、炭水化物は抜かない
・基本的に自炊をし、外出時には弁当を作る
・弁当がないときは鯖缶やノンオイルのツナ缶、おにぎり、サラダなどを食べる

(低糖質・低脂質のプロテインバーについては以下の記事も参考にしてみてください)

自炊をして、プロテインもあまり飲まない

多くのトレーニーは食事の一つとしてプロテインを飲んでいますが、久野圭一はフィジーク大会前にはなるべく使わずに高タンパクな食事を心がけていたと言います。自炊を多くしたことにより、添加物が多いコンビニ食なども食べなかったため、体調がよかったとのことです。

久野圭一はダイエットの参考になるレシピや、炊飯器を使った沼と言われる食事をアレンジしたレシピを自身のYouTubeでアップしています。

(沼について詳しい内容は下記記事も参考にしてください)

久野圭一の情報発信に対する考え

出典:https://ameblo.jp/hisanokei/image-12300467301-14002217154.html

久野圭一は、TwitterやInstagram、YouTubeなどさまざまなツールを使って情報発信をしています。情報拡散の速さに目をつけてTwitter運営を本格的に行っており、ダルビッシュ有とのやりとりから、フォロワーが爆発的に増えました。現在は5万人を超えています。それに伴ってジムへの申し込みも急増したと語ります。

また自身のYouTubeでは、情報発信をするにあたって3つの目的があると語ります。1つ目はトレーニング文化の啓蒙、2つ目はステロイドを使わないナチュラルなトレーニングの価値を発信すること、3つ目はパーソナルトレーナーの地位を向上させることです。自分で情報を検索する時代からシェアをする時代に変わったことを感じ、情報発信を始めたとのことです。

久野圭一の経営するジム

出典:https://www.keyfittokyo.com/sendai-fitness-seminar/

久野圭一は、現在横浜と恵比寿にKEY FITというパーソナルジムを展開しています。体型を作るために特化したジムであるため、顧客がどんな体型になりたいかという希望に合わせて念入りにカウンセリングを行い、プログラムを組むことが特徴です。

また、LINEでの相談や栄養指導は別料金が発生するジムもありますが、KEY FITではプログラムの一環と考えられているため、別料金を取っていません。

KEY FITではトレーナーの人選や育成にも力を入れており、久野圭一が考えるトレーナーに必要な要素を持つ人材を採用して育成しています。そのため、どのトレーナーも久野圭一が自信をもって現場に立たせている人材と語っています。

久野圭一の今後のビジョン

出典:http://bodybuilding-report.jp/2019/all-japan08-31/physique40sai-172/s-17physique40sai-172.html

久野圭一が今後目指しているのは、パーソナルトレーナーの地位を向上させることです。自身が情報を発信している目的でもあります。特に、久野圭一は他のトレーナーに比べて一般人向けに指導をするパーソナルトレーナーは地位が低いと感じていることを語っています。

また、日本ではアメリカに比べてボディメイクやトレーニングの文化が浸透しておらず、きちんとした指導を行えるトレーナーも多くないと感じているようです。そのために、ボディコンポジションを学びパーソナルトレーナーを育成する学校を作ることを一つの目標として掲げています。

久野圭一の今後の活躍にも期待

出典:https://ameblo.jp/hisanokei/image-12303751867-14011068916.html

久野圭一はジムのトレーナーとして活躍する傍ら、自身もトレーニングに挑み、フィジーク大会で好成績を収めている選手でもあります。久野圭一のビジョンや考え、取り組みには、トレーニングをする人はもちろん、トレーナーを目指す人や一般的な人の在り方としても学ぶことが多いです。ぜひ参考にしてみてください。