目次
『ドリアンイェーツ』とは
ドリアンイェーツはイギリスのボディビルダーです。子どもが見たら実在するアメコミヒーロー、超人ハルクのようなトラウマものの筋肉の持ち主。大会優勝経験もある人気のボディビルダーです。彼の強固な意志と独自のメソッドによるトレーニング方法は今でも各方面から注目されています。伝説のボディビルダー、ドリアンイェーツの基本情報はこちら。
生年月日 | 1962年4月19日 |
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出身地 | イングランド、サットン・コールドフィールド |
身長 | 177cm |
体重 | 116kg(1993年時点) |
SNS | インスタグラムフェイスブック |
ドリアンイェーツの生い立ち
幼少期
ドリアンイェーツの出身はイングランド。イングランドというとサッカーをはじめとするスポーツが盛んなように思えますが、ドリアンイェーツ自身はボディビルどころか、スポーツ全般に興味がなかったそうです。興味がないばかりか周りの悪い友人たちの影響を受けてしまい、非行少年となっていきます。
非行少年から少年院へ
ドリアンイェーツの非行ぶりはますますエスカレートし、16歳の時点でギャングの仲間になります。そしてそのギャング仲間と一緒に、暴動に加担します。その結果逮捕され、19歳の時点で半年間ほど少年院で生活をしています。少年院に入るということでかなり悪いことを繰り返していた様子です。
ボディビルとの出会い
少年院の中でドリアンイェーツはワークアウト、つまり筋トレ方法を学びトレーニングをする習慣をつけました。トレーニングを重ねるほど、ドリアンイェーツの肉体はアスリートのように筋肉がついていきます。継続してトレーニングをすることで彼は筋肉と自信をつけることに成功しました。少年院を出てからさらに筋肉をつけるため、トレーニングジムに入会します。
ボディビルダー期
1985年にアマチュアの大会に出てからボディビルダーとして活躍します。多くの大会に出るのではなく、一つの大会に向けて丁寧にトレーニングを重ねていきました。地下室に籠って大会へのトレーニングを着々と行っていたことから得た異名は『地下室のモンスター』。このトレーニングは、引退の1998年まで続きます。
引退直前の1997年のミスター・オリンピアに勝利はしましたが、この時ドリアンイェーツは肩と上腕三頭筋を負傷していました。特に肩が重傷で治療経過があまりよくないことを理由に1998年の大会には出場していません。この不出場がきっかけとなり、ボディビル界を引退しています。
現在は
引退してからは事務の経営やサプリの販売、アパレルブランドの設立などを手掛けています。また、乗馬やヨガなど日常で楽しめるスポーツにも取り組んでいます。
現役時代、ボディビルダーには陽気で華やかな性格タイプが多い中ドリアンは寡黙な性格から「ハードコア系」とされていました。しかし最近では笑顔の写真をSNSにアップしたり、コメントに絵文字を使ったりとチャーミングな一面ものぞかせています。
ドリアンイェーツの大会成績
1985 World Games Heavyweights:7位
1986 British Championships, Heavyweight:1位
1988 British Championships, Heavyweight and overall :2位
1991 Night of Champions,:1位
1991 Mr. Olympia,:2位
1991 English Grand Prix,:1位
1992 Mr. Olympia,:1位
1992 English Grand Prix,:1位
1993 Mr. Olympia,:1位
1994 Mr. Olympia,:1位
1994 Spanish Grand Prix,:1位
1994 German Grand Prix,:1位
1994 English Grand Prix,:1位
1995 Mr. Olympia,:1位
1996 Mr. Olympia,:1位
1996 Spanish Grand Prix,:1位
1996 German Grand Prix,:1位
1996 English Grand Prix,:1位
1997 Mr. Olympia,: 1位
ドリアンイェーツはミスター・オリンピアで6連続優勝をしています。これはアーノルド・シュワルツェネッガーとタイ記録です。
ドリアンイェーツの筋トレについて
