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伝説ボディビルダー『若木竹丸』を特集!生い立ち〜筋トレ&食事への考えまで紹介

2021年04月19日

伝説の最強ボディビルダーとして知られる若木竹丸の特集です。規格外と言われた若木竹丸の晩年や逸話などを紹介。ブログなどから情報を集め、ベンチプレスやディップス、腕立て伏せ、握力トレーニングなど若木竹丸が考案した筋トレメニューも解説していきます。

若木竹丸の身長・体重などのプロフィール

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名前若木竹丸(わかきたけまる)
生年月日1911年1月20日(享年88歳)
身長162cm
体重69kg
職業ボディビルダー

若木竹丸はすでに亡くなっている人物ですが、伝説のボディビルダーと呼ばれ日本のボディビルの先駆者です。身長162cm、体重69kgでしたが、胸囲132cm、上腕51cmと当時では考えられない規格外の肉体をしていました。独自に生み出したトレーニング手法で様々な格闘家にウェイトトレーニングを指導した経験を持ちます。

若木竹丸の生い立ち・経歴

日本ボディビルの先駆者として知られ、伝説のボディビルダーである若木竹丸の生い立ちや、筋トレに目覚めたきっかけについて紹介します。

警官の父と経営者の母の間に生まれる

1911年(明治44年)1月20日、東京都文京区本郷に生まれます。若木竹丸の父親は警察官で、母親は料理屋や風呂屋を経営していたので、裕福な家庭で育ちました。若木竹丸本人曰く、幼少期は平凡な少年でした。

中学でいじめられる

出典:https://ameblo.jp/paulwaren/

日本のボディビルの先駆者として、名を広めた若木竹丸が筋トレを始めたきっかけはいじめでした。中学1年生の頃、不良の先輩2人に買ったばかりの帽子を取られ、泥水に投げ込まれてしまいます。当時、虚弱体質だった若木竹丸は先輩2人に対して、何もやり返すことができず悔しい思いをしました。

若木竹丸に「強くなりたい」という気持ちが芽生え、強い体を作るべくトレーニングを始めます。腕立て伏せ懸垂指立て伏せのほか、自転車のチューブを使ったトレーニングや椅子を使ったトレーニングなどオリジナルメニューも作るようになりました。

17歳で本格的に筋トレを始める

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中学からトレーニングを始め、徐々に肉体が鍛えられていった若木竹丸は17歳で転機を迎えました。神田神保町にある古本屋にて、近代ボディビルの父ユージン・サンドウの著書「体力養成法」を、講道館柔道の創始者嘉納治五郎が翻訳した「サンダウ体力養成法」を見つけます。

ユージン・サンドウの肉体美に魅了された若木竹丸は、本格的にトレーニングを始めることに。当時の若木竹丸は1日12〜15時間ものトレーニングに励み、朝から晩まで筋トレ漬けの日々を送っていました。

(ユージン・サンドウについてはこちらの記事も参考にしてみてください)

27歳でトレーニング本を出版

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1938年(当時27歳)、若木竹丸は独自のトレーニング方法などをまとめた『怪力法並に肉体改造体力増進法』を出版します。この本には、自転車チューブを使った「自転車チューブ運動法」や、椅子を使った「椅子式運動法」など、若木竹丸が自ら生み出したオリジナルのトレーニング方法が紹介され、2005年には復刻版も出版されています。

『怪力法並に肉体改造体力増進法』に掲載されている若木竹丸の筋肉は、現代のボディビルダーにひけをとらない美しさで、高く評価されています。若木竹丸の筋トレに対する哲学も学べる1冊です。

数多くの格闘家に筋トレを指導

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1945年(当時34歳)頃から、若木竹丸は数多くの格闘家(武道家)や柔道家に筋トレの指導をしました。若木竹丸に師事した格闘家には、武道家の大山倍達(おおやまますたつ)や、柔道家・プロレスラーの木村政彦(きむらまさひこ)などがいます。初めて若木竹丸に弟子入りしたのは、村田与吉という柔道の選手でした。日本初のパーソナルトレーナーです。

