ボディメイク

杉田茂を徹底解剖!生い立ち〜現在の活動、筋トレ・食事な、画像集まで紹介!

2020年09月03日

日本人でたった1人NABBAミスターユニバースで優勝した杉田茂。その他にも日本ボディビル選手権大会やIFBBインターナショナルのミドル級での優勝など数々の実績を持った世界レベルのボディビルダーです。そんな杉田茂の身長や体重、トレーニング方法などをご紹介します。

『杉田茂』とは

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生年月日1947年1月26日
出身地大阪府
身長166cm
体重83.9kg〜88.5kg

杉田茂は1970年〜80年代にかけて活躍したボディビルダーです。杉田茂はまず1972年に日本ボディビル選手権大会で優勝し、ミスター日本となります。その4年後の1976年にNABBAミスターユニバースのショートクラスとオーバーオールで優勝し、日本人でたった1人の重量無差別級の優勝者となりました。

その後もIFBBのミスターインターナショナルミドル級でも優勝するなど文字通り世界レベルのボディビルダーでした。実際にその肉体・筋肉の素晴らしさを見て、あのアーノルド・シュワルツェネガーがカーフのトレーニングの指導を仰いだほどです。

(韓流ボディビルダーのチュルソンについては以下の記事も参考にしてみてください)

杉田茂の生い立ち&概略

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杉田茂の生い立ちをまずは見ていきましょう。幼少期からミスターユニバースになるまでを解説します。

トレーニング開始のきっかけは自転車屋のお兄さん

杉田茂が筋力トレーニングを初めたきっかけは近くの自転車屋のお兄さんです。杉田茂はこの自転車屋のお兄さんが鉄棒で色々な種類の懸垂をして凄い腕の筋肉を作り上げていたことを見て、小学校5年生のころからずっと懸垂をするようになったのです。

そして中学に入ってからも懸垂を続けた結果、高校生になるころには周りから「凄い背中だ」と言われるほどの筋肉を知らない内に身につけることとなりました。

高校生でわずかな情報と器具だけでボディビルを開始

高校生になった杉田茂は柔道部にあったバーベルと長椅子を使って作成したオリジナルのベンチ台を使ってボディビルを開始。最初は20人ほどの仲間が集まったのですが、ほとんどの人が半年で辞めてしまって結局1人だけでトレーニングをすることになりました。

ちなみに当時は現在とは違ってボディビルやトレーニングに関する雑誌などの情報源は日本語ではほとんどありませんでした。そのため杉田茂は英語で書いてある雑誌を購入し、辞書を引いて悪戦苦闘しながらなんとか自分に必要な情報を得て、それをトレーニングに活かしていたのです。

そして高校卒業後19歳からはジムに通いはじめ、本格的なトレーニングに取り組むことになりました。

初めてのコンテストは予選落ち、その後は右肩上がりで成績を伸ばす

出典:https://pararium.com/archives/3769320.html

杉田茂が初めて参加したボディビルコンテストは大阪府で開催されたミスター全日本でした。しかし、胸の筋肉が弱いこともあって残念ながらこの大会では予選落ちに終わります。その後いくつかの大会に出た後、プールオータニの大会で初優勝。

初優勝の後でミスター大阪に出場し、6位でした。しかし、その後はミスター日本で5位、3位、2位と右肩上がりでボディビルの成績を伸ばし続けます。そして1972年に遂に1位を獲得し、ミスター日本となりました。

ミスター日本から4年をかけてミスターユニバースに

ミスター日本となった杉田茂は翌年からミスターユニバース選抜大会に出場しはじめます。そして三重で開催された大会で優勝し、初めて日本代表としてミスターユニーバースの出場を果たしました。その最初のミスターユニバースではショートマンで2位、オーバーオールでした。

その後、トレーニングに対してのモチベーションを上げるためにアメリカへ修行に出ます。その成果もあり、1976年に遂にNABBAミスターユニバースの大会のショートマンクラスで優勝することになったのです。さらにその他のクラスとの優勝者とのバトルにも勝ち、同時にオーバーオール、つまり重量無差別での優勝者にもなりました。

ちなみにオーバーオール優勝者は「ミスターユニバース」と呼ばれるのですが、日本人では杉田茂たった1人しか実現していません。

杉田茂の現在の活動

ミスターユニバースになった翌年にジムを開く

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杉田茂は1976年にミスターユニバースに輝いた、翌年の1977年に個人でWorld Gym(その後Mr.U Gymへ名称を変更)という名称のジムを開きます。このジムは個人経営であったため最初は100㎡ほどの小さめの面積しかありませんでした。

