マッスル北村の『伝説』を網羅！過酷でストイックすぎるエピソードを紹介！

マッスル北村は日本が誇る伝説のボディビルダーです。2000年に39歳という若さで死去するまでにIFBBミスターアジア90kg以下級で優勝、WABBA世界選手権で3位、WABBA太平洋選手権で優勝といった数々の輝かしい実績を残しました。

死後も根強い人気を誇り、ロバートの秋山竜次によって生前の活躍がテレビ番組で紹介されたり、トレーニングメニューなどが掲載された書籍『マッスル北村 伝説のバルクアップトレーニング』がリリースされたりしています。

またマッスル北村は尋常ではない伝説を多数残しており、その伝説がボディビルファンの間で語り草になっています。今回はマッスル北村が残した数々の伝説について紹介していきます。

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それではマッスル北村の伝説エピソードを紹介していきます。マッスル北村が残した伝説は驚くべきものばかりです。圧倒されること間違いなしなのでぜひご覧ください。

マッスル北村は物事をとことん追求する性格で、中学生の頃には自転車にのめり込みました。毎週日曜日には精神と体力を鍛えるため約250kmのスピードサイクリングを行っていたそうです。中学2年生の頃に自宅から河口湖の往復200kmのサイクリングに試みましたが、16時間サイクリングしたところで意識を失ってしまいました。

自転車で100kmを走破するには高性能のロードバイクを使用し、ある程度の訓練を経験していなければ難しいです。マッスル北村が尋常ではない精神力、運動能力を持っていることが分かるエピソードです。

マッスル北村は『あしたのジョー』に影響されて浪人中にボクシングをやっていました。パンチ力が強かったらしくパンチングマシーンを2台も壊してしまいます。しかし相手を殴ることに抵抗があって相手に殴られた回数をカウントし、カウントの分だけしかやり返さなかったと言います。

さらに視力が低いこともあり、ボクシングは挫折してしまいました。とことん追求する性格ですが、優しさのあまりボクシングは合わなかったようです。マッスル北村は優しさもずば抜けています。

（ボクシングに必要な筋肉については以下の記事も参考にしてみてください）

二浪して東京大学に合格したマッスル北村は、体格が良かったことから東大ボディビル部の先輩に勧められて、ボディビルの関東学生選手権に出場します。しかし当時の体重は55kg程度だったので、他の選手との体格の差に愕然としました。この経験がきっかけで負けず嫌いだったマッスル北村はボディビルにのめり込むようになります。

またとことん追求する性格にも火が付き、過酷な筋トレと食事に取り組みますが、食事が尋常ではない内容で、卵20～30個、牛乳2～3L、鯖缶3缶、プロテインの粉末300gなど大量の栄養を毎日摂取しました。

過酷な食事と筋トレによって10か月経ったころにはなんと40kgの増量に成功します。そして屈辱から2年後関東学生選手権を圧倒的な実力で優勝し、見事雪辱を果たすのでした。

（マッスル北村の食事については以下の記事も参考にしてみてください）

東大に通わずにトレーニングに励んでいたマッスル北村は、ボディビルに専念するため東大を中退します。その後、家族から批判されたため東京医科歯科大学に入学しましたが、ボディビルへの情熱を消すことができず、2年で中退しました。

その際に父親にボディビルの大会で獲得したトロフィーや楯をすべて窓から投げ捨てられます。しかしそれでもへこたれず、むしろこのことがあってボディビルへの情熱を更に燃え上がらせました。

東大卒の学歴を捨て、父親に猛反対されたにも関わらず、ボディビルの道を選ぶなんてボディビルへの愛情の大きさもビッグです。

1985年の実業団選手権で優勝した直後、アジア選手権のライトヘビー級の選抜選手が出場を辞退したということで選手権への出場を打診されます。出発は4日後で、しかも直近2か月で3つのコンテストに出場していて肉体は限界状態でした。しかしまたとないチャンスのためこの打診を受けます。

出発が4日後なので準備期間は3日間しかありませんでしたが、国際試合で戦うため、肉体を作り上げようと試みます。冷蔵庫にある食べ物を食べまくり、なんと2日間で体重を85kgから98kgに増量しました。さらに120kmの距離を15時間かけて走り切り、14kgの減量に成功したのです。

