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須藤孝三の身長・体重などのプロフィール
名前 | 須藤孝三 |
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生年月日 | 1951年1月5日 |
身長 | 174~176cm |
体重 | 84kg |
体脂肪率 | – |
職業 | ジムの運営 |
日本だけではなく海外でもボディビルダーとして活躍していた須藤孝三。日本人ボディビルダーにはさまざまなレジェンドがいますが、彼もそのうちの1人です。ボディビルダーとして活躍しだした1971年度には、コンテスト界最大の新人とも言われるようになりました。そのため、彼の経歴は現在も語り継がれています。
そこで、この記事では須藤孝三の生い立ちや経歴から、筋トレ・食事方法を紹介します。まずは彼の昔~現在までの生い立ちや経歴を解説するのでチェックしてみましょう。
須藤孝三の昔〜現在までの生い立ち・経歴
それではさっそく須藤孝三の昔から現在までの生い立ちや経歴を紹介します。レジェンドボディビルダーとして知られている彼の生い立ちや経歴を確認してみましょう。
貧しい環境で育つ
岐阜県で生まれた須藤孝三ですが、両親の離婚をきっかけに小学3年生のときに三重にある父方の実家に引っ越します。父方の実家にはかまどがあったのですが、間借りということで貸してもらえず七輪でご飯を炊いていたとのことです。水は井戸水を使い、たらいで洗濯を洗うという生活を小学3年生の頃から続けていました。
冬になるとしもやけやあかぎれがひどくなり、同級生には「指がちぎれ落ちそう」と言われていたとのことです。しかし、栄養のある食事を食べることができず、なかなか治ることはありませんでした。そういったこともあり、須藤孝三は身体を丈夫にしたい、そのために鍛えなければという気持ちが幼い頃からあったとのことです。
中学2年生から身体を鍛える
須藤孝三は中学2年生の頃から身体を鍛えるようになります。小学6年生のときにエキスパンダーをゲットして試したのですが、なかなか上手にできませんでした。そのため、中学2年生のときに自分でバーベルを作り、トレーニングを開始したのです。ここから須藤孝三はトレーニングで身体を鍛えていきます。
18歳から本格的にトレーニング
中学生の頃から身体を鍛え始めていた須藤孝三ですが、この頃は自宅で行う自己流トレーニングでした。そのため、それほど目立った筋肉の発達はありません。彼は18歳の頃に三重県四日市市にできた三泗ボディビルジムの会長である伊藤敏夫に出会ったことから、本格的にトレーニングを始めます。
19歳でコンテスト初参加
本格的にトレーニングを初めて1年程度で、勧められたことをきっかけにミスター実業団コンテストに出場します。この大会でコンテスト初参加だった須藤孝三は、青年の部で5位入賞を果たしました。本格的に鍛え始めてから1年で好成績を残した須藤孝三は、かなりのスピードで筋肉を発達させていたのです。
1971年にはミスター日本に出場し、こちらでも5位に入賞するという好成績を残しました。この成績をきっかけに須藤孝三は、日本のボディコンテスト界最大の新人と呼ばれるようになったのです。
多くの大会に出場する
期待の新人として注目を集めた須藤孝三はさまざまな大会に出場します。そして、1974年にミスター日本に出場すると優勝を果たしました。また、2年後の1976年にもミスター日本で優勝し、第20代と第22代のミスター日本となったのです。
また、彼は日本の大会だけではなく海外の大会にも挑戦しています。なんと、須藤孝三は1975年と1976年にボディビルの世界選手権であるミスターユニバースに出場し、両方とも優勝を果たしたのです。25歳とかなり若い年齢だったため、世界中から注目を集めました。
このときの肉体はボディビルを超越した芸術作品と評価されています。いまだに彼の肉体美を超える選手は出てきていないとも言われているほどです。さまざまな大会に出場した後、須藤孝三はボディビル大会のゲストポーザーとして活動していました。
ジムの運営
現役ボディビルダーから退いた須藤孝三は、三重県にSUDO’S GYMというジムを開きました。伝説のボディビルダーである須藤孝三から指導を受けられるジムということで、ファンの間では聖地として注目されたのです。
須藤孝三の筋トレについて
ここからは世界チャンピオンにも輝いた須藤孝三の身体を作った筋トレを紹介していきます。彼のように筋肉を大きくしたい方は参考にしてみてください。
筋トレの頻度・セット数
須藤孝三は筋トレに好き嫌いを言わず、全身の筋肉をていねいに鍛え上げていきました。そんな彼の筋トレは1日約3時間を目安に、細かくスケジュールを決めて日曜日以外の週6日間取り組みます。
