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プロテインの作り置きはダメ!冷蔵庫もNG?持ち運び・保存の方法まで解説!

2021年02月14日

トレーニングに欠かせないプロテインですが、毎回作るのは面倒なので作り置きしたいという人もいるかもしれません。しかし、プロテインの作り置きはおすすめできません。その理由を解説します。また、持ち運びの時の注意点や冷蔵庫に保存した場合、問題ない時間を説明します。

【監修】パーソナルトレーナー Riku

法政大学スポーツ健康学部出身。パーソナルトレーナー兼ミラーフイットコンテンツディレクター。2021年6月にパーソナルトレーニングジム『SPICE GYM』を中目黒・恵比寿エリアにて開業予定。
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プロテインの作り置きは大丈夫?

トレーニングダイエットに不可欠なプロテインですが、プロテインを毎回作るのは面倒で、作り置きしておきたいという人もいるでしょう。しかし、プロテインの作り置きはおすすめできません。プロテインの効果も落ちますし、なによりも危険だからです。なぜ危険なのか、内閣府食品安全委員会の「科学の目で見る食品安全」を参考に説明します。

プロテインの作り置きが危険な理由

プロテインの作り置きは危険です。細菌が繁殖し、食中毒を起こす危険があるからです。プロテインとはタンパク質のことで、タンパク質は細菌繁殖の要素の一つです。細菌が繁殖するには、大きく分けて3つの要素があり、プロテインを作り置きして時間がたつと、以下の3つの要素を満たしてしまいます。

①栄養
②水分
③温度

作り置きが危険な理由を、この3つに基づいて説明していきます。また、粉末プロテイン保存の危険性も説明します。

①栄養

細菌が繁殖するには、栄養が必要です。細菌の栄養の一つがプロテイン、つまりタンパク質です。プロテインは細菌にとって栄養のかたまりですから、細菌にとっては最高のエサになるのです。細菌のエサを置いているのですから、当然細菌は繁殖します。

②水分

細菌は栄養だけでは繁殖しません。細菌の繁殖には水分が必要です。プロテインを水に溶くと、栄養に水分が加わることになります。プロテインを作り置きすると、細菌の培養液を用意しているようなものです。あともう一つの条件が揃うと、細菌は爆発的に繁殖します。

③温度

細菌は、30℃から40℃で急速に増えます。0℃以下や50℃以上ではほとんど増えません。作り置きをしていると、この30℃から40℃に簡単になってしまいます。特に夏場や暖房の効いた部屋では注意が必要です。肉や魚を放置していて腐らせた経験がある人もいるでしょう。これと同じことがプロテインでも起こるのです。

以上3つの要素が揃うと、細菌が爆発的に繁殖します。作り置きしたプロテインは、細菌繁殖には絶好の状態になってしまうのです。プロテインの作り置きは危険なので絶対にやめてください。飲み物が腐るという経験はあまりないので、忘れてしまいがちですが、プロテインは肉や魚と同じ生ものなのです。

粉末状態のプロテインの保存にも注意

プロテインの作り置きだけでなく、粉末状態のプロテインも気をつけるべきことがあります。粉末のプロテインを密閉せずに置いておくと、ダニが繁殖する恐れがあります。ダニはプロテインをエサとして繁殖します。封を開けたら時間を空けずなるべく早く飲み切るか、タッパーなどの密閉容器に移し替えて、冷蔵庫などに保存しましょう。

(粉末プロテインの保存については下記の記事も参考にしてみてください)

プロテインの作り置きは何時間ならセーフ?冷蔵庫保存もNG?

プロテインの作り置きはおすすめできませんが、とはいえ作ってすぐに飲めるとは限りません。常温での保存はNGですが、冷蔵庫に保存するという方法もあります。しかし、プロテインを冷蔵庫に長期保存するのもおすすめできません。冷蔵庫に保存していたとしても、半日から1日程度と考えてください。

プロテインは時間経過で風味が損なわれます。酸っぱくなってしまうこともあります。また、栄養価も崩れていき、プロテインの効果がなくなっていきます。ただ、2時間程度は大丈夫なので、トレーニング前に作っておくのは大丈夫です。この場合も夏場や暖房の効いた部屋では冷蔵庫に保管してください。保温効果のある水筒にいれておくのもいいですね。

また、前日の夜に作って冷蔵庫に保存するのも、朝に飲んでしまうなら問題ありません。冷蔵庫に保存した場合は半日程度は大丈夫です。ただし、冷蔵庫から取り出したらなるべく早く飲みましょう。保温効果のある水筒に入れておくと少し保存時間は伸びますが、過信しないようにしてください。