それだけでもすごいですが、アジア選手権では見事ライトヘビー級のタイトルを獲得しました。

（ボディビルダーの掛け声については以下の記事も参考にしてみてください）

1999年のNPCトーナメントで巨大な外国人選手たちと戦い、見事3位に入賞を果たしたマッスル北村は2000年のボディビル世界選手権の優勝を目指します。

同選手権のためにトレーニングで20kgの減量に挑戦しますが、体脂肪を極限まで減らしたことで異常な低血糖状態となり、それが引き金となって急性心不全を引き起こし、この世を去りました。死亡時の体脂肪率は3％を切っていたそうです。

亡くなる数日前にも倒れて病院に運ばれていますが、妹から「めまいがしたら飴を舐めて。飴一個でいいから。」とお願いされたにも関わらず、「僕はそんなカロリーすら摂取したくないんだ。」と断固として食べ物を受け付けませんでした。

葬儀では体の大きなマッスル北村の遺体が収まる棺がなかったので、特注の棺を用意したということです。

（マッスル北村の死因については以下の記事も参考にしてみてください）

マッスル北村は自ら考案した牛すじ丼をよく食べていました。この牛すじ丼は栄養満点で美味しいのでボディビルダー、トレーニーに愛されています。

材料はキクラゲ(乾燥)50g、キャベツ1/4玉、チンゲン菜1袋、干し椎茸スライス20g、ニンジン1本、モヤシ1袋、牛すじ700g、醤油150cc、めんつゆ100cc、みりん50cc、水1ℓ、ごま油大さじ3、片栗粉大さじ3、水大さじ6です。

作り方は、まず水で戻したキクラゲを一口大にカットし、ニンジンを適当にスライスし、キャベツとチンゲン菜をざく切りにします。圧力鍋にごま油、片栗粉、水以外の食材を入れたら蓋をしてください。そしてまず強火で加熱し、蒸気が出てから中火にして30分加熱します。

火を消して圧力がなくなったら、蓋を開け、そこにごま油、水溶き片栗粉を加えてとろみを出したら完成です。

（マッスル北村の牛すじ丼については以下の記事も参考にしてみてください）

マッスル北村の伝説は今でもテレビで紹介されているためSNSでよく話題になっています。ここからはマッスル北村の伝説に対してどのような反応があるのか紹介していきます。

中学生の頃に自転車で200kmを走破しようとして意識を失った伝説に対する反応が多いです。中学生の頃から並々ならぬ精神力を持っていたことが分かります。精神力の強さもレジェンド級です。

10か月間で40kg増量したことに驚愕する人も多いようで、この短い期間でそれほど増量するのは尋常ではないです。これだけのことができる人は世界中を見回してなかなかいないのではないでしょうか。マッスル北村は日本の歴史に残る存在だと言えます。

SNSにはアジア選手権のライトヘビー級に出場するために、2日間で増量したエピソードに驚いたという投稿が多く見られました。１年間で10kg増やすのもかなり大変なことですが、わずか2日間で増やすとは常軌を逸しています。マッスル北村は良い意味でモンスターと言えます。

SNSには理想の肉体を作り上げるため限界に挑戦して亡くなったマッスル北村に対して、リスペクトする声が多く挙がっていました。限界まで挑戦し、散ってゆく姿はマッスル北村が好きだった『あしたのジョー』の矢吹ジョーのようでかっこいいです。マッスル北村は散り際もかっこいいレジェンドです。

SNSにはマッスル北村の伝説の牛すじ煮込みを食べたというトレーニーの投稿が多く見られました。伝説の牛すじ煮込みは栄養が豊富で、味が良いため、筋トレの心強い味方になること間違いなしです。また筋トレをしていなくてもご飯のお供にピッタリです。ぜひ筋トレをしている人も筋トレをしていないという人も作ってみてください。

マッスル北村が残した伝説の数々はあまりにもすごいので感動ものです。しかしマッスル北村でさえ、負担に耐えることができませんでした。負担が大きいので伝説のエピソードはまねしない方がいいでしょう。しかしトレーニング法、料理のレシピなどは参考になるものもあるので、そうしたものはまねしてみてください。