1日に行う筋トレの総セット数は120~130セットで、ほとんどの種目がスーパーセットというハードトレーニングをこなしていました。須藤孝三はハードトレーニングが終わったあとの充実感が好きだったとのことです。
トレーニングスケジュール
須藤孝三は筋トレを1日に2回行うダブルスプリットで取り組んでいました。多くの時間と体力が必要となるスケジュールですが、筋肥大効果は抜群です。彼だけではなくアーノルドシュワルツェネッガーなどもこの筋トレスケジュールを行っていました。須藤孝三の実際のトレーニングルーティンは以下の通りです。
①1973年ミスター日本2位のとき
A(朝)上腕二頭筋、ふくらはぎ、腹筋(夜)背中、肩、腹筋
B(朝)上腕三頭筋、ふくらはぎ、腹筋(夜)胸、脚、腹筋
②1974年ミスター日本優勝のとき
A(朝)上腕二頭筋、前腕(夜)背中、肩、お腹
B(朝)上腕三頭筋(夜)胸、脚、お腹
腕のトレーニング
須藤孝三は13歳のときの上腕のサイズは29cmだったのですが、10年後の23歳には44cmとかなりサイズアップしています。彼の腕をここまで太くした腕のトレーニングをチェックしてみましょう。
①1973年ミスター日本2位のとき
・シーテッドダンベルカール:15~25kg、3~12回×6セット
・プリーチャーカール:15~25kg、3~10回×5セット
・ワンハンドゾットマンカール:15kg、8~10回×5セット
・コンセントレーションカール:10kg、8~10回×5セット
・スタンディングフレンチプレス:40~65kg、3~12回×6セット
・ケーブルプレスダウン:35~60kg、3~10回×5セット
・ワンハンドフレンチプレス:15kg、8~10回×5セット
・トライセプスプッシュアウェイ:12.5kg、8~10回×5セット
②1974年ミスター日本優勝のとき
・バーベルカール:30~70kg、3~12回×6セット
・シーテッドダンベルカール:17.5kg~27.5kg、3~10回×5セット
・プリーチャーカール:20~30kg、3~8回×5セット
・ワンハンドゾットマンカール:15~20kg、8~10回×5セット
・コンセントレーションカール:12.5kg、8~10回×4セット
・リストカール:30~45kg、10~20回×5セット
・ケーブルプレスダウン:40~65kg、3~12回×6セット
・ライイングエクステンション:40~65kg、3~10回×5セット
・スタンディングフレンチプレス:50~70kg、3~10回×5セット
・ワンハンドフレンチプレス:15~15.75kg、8~10回×5セット
・ワンハンドトライセプスアウェイ:15~15.5kg、8~10回×4セット
(ケーブルプレスダウンのやり方については以下の記事も参考にしてみてください)
ケーブルプレスダウンのやり方!アタッチメント別に三頭筋に効かせるコツを解説
出典:Slope[スロープ]
1976年のトレーニング
1976年のミスターユニバースで優勝を果たしたときのトレーニングについて解説します。
所要時間120分
A:肩、上腕三頭筋、ふくらはぎ
B:胸、脚、ふくらはぎ、腹筋
C:背中、上腕二頭筋、ふくらはぎ、腹筋
最近では4分割法や5分割法がありますが、当時は3分割法や2分割法が主流でした。そのため、須藤孝三は週6日でABCコースを週2回ずつ行っていたのです。太ももに対してふくらはぎが弱いと感じていたため、バランスを調整するためにすべてのコースに入っています。
(3分割法については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレは『3分割法』が効率的!その理由〜頻度別の1週間のメニュー例まで解説!
出典:Slope[スロープ]
ゲストポーザー時のトレーニング
ゲストポーザーとして活動していたときは、大会の半年前頃からトレーニングを始めます。まずは身体を慣らしていくために1回1時間、週4日のトレーニングを行います。2ヶ月で身体を慣らしたらダブルスプリットと有酸素運動の自転車で身体を鍛え、日焼けで色を黒くするのです。
ラスト2ヶ月もトレーニング量は変わりません。朝6時から1時間筋トレを行い、7時からは2時間自転車で走り続けます。ラストは日焼け強化期間となるので、自転車の時間が終わったら日が沈むまで日焼けをするというルーティンです。
ちなみに、須藤孝三は基本的に自転車で脚を鍛えていました。脚を鍛えるトレーニングはスクワットなどさまざまな種目がありますが、2時間の自転車で脚全体を鍛えていたとのことです。
(自転車ダイエットについては以下の記事も参考にしてみてください)
自転車ダイエットの成功者続出!効果〜短期間で痩せるサイクリングのコツまで解説!