月曜日のメニュー…肩・三頭筋・腹筋
トライセッププッシュダウン×1 15回(ウォーミングアップとしてのセット)
トライセッププッシュダウン×2 10回~12回
ライングイージーカールエクステンション×2 8回~20回
スミスマシンプレス×2 15回~30回
シーテッドラテラル×2 8回~20回
ワンアームケーブルラテラル×2 10回~30回
ダンベルシュラッグ×2 10回~20回
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火曜日のメニュー…背中
ハマーストレンスプルダウン×3 15回~20回
バーベルロー×2 8回~20回
ハンマーストレングスワンアームロー×1 10回
ケーブルローオーバーハンドグリップ×1 10回
ハンマーストレングスリアデルトマシン×1 10回
ベントオーバーダンベルレイズ×1 10回
ハイパーエクステンション×1 10回~12回
デッドリフト×2 10回~12回
1セットになっているものは回数を踏まえつつも限界まで、最大限の力を発揮してやり込みます。
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水曜日のメニュー…オフ
しっかりと休むことも筋トレで、筋肉の成長のためには必要だと現役時代からドリアンイェーツは考えていました。
木曜日のメニュー…二頭筋、胸、腹筋
インクラインダンベルカール×2 8回~10回
イージーバーベルカール×2 6回~10回
ノーティラスカール×2 6回~10回
インクラインバーベルプレス×3 8回~10回
ハンマーストレンスシーテッドベンチプレス×2 6回~10回
インクラインダンベルフライ×2 8回~10回
ケーブルクロスオーバー×1 10回~12回
1セットになっているものは回数を踏まえつつも限界まで、最大限の力を発揮してやり込みます。
(インクラインダンベルカールの詳しいやり方はこちら)
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金曜日のメニュー…オフ
しっかりと休めていないと感じるなら休日を長めにとってもOKだとドリアンイェーツは言っています。
土曜日のメニュー…カーフ・腿
レッグエクステンション×3 10回~15回
レッグプレス×3 10回~12回
ハックスクワット×2 10回~12回
ライングレッグカール×2 10回~12回
スティッフレフデッドリフト×1 8回~10回
シングルレッグカール×1 8回~10回
スタンディングカーフレイズ×2 10回~12回
シーテッドカーフレイズ×1 8回~10回
1セットになっているものは回数を踏まえつつも限界まで、最大限の力を発揮してやり込みます。
(レッグプレスの詳しいやり方はこちら)
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日曜日のメニュー…オフ
7日間で全身の筋トレをするメニューですが、休日がしっかりと取れていない、体の疲れが残っていると感じる場合は8日間や9日間などで完成させることも可能です。またセット数など、自分の体調や状況から減らすことも考えて取り組むようにしましょう。
プルオーバーについて
ドリアンイェーツが実践しているプルオーバーのやり方にはポイントがあります。ドリアンイェーツによれば、二頭筋に負荷をかけずに広背筋を鍛えたいならプルオーバーがおすすめ。
特に背中のトレーニングを行う場合、このプルオーバーを導入として取り入れれば、二頭筋を疲労させることなく広背筋を鍛えることが可能です。ダンベルプルオーバーもイイのですが、その場合は可動域がどうしても狭くなるのが難点。出来るならノーチラスマシーンでのワークアウトができるといいでしょう。
(ケーブルプルオーバーについては以下の記事も参考にしてみてください)
ケーブルプルオーバーのやり方!背中・胸・三頭筋に効果的!メリットまで解説!
出典:Slope[スロープ]
ラットプルダウン
ドリアンイェーツのワークアウトにはクローズグリップのラットプルダウンもあります。これは彼のトレーニングには欠かせません。なぜならワイドグリップよりも可動域が広いので広範囲のトレーニングが可能だからです。クローズグリップならパラレル、アンダーバンドどちらの方法でも大丈夫です。自身に合った方法でワークアウトしましょう。何セットか行い、休憩をはさんでもう数セットが効果的。
(詳しく見たい方はこちら!)