しかし、その後はボディビルの成績と同様に右肩上がりでジムの人気が出てきたため、3年で約3倍、7年で12倍の広さとなり、当時日本で最大の個人経営のジムとなったのです。

2012年にジム閉鎖後、キングジムの顧問に

出典:http://king-gym.org/

日本最大のジムだったMr.U GYMは2012年に閉鎖することになりました。杉田茂はジム閉鎖後、現役のプロレスラーであるゼウスが代表を務め、2013年1月1日キングジムの顧問を務めることになったのです。ちなみにこのキングジムのダンベル等の設備は全て杉田茂が設計しています。

また杉田茂は顧問になった後もほとんど毎日ジムに訪れては、在籍しているトレーニー達の筋肉を強く、大きくするために指導を続けているのです。

記事の執筆やセミナー・講演等のトレーニングを広げる活動も

杉田茂は現在、ジムの顧問としてトレーニングの指導だけでなく、トレーニングをより多くの人たちに伝えるために他にも様々な活動を行っています。

例えば、雑誌やWEBの執筆を始めとして、日本各地でのトレーニングに関するセミナーの開催、トレーニングDVDの制作・販売などです。さらにアンチドーピングの組織である日本フィジーク委員会の代表も務めています。

杉田茂の筋トレについて

杉田茂のトレーニングの考え方、メニューなどを紹介します。

杉田茂のトレーニングは身体の特徴に合わせるのが基本

上の動画で肘の骨格と筋トレ種目の相性を解説しているように杉田茂の世界一の筋肉を作り上げた筋トレの基本は、骨格に合わせた効きやすいフォーム・種目にあります。

杉田茂は前述の通り、トレーニングの情報を海外の雑誌から手に入れていました。ただ、実は同時に解剖学などにも目を通していて、その知識をベースにした上で試行錯誤することで、自分の骨格に合ったフォームや種目を見つけ出したのです。そこから杉田茂の筋肉は爆発的なスピードで筋肥大しました。

このように杉田茂の筋トレの基本は、骨格等のそれぞれの身体の特徴に合わせることにあり、それは現在の指導でも変わらずに守られています。

杉田茂の特徴的な筋トレのテクニック「マックスロード」

杉田茂の筋トレのテクニックは数多くありますが、その中でも特に有名なテクニックとしてマックスロードがあります。マックスロードとはここ数年で日本で浸透してきたヘビーデューティーによる筋トレを1人でも出来るようにと杉田茂が考案した筋トレのテクニックのことを指します。

具体的な方法はシンプルで筋トレのポジティブ動作に3秒、バーベル等を挙げたスティッキングポイントで2秒、ネガティブ動作に4秒かけるだけです。これはフリーウエイトだけでなくマシンでも活用できるテクニックなので興味があれば実際に活用してみてください。

ミスター日本3位時の1週間のトレーニングメニュー

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page2646.html

杉田茂がミスター日本で3位に輝いた時のトレーニングは、週に3回から4回の頻度で行っていました。鍛える部位は「脚と背中」「胸と肩、腕、腹」の2分割にしており、1回あたり1時間30分ほどの時間をかけて筋肉を鍛えていたのです。では各部位の具体的なメニューや回数・セット数についてもみていきましょう。

脚のメニュー

・縄跳び:2重飛び、150回、3セット 3重飛び、50回、5セット
・スクワット:150〜190kg、10〜3回、10セット
・ジャンピングスクワット:60kg、10〜15k回 3セット
・ハイクリーン:100〜120kg、10〜5回、5セット
・フリップスナッチ:60〜80kg、10回、5セット

(詳しく見たい方はこちら)

背中のメニュー

・チンニング:10kg加重、10〜15回、5セット
・ベントロー:60〜80kg、10回、5セット

(詳しく見たい方はこちら)

腹筋のメニュー

・シットアップ:40回、5セット
・レッグレイズ:50kg、4セット

杉田茂はシットアップの際に4kgのボールを投げてもらう方法を採用しています。

(詳しく見たい方はこちら)

胸のメニュー

・ベンチプレス:120〜160kg、10〜3回、10セット
・ベントアーププルオーバー:60〜90kg、10〜5回、5セット
・デクラインダンベルベンチプレス:30〜45kg、10回、5セット

杉田茂はしばらくしてから胸の欠点を改善するためにディップスをやり込んだ経験もあります。

(詳しく見たい方はこちら)