プロテインの作り置きができないと困る方の対策

作ったプロテインを全部飲みきれないという人や、水筒などに入れて職場や学校に持っていきたいという人もいるでしょう。どうしても作り置きできないと困るという人の対処法を説明します。

一気に飲めない方は少量を小分けに飲む

必要な量のプロテインを一度に飲むのは難しいという人もいるでしょう。その場合、小分けに飲むようにしましょう。プロテインは一気に飲まなければいけないということはありません。2時間程度なら問題ないので、ゆっくり飲むのがいいでしょう。この場合、都度冷蔵庫や涼しい場所に置いてください。

トレーニングの前後に分けて飲むのもいい方法です。作って2時間程度なら問題ありませんから、トレーニング前に半分飲んで、冷蔵庫などに保存し、トレーニング後に残りを飲むのがいいでしょう。プロテインはトレーニング前後に飲むのが効果的ですから、おすすめの飲み方です。

(プロテインを運動の前後にとる効果については下記の記事も参考にしてみてください)

粉末を持ち歩き都度溶かす

持ち歩く場合は、プロテインの粉末を密閉容器に入れて持ち歩き、飲む時に溶かして飲みましょう。水筒などに粉末をいれておき、飲むときに水を入れるのもいいですね。水をいれていない粉末の状態であれば、細菌の繁殖は抑えられるので、この方法ならプロテインが腐る心配はありません。

夏場など、湿気が心配な季節は、お菓子などに入っている乾燥剤を容器に入れておくのもいいでしょう。再利用は不衛生なのでおすすめできません。ドラッグストアや100円ショップに売っているので新品を購入してください。

作り置きの代わりにプロテインバーやドリンクなどを使う

各社から販売されている、プロテインドリンクやプロテインバーは水で溶く必要がなく、保存期間も長いので、それらを利用するのもいいでしょう。コンビニなどで売っており、気軽にプロテインを摂取できます。値段が少し高くなってしまいますが、どうしても長期保存が必要な場合は利用してみましょう。ただし開封後はなるべく早く消費してください。

(プロテインバーについては下記の記事も参考にしてみてください)

プロテインの作り置きをして失敗した人の体験談

失敗から学ぶのは大切なことです。SNSでプロテインの作り置きをして失敗したという人の声を集めました。飲み残しを忘れてしまった人や、プロテインシェイカーを駄目にしてしまった人、あまりの異臭に驚いた人など、いろんな失敗がありますね。

作り置きしたプロテインから悪臭が



水で溶いたプロテインはすぐ腐ります。タンパク質と水があると、あとは温度によって腐るので、プロテインは水で溶いたらすぐに飲むようにしましょう。夜に作って冷蔵庫に入れたものは、朝には飲むようにしてください。プロテインは本当にすぐ腐ります。

飲みかけのプロテインを腐らせる



飲みかけのプロテインを放置していると腐ってしまいます。飲める量を考えて、飲める量だけ作るようにしましょう。どうしても残ってしまった場合は、冷蔵庫に入れてなるべく早く飲むようにしてください。

リュックに入れていたプロテインが腐る



プロテインを水筒などに作り置きしていて、腐っていることに気づければいいのですが、気づかず飲んでしまうと食中毒になってしまいます。プロテインは飲む都度溶かすこと、飲みかけは放置してはいけません。水筒に入れている場合も保温効果を過信するのは禁物です。

腐ったプロテインのヤバい匂い



プロテインが腐るととんでもない異臭を放ちます。その時使っていた容器も匂いが残って使えなくなってしまいます。肉や魚が腐った匂いを思い出してもらうと分かりますが、強烈な匂いですので気をつけましょう。プロテインは粉の状態で冷暗所や冷蔵庫に保存するのが鉄則です。

シェーカーについていたプロテインが腐る



飲み残しのプロテインを放置していると、腐ってしまいます。例えば水筒に入れて飲むのを忘れていたら、プロテインが腐って水筒が駄目になります。また、飲んだ後シェイカーにプロテインが残っていると腐るので、飲んだ後はしっかり洗うようにしてください。

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プロテインの作り置きは危険なのでやめよう

プロテインの作り置きは危険なのでやめましょう。細菌が繁殖し、食中毒を起こしてしまいます。作ったプロテインはなるべく早く飲み切る、冷蔵庫に入れたとしても半日程度で飲んでしまいましょう。プロテインは飲むときに都度作って、作り置きはしないのが鉄則です。健康のためのプロテインで体を壊しては元も子もないので、必ず守ってください。