出典:Slope[スロープ]
須藤孝三の食事について
須藤孝三に憧れている方は彼の筋トレだけではなく食事も気になるのではないでしょうか。そこで、ここからは須藤孝三の食事について解説します。
実際の食事例
須藤孝三が実践していた食事の例は以下の通りです。
①1972年当時
・朝6時30分:バナナ1/2本、鶏もも肉200g、チーズ200g、ゆで卵2個、牛乳400g、オレンジジュース400g
・昼12時:チーズ200g、ゆで卵2個、バナナ1本、牛乳400g、オレンジジュース400g
・間食16時30分:牛肉200g、サラダ125g、コーラ1本
・夜20時30分:チーズ200g、ゆで卵2個、鶏もも肉200g、牛乳400g、オレンジジュース400g
(トータルカロリー4908kcal、たんぱく質摂取量371.1g)
②1979年当時
・朝8時:牛乳500g、プロテイン30g、みかん2個、卵2個
・間食10時:牛乳500g、プロテイン30g
・昼12時:会社の定食、そば、卵2個、トマトジュース200g
・間食13時30分:牛乳300g、プロテイン20g
・夜20時:野菜炒め、ご飯130g、豆腐1丁、さんま2匹、牛乳200g、りんご1個
(トータルカロリー4108kcal、たんぱく質摂取量306.8g)
1972年当時はプロテインがほとんどなかった時代なので、食事からたんぱく質を摂るようにしていました。須藤孝三がたんぱく質のために食べていたのはチーズや牛乳です。サプリメントがなくても筋肉は鍛えられるという好例なのではないでしょうか。
(チーズが筋トレ効果を上げる理由については以下の記事も参考にしてみてください)
チーズは筋トレ効果を上げる?5つの理由〜NG&おすすめレシピまで紹介!
出典:Slope[スロープ]
ゲストポーザー時の食事
ゲストポーザー時の食事は現役時代とは違います。大会4ヶ月前になると食事を5回に分けて摂り、たんぱく質は1回で30g摂るように意識。1回目と5回目は普通の食事を摂るのですが、それ以外は軽食としてプロテイン・カロリーメイト・バナナを食べていました。
(筋トレ×バナナの相性については以下の記事も参考にしてみてください)
筋トレ×バナナの相性が最強!前後に食べるメリット〜タイミング・量など解説!
出典:Slope[スロープ]
須藤孝三のプライベート情報
須藤孝三のプライベート情報も気になる方もいるのではないでしょうか。しかし、残念ながら彼のプライベートについての情報は見つけられませんでした。
須藤孝三の筋肉を拝める画像集!
それでは最後に須藤孝三の筋肉を拝める画像集を紹介します。彼の筋肉を見て筋トレのモチベーションを上げましょう。
お腹の筋肉
まずは須藤孝三の腹筋に注目してみましょう。彼の腹筋には無駄な脂肪が一切なく、彫刻のように美しい肉体となっています。
須藤孝三のようにバキバキな腹筋をゲットするためには、筋トレや食事管理などかなりの努力が必要です。
須藤孝三は腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋とお腹にあるすべての筋肉がきちんと鍛えられています。
(腹筋の構造&作用については以下の記事も参考にしてみてください)
腹筋の構造&作用!腹筋をバキバキに割る知識を解説!筋トレメニューも!
出典:Slope[スロープ]
胸の筋肉
世界チャンピオンに輝いた須藤孝三は胸筋もかなり鍛えられています。
腹筋だけではなく胸筋も鍛えられているからこそ、須藤孝三の身体はかっこよく仕上がっています。
(大胸筋を鍛える筋トレについては以下の記事も参考にしてみてください)
大胸筋の筋トレ20選!急激にデカくなる鍛え方のコツをプロが解説
出典:Slope[スロープ]
背中・脚の筋肉
須藤孝三は身体の前面だけではなく、背面も鍛え上げています。背中はなかなか効果が見えにくい部分なので、彼の筋肉をモチベーションにして筋トレに励みましょう。
須藤孝三は海外の選手とも競える日本人離れした脚を持っています。
(下半身の筋トレメニューについては以下の記事も参考にしてみてください)
【自宅で簡単】下半身の筋トレメニュー!太もも・お尻など足痩せ&強化のコツも解説
出典:Slope[スロープ]
腕の筋肉
画像を見て彼の腕の筋肉に驚いた方も多いのではないでしょうか。
普通の状態でも腕の筋肉が盛り上がっている須藤孝三。ベンチプレスでは120~140kgが挙げられたとのことです。
須藤孝三は肩、二の腕、腹筋、脚など全ての筋肉を鍛え上げています。だからこそ現在でも伝説のボディビルダーとして語り継がれているのです。
(腕の筋トレメニューについては以下の記事も参考にしてみてください)
【腕の筋トレメニュー】上腕〜前腕の筋肉を急激に太くする鍛え方のコツを大公開
出典:Slope[スロープ]
須藤孝三を目指して筋トレに励もう
須藤孝三はストイックな筋トレや食事管理で身体を作り上げていました。彼のような身体をゲットするためにはかなりの努力が必要です。筋トレをしている方は須藤孝三の筋肉を目指してトレーニングに取り組みましょう。