肩のメニュー

・スタンディングプレス:85〜105kg、10〜1回、5セット
・ワンハンドダンベルプレス:45〜65kg、10〜3回、5セット
・ベントオーバーラテラルレイズ:12kg、10回、5セット

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腕のメニュー

・シーテッドダンベルカール:20kg、10回、5セット
・ライイングトライセップスエクステンション:20kg、10回、5セット
・ライイングダウンカール:15kg、10回、5セット
・ラットマシーンプレスダウン:15kg、10回、5セット

杉田茂は前半2種目、後半2種目をセットにしてスーパーセットでこなしています。

(詳しく見たい方はこちら)

杉田茂の食事・栄養摂取について

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次は世界一の肉体を持つ杉田茂がどのような食事で栄養摂取を行っていたのか、詳しく見ていきましょう。

学生時代は金魚の餌が栄養源

杉田茂がトレーニングを始めた当時は現在とは違って、プロテインなどのサプリがありませんでした。ただ、栄養に関する書籍からタンパク質が重要であることを理解していたので、色々と探した結果見つけたのが金魚の餌だったのです。そして簡単に栄養摂取できるように当時は学生服に金魚の餌を入れては、頻繁に食べて栄養を確保していました。

ちなみにその他の食事は母親が作ってくれるものをそのまま食べています。

初めてのダイエットは炭水化物抜きダイエット

出典:https://physiqueonline.jp/specialist/page2399.html

杉田茂は大会に出場し始めた時は食事は変えずに単純にトレーニングの量を増やすことで減量を行っていましたが、ミスター日本に25歳で出場した時に初めて食事によるダイエットに挑戦しました。この最初のダイエットで採用したのは最近日本で人気の炭水化物抜きの食事だったのです。

ただ、ボクシングの知人から炭水化物を完全に抜くと脳への栄養が不足すると言われたことから、数口程度の炭水化物の摂取は行っていました。

ミスターユニバース出場時は3ヶ月間毎日牛肉を2kg

ミスターユニバースで世界に挑戦する時に杉田茂は修行先のアメリカのボディビルダーが牛肉ばかりを食べているのを見て、ダイエット時の食事のメインを牛肉にしました。その量は毎日2kgで、それを大会の3ヶ月前から続けていたのです。ちなみにこの時も食事では炭水化物はほぼ摂取しておらず、たまにサクランボを数粒だけ食べていただけでした。

杉田茂のステロイドの使用疑惑は?

出典:https://pararium.com/archives/3769320.html

杉田茂は日本人でただ1人だけ重量無差別級でミスターユニバースに輝くだけの肉体を持っていたため、中にはステロイドを使用しているのではと疑う人もいました。しかし、ステロイドの使用を確定させる情報は今のところありません。

また杉田茂は現役当時からステロイドを始めとして一切の薬物に手を出さないことを信念としてしています。さらに前述の通り、現在ではアンチドーピングの組織の代表を務めていることからもステロイドに手を出している可能性は低いと考えられます。

杉田茂の筋肉を拝める画像集!

出典:https://www.dynamitemusuko.com/entry/shigeru-sugita
出典:http://bigtoe-jp.com/pics.favorite.bodybuilders.html
出典:https://www.dynamitemusuko.com/entry/shigeru-sugita
出典:https://physiqueonline.jp/specialist/athlete/page2123.html
出典:https://ameblo.jp/nonstargazer0107/entry-12225969384.html
出典:http://ptutamura.blog75.fc2.com/blog-entry-324.html
出典:http://training-rs.com/sugita/blog/wp-content/uploads/2015/06/1989-1.jpg
出典:http://bigtoe-jp.com/rekidai.jbbf.mr.ms.nihon.html
出典:https://physiqueonline.jp/specialist/athlete/page1865.html
出典:http://powergategym.jugem.jp/?eid=3628

杉田茂の筋肉を目指してみよう

出典:http://powergategym.jugem.jp/?eid=3628

ここまで日本で唯一のミスターユニバースに輝いた杉田茂の生い立ちやトレーニング、食事などをご紹介してきました。今とは違ってほとんど情報が無い時代にこれほどの肉体を作り上げた杉田茂の話からは色々と参考に出来ることが多くあったのではないでしょうか。

今成長が中々見られず悩んでいる人などはここまでご紹介した話を参考に、今一度トレーニングや食事内容を見つめ直して、杉田茂のような圧倒的な筋肉を目指しましょう。