晩年半身不随になるも筋トレを継続

若木竹丸は気性の荒い性格で、自分以上に筋トレに励んでいる者がいるかもしれないと思い、寝る間を惜しんで1日10時間以上のトレーニングを行っていたほどです。そんなトレーニングに熱い男の若木竹丸は、晩年脳卒中で倒れ半身不随の状態になってしまいました。

しかし、若木竹丸は「腕の力こぶを40cm以下にしたくない」と、半身不随になりながらもダンベルでトレーニングに励んでいたという逸話もあります。若木竹丸は88歳で亡くなっていますが、65歳を過ぎても腕のサイズは40cmを保っていました。まさに最強のボディビルダーです。

若木竹丸の筋トレについて

若木竹丸の筋トレ哲学や逸話、著書『怪力法並に肉体改造体力増進法』に記されていた筋トレメニューを紹介していきます。若木竹丸は道具を自作したり身近なものを活用して、新しいトレーニングを生み出していたことでも有名です。

若木竹丸の筋トレ哲学と逸話

若木竹丸は現代ではオーバートレーニングだったのではないかと言われるほど、毎日10時間以上も筋トレで肉体を追い込んでいたと言われています。そんな若木竹丸の筋トレに対する考え方や逸話を紹介していきます。

筋トレに妥協は許さない

ハードなトレーニングをしていた若木竹丸も、時には疲れて筋トレが嫌になったこともありましたが、「おい!今世界中のどこかで、お前と同じような奴がお前と同じようなトレーニングをやっているかもしれない。それでいいのか!」 と自分を奮い立たせ、トレーニングに励んでいました。

若木竹丸は大変自分に厳しい性格だったということがわかります。自らの肉体を鍛えるために妥協を許さなかった若木竹丸だからこそ、伝説のボディビルダーとして現代も語り継がれているのでしょう。

隙間時間も筋トレに励んでいた

若木竹丸は就寝時にバーベルを胸の高さに置いておき、朝目が覚めたら必ずバーベルをあげてからトイレに行ったり、食事中は空いている手でハンドグリップを握って握力を鍛えていたりと、隙間時間も無駄にすることなく筋トレに励んでいたと言われています。

トレーニングは1日平均12〜15時間

筋トレで筋肉に負荷をかけ、筋繊維が破損し超回復をすることで筋肉は成長していきます。そのため筋肉量を増やすためには休養も大切です。しかし、若木竹丸はトレーニングを1日平均12〜15時間も行っていたと言われており、10時間ぶっ通しでバーベルで筋トレを続けたこともあります。常人では考えられない筋トレ方法であり、まさに規格外です。

ベンチプレス自己ベスト228kg

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身長162cmと現代から見るとかなり小柄な若木竹丸ですが、ベンチプレスで最高約228kgを持ち上げたという記録を残しています。また、フロアープレス(寝差し)は自己ベスト300kg以上、200kg以上ある機関車の車輪を持ち上げるなど数々の怪力伝説が当時の新聞で紹介されました。

若木竹丸流筋トレ『怪力法』

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若木竹丸は独自のトレーニング方法を生み出していたことで有名です。著書『怪力法並に肉体改造体力増進法』にも掲載されている若木竹丸が行なっていたトレーニングメニューを紹介します。毎日の筋トレの参考にしてみてください。できるものから始め、最低1日30分を1年間は継続することが推奨されています。

自動車チューブ運動法

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自動車チューブ運動法は、脚の筋トレや腕の筋トレに使えます。脚を鍛える筋トレは、仰向けになり、首から肩足の裏に自動車のチューブをひっかけて、足を天井から床に上げ下げします。これを左右交互に行います。

腕を鍛える筋トレは、自動車チューブを2つと鉄の棒を1本用意します。足を少し開いた状態で両足に自動車チューブを引っ掛け、鉄の棒を通して両手で持ち、そのまま腕を上げ下げします。

椅子式運動法①腕立て伏せ

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椅子を3つ用意し、椅子の上に右手・左手・両足をのせ、そのまま腕立て伏せをします。もっと負荷をかけたい場合は、両足の位置を高くすると良いです。