出典: Slope[スロープ]
カーフ
ドリアンイェーツといえば、カーフを忘れてはいけません。カーフは特にトレーニングの結果が出にくい部位ですが、一番目立つ筋肉でもあります。
ポイントはトップの位置で確実に収縮をさせ、その場で停めることです。収縮すること、伸ばすことを意識することでより良いワークアウトを実現。セット数をこなすことが目標ではなく、しっかりと筋肉に集中しているかが大事です。
そのほか、ドリアンイェーツ自身がボディビルのためのトレーニングを積んでいる人向けに筋トレについての自身の経験や心得を語っています。彼自身の筋トレのやり方やメニューをチェックしましょう。
ドリアンイェーツの食事・栄養摂取について
一日の食事メニュー
1食目:オートミール1カップ、10個分の卵白、ホエイプロテイン
2食目:ミールリプレイスメントシェイク
3食目:鳥むね、サラダ、じゃがいも(白米でもOK)
4食目:ミールリプレイスメントシェイク
5食目:ヒレステーキ340グラム、サラダ、じゃがいも(白米でもOK)
6食目:オートミール半カップ、6個分の卵白、ホエイプロテイン
サプリやプロテインの摂取
ドリアンイェーツは現役時代サプリメントを使用していたかという情報はありませんでした。独自のメソッドに基づく食事方法を実践していたドリアンイェーツ。サプリメントから栄養を補給していたとは少し考えにくいでしょう。
しかし、プロテインについては積極的に取り入れていました。というのも、自身の食事方法を語った動画で『一日で6回くらいに分けてたんぱく質を摂るべきだが、食品から取るのは限界がある。だからプロテインが有効だ』と語っています。実際に上記の食事メニューから見てもホエイプロテインを頻繁に摂取していることが分かります。
(飲みやすいプロテインのおすすめランキングについては以下の記事も参考にしてみてください)
【飲みやすい】プロテインおすすめランキング10選!味に特化して厳選紹介!
出典:Slope[スロープ]
ドリアンイェーツの私生活について
ドリアンイェーツはボディビルを引退した後はアパレルブランド「DY Nutrition」を手掛けたり、サプリメントの会社に携わるなど、成功者として活動していました。また自身の経験を生かしてTempleGymというジムを経営しメニューを提案したりとフィットネス業界に生きるレジェンドとして君臨しています。
特筆すべきは、ある番組でステロイド使用を認めていたことです。アマチュア時代(1985年ごろ)から引退する1997年までずっとステロイドを使用していたようです。
現在ではフェイスブック、インスタグラム、YoutubeなどSNSや動画配信にも積極的なドリアンイェーツ。トレーニング方法やトレーニング中の動画はもちろん、自身の娘との休暇写真や犬とヨガを楽しむ姿などもアップしています。家族の写真や趣味で始めた乗馬、旅行写真などフィットネス界のレジェンドとしてだけではないドリアンイェーツを見ることができます。
ドリアンイェーツは名言も多く残している?
ドリアンイェーツは名言も多く残しています。特に有名なものがこちら。トレーニング中は自分自身を追い込みまくるストイックなドリアンイェーツらしい名言です。
何だそれで終わりか?n今見知らぬ男がドアから入ってきて、君のこめかみに拳銃を突きつけて「あと二回やれ」と言ったらどうするね?死に物狂いでやるだろう?n追い込むとはそういうことさ。
(筋トレの名言30選については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレの名言30選!モチベ向上&面白い迷言別に紹介!日本〜海外まで徹底網羅!
出典:Slope[スロープ]
ドリアンイェーツの筋肉を拝める画像集!
ドリアンイェーツの筋肉を目指してみよう
ドリアンイェーツのトレーニングはハードで、当時は科学的に証明されていないメソッドばかりでした。しかし近年になってドリアンイェーツのトレーニング方法は効果的であると証明され始めています。ドリアンイェーツの筋トレ方法やメニュー、食事方法やを取り入れて、ドリアンイェーツの筋肉を目指してみましょう!