椅子式運動法②体幹トレーニング

椅子を2つ用意します。仰向けの状態で、片方に頭を乗せもう片方に両足を乗せ、腕は組んだ状態です。床と水平になるようにキープします。上体が床に落ちないようするのがポイントです。

椅子式運動法③ディップス

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椅子を2つ用意し、椅子と椅子の間に入ります。両手を椅子に置いて脚を伸ばし、腕を曲げ伸ばしするディップスです。大胸筋上腕三頭筋が鍛えられます。

椅子式運動法④リバースプッシュアップ

椅子1つでもできるリバースプッシュアップは、後ろの椅子に手をついて腕を曲げ伸ばしします。さらに筋肉に負荷をかけたい場合は、もう1つ椅子を使って脚を高くあげたり、太ももの付け根に重りをつけると良いでしょう。

一挙二人体育法①デッドリフト

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パートナーに腕を組み仰向けに寝てもらいます。パートナーの後頭部を両手で支えて持ち上げます。パートナーは体をまっすぐにした状態を保ちましょう。

一挙二人体育法②腕立て伏せ

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パートナーを背中に乗せた状態で腕立て伏せをします。パートナーは腕立て伏せをする人の肩を手で支えて落ちないように気をつけましょう。

一挙二人体育法③肩車スクワッット

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パートナーを肩車した状態でスクワットをします。膝に負担がかかる場合はサポーターをつけるなどして、膝を痛めないようにしましょう。

一挙二人体育法④フロアープレス

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身長ほどの縦長の板を1枚用意します。板の上にパートナーを乗せた状態で、腕を曲げ伸ばししパートナーを持ち上げます。

一挙二人体育法⑤ワンハンドプッシュ

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パートナーの頭、もしくは首を片手で掴んで押し上げる動きです。パートナーは体重をまかせるようにして、後ろに倒れます。左右交互の腕で行いましょう。

個人徒手体育法①片手腕立て伏せ

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見た目以上にかなりきつい運動ですが、若木竹丸はトレーニングにより片手腕立て伏せ伏せを指2本でできるようになったと言われています。

(片手腕立て伏せについてはこちらの記事も参考にしてみてください)

個人徒手体育法②変形腕立て伏せ

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指先を後ろに向けて手をついて腕立て伏せをします。上体を後ろにそらし目線は天井です。

腕角力練習器

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若木竹丸が独自で制作した腕角力練習器は、腕相撲のためのトレーニング器具です。重りをつけ腕相撲をするように腕の筋肉を鍛えます。ちなみに若木竹丸はこの腕角力練習器でトレーニングをし、朝日新聞社後援の腕角力大会で優勝しました。

若木竹丸の食事について

筋トレをして筋肉を育てるには、トレーニングはもちろんですが食事も大事です。若木竹丸がどのような食事をしていたのかを解説します。

当時の日本人男性は体格がまるで違う?

若木竹丸の身長は162cmと小柄ですが、大正時代の17歳男子の平均身長は約160cm。戦時中の食糧不足による栄養失調など現代に比べ栄養状態も悪かったので、体格の違いは大きいです。身長も低く、筋肉もつきにくい時代であったにもかかわらず、若木竹丸が筋骨隆々なのは、食事よりもトレーニングの効果が大きいと想像されます。

プロテインがない時代のタンパク質摂取方法は?

1970年代アメリカでプロテインが誕生し、日本でプロテインの販売が始まったのは70年代後半のことです。若木竹丸は明治44年生まれで、当時はまだプロテインやサプリメントなどがない時代です。そのため、肉や魚、卵、牛乳などの食事からタンパク質を摂取し筋肉を作っていたと考えられます。

(筋トレに必要なタンパク質量についてはこちらの記事も参考にしてみてください)

若木竹丸の具体的な食事メニュー

若木竹丸が具体的に何を食べていたのかについては、情報がありませんでした。若木竹丸に師事していた柔道家・プロレスラーの木村政彦は学生時代に、メザシ2匹・味噌汁・漬物・白米を食べていたと言われています。

当時は戦時中で食糧難の時代だったため、若木竹丸も同じような質素な食事をしていたと考えてよいでしょう。ハードなトレーニングをしていたのに対し、食事は質素だったと考えられますが、あそこまで筋肉を大きくできたのはまさに規格外です。

若木竹丸はヘビースモーカーでコーヒー好きだった!

若木竹丸はヘビースモーカーでコーヒーが好きだったと言われています。タバコは健康にとって百害あって一利なしのため、吸わないに越したことはありませんが、若木竹丸がヘビースモーカーだったのは意外です。若木竹丸はヘビースモーカーであったにも関わらず88歳まで生きましたが、喫煙はおすすめできません。

しかし、コーヒーに含まれるカフェインは筋トレ前に摂取することで、筋トレの集中力やパフォーマンスのUP、脂肪燃焼効果が期待できます。筋トレをしている方はトレーニングの1時間前、最低でも30分前までにコーヒーを飲むのがベストです。

(筋トレに効果的なコーヒーの摂取量やタイミングは、こちらの記事も参考にしてみてください)

若木竹丸の筋肉を拝める画像集!

伝説のボディビルダー若木竹丸の肉体は、162cmと小柄な骨格でありながらも、たくましく美しい筋肉をしています。現代のボデイビルダーに引けを取らない若木竹丸の筋肉を見ていきましょう。

肩からウエストにかけて逆三角形の筋肉

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肩幅が広くウエストにかけてキュッと引き締まった美しい逆三角形をしています。男性なら誰もがこの逆三角形の体型に憧れるはず。

腕の血管が浮き出ている

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腕の血管が浮き出ているのがよくわかる画像。仕上がっているのがわかります。肩の筋肉もメロンのようです。

指立て伏せのフォームが美しい

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指立て伏せをしている若木竹丸の画像。指だけで上体を支えられるほど、腕や体幹がしっかりしているのがわかります。

全身のバランスも整っている

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若木竹丸のリラックスポーズをした全身の画像。太ももの筋肉がたくましく、足首からふくらはぎは血管が浮き出ており、脚も相当鍛えていたのがわかります。

5人をブリッジで支える若木竹丸

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ブリッジをした状態で5人の男性を乗せている若木竹丸の画像。162cmという小柄でありながら、5人の男性を支えるという規格外の筋肉です。お尻の筋肉もかなり鍛えられていたことがわかります。

肩から上腕二頭筋がたくましい

出典:https://ameblo.jp/paulwaren/

腕組みをした時の肩と上腕二頭筋の盛り上がりがすごいのがよくわかる画像です。晩年半身不随になりながらも、腕の太さを40cm以下にしないために筋トレを続けていたことから、腕の太さにはこだわっていたことがわかります。

背中のたくましい筋肉に脱帽

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肩から背中にかけての筋肉が美しい画像。背中から胸板までの横幅が尋常ではないです。かなり厚みのあるかっこいい肉体をしていたことがわかります。

筋肉から色気が溢れる1枚

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著書『怪力法並に肉体改造体力増進法』に掲載された、次の運動に移ろうとする若木竹丸の画像。肩から上腕二頭筋にかけてのたくましさに男らしい色気が漂っています。

腕の太さが尋常じゃない

出典:https://www.pinterest.jp/pin/1117314988772610764

自動車チューブを使った独自の筋トレをする若木竹丸の画像。胸板は厚く、腕がたくましいのがわかります。

片足スクワットのフォームが綺麗すぎる

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ふんどし姿で片足スクワットをする若木竹丸の画像。しっかりと深くしゃがみこむことができるほど脚の筋肉が鍛えられていたことがわかります。

胸板が厚く男らしい

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片腕でバーベルを持ち上げる若木竹丸の画像。胸板が厚く、筋トレをしているだけでカッコ良いですね。

上腕51cmの筋肉に圧倒

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若木竹丸の腕の太さがよくわかる画像。上腕51cmあったと言われる力こぶの盛り上がりが凄まじいです。

若木竹丸を目指して筋トレに励もう

若木竹丸は、「人世最高の芸術は肉体美である」とし、強く健康的な肉体にこそ、健全な精神があると考えていました。若木竹丸の筋トレ方法や食事を実践して、若木竹丸のような美しい筋肉を目指しましょう。