シャビアロンソの歴代背番号！14の愛着はクライフ？クラブ〜代表まで！

サッカーの元スペイン代表シャビアロンソは、正確なパスで攻撃を自由自在に操る名選手です。巧みなボールさばきで、視野が広く瞬時に戦術を組み立てる能力に優れています。そのプレースタイルからピッチ上の指揮官として、チームメイトやファンから絶大な信頼を得ていました。

そんなシャビアロンソの歴代背番号について、それぞれのシーズンのエピソードとともに詳しく紹介していきます。

（背番号については以下の記事も参考にしてみてください）

クラブでの背番号やそれぞれのシーズンでの活躍について紹介していきます。

父、兄も所属していたレアルソシエダに1999年から5年間所属していました。その時の背番号は4番です。2000-2001年エイバルにレンタル移籍しレギュラーの座を確保する活躍をみせます。レアルソシエダに復帰後は、正確なパスが持ち味の選手としてチームの勝利に貢献しました。

2004年の夏に移籍金1600万ユーロ（約20億円）でリバプールに移籍します。リバプールでの背番号は、その後代名詞となる14番です。1年目からその才能を発揮させ、正確なパスの技術を称賛されました。ロングパスやフリーキック、60ヤード強のロングシュートなどで得点に絡み、高く評価されています。

こちらは、リバプール時代のプレイ動画です。見事なスーパーロングシュートで観客を魅了しています。

2009年8月、移籍金推定3000万ユーロでレアルマドリードに移籍します。移籍時の背番号は22番です。

2010年シーズンからは背番号14番に変更になります。ここでも精度の高いパスと、守備と攻撃をつなぐ役割を担い、チームの勝利に貢献します。「不在がチームに大きな影響を与える選手！」と評されました。2011年シーズンにはキャリア初のリーグ優勝を経験し、もちろんその原動力となっていました。

シャビアロンソのスーパープレー動画も紹介します。

ピッチ全体がみえていてどこに誰がいるか把握し、正確なロングパスを繰り出し得点につなげるプレーはさすがです。

2014年8月、ドイツのブンデスリーガのバイエルンミュンヘンに移籍します。バイエルンミュンヘンでの最初の背番号は3番です。フリーキックから直接ゴールを決めるなど持ち味を生かして、ブンデスリーガ優勝に貢献し、リーグ年間ベストイレブンにも選ばれました。

2015年シーズンから背番号を3番から14番に変更。変わらずピッチ上の司令塔として優勝に重要な役割を果たします。2017年3月9日、「フットボールに生き、フットボールを愛した、美しいゲームよ、さらば」との言葉を残し現役引退を発表します。同年5月20日が最後の試合となりました。

ここからは、スペイン代表での背番号について大会別に紹介していきます。

（その他スペイン代表選手については以下の記事も参考にしてみてください。）

スペインのユースチームで活躍し、2003年4月から代表に召集され親善試合に出場し始めます。6番8番16番18番といろいろな背番号をつけた時期です。

2004年ポルトガルで開催されたEUROでは2試合に出場しました。スペインのベテラン重鎮がいて、なかなかレギュラーの座を奪うことはできませんでした。

2006ドイツワールドカップにも参加します。背番号は14番。グループリーグ初戦ウクライナ戦では代表初得点をあげ、第2戦チュニジア戦はフル出場、ラウンド16のフランス戦でもフル出場しました。

（ドイツに住む日本人選手については以下の記事も参考にしてみてください）

2008年EURO、背番号14番、広い視野と展開力を買われ、中盤の司令塔としてのポジションでレギュラー定着となります。

2010FIFA南アフリカワールドカップでは全試合先発出場します。決勝のオランダ戦は両チーム合わせて14枚（うちスペイン5枚）のイエローカードが出る荒れた試合となり、シャビアロンソが尊敬するオランダ出身ヨハン・クライフも母国代表のラフプレーを批判したほどでした。

2012年EURO、この大会でも全試合先発出場となり、大会優秀選手の一人に選ばれる活躍を見せて優勝にも貢献します。スペインVSイタリアの伝説の試合の動画を紹介します。

パスをつなぐ攻撃サッカーが多くみられた大会でもあり、シャビアロンソの持ち味が生かされました。スペインはイタリアに4-0の大勝で大会史上初の連覇を成し遂げたのです。

2014年FIFAブラジルワールドカップ、この大会の後リーグに集中するとの理由から、スペイン代表を引退します。

（ブラジルのサッカー選手については以下の記事も参考にしてみてください）

幼少期、6年間バルセロナで過ごしていた影響もあるのかバルセロニストだと言われています。そして、大のヨハン・クライフファンです。ヨハン・クライフは1964年に17歳でプロデビューを果たし、活躍により多くのサッカーファンを魅了したサッカー界の超スーパースターです。それまでのサッカースタイルを根底から覆す革新的なサッカー展開を繰り広げました。

ヨハン・クライフの登場は、1966年サッカーの母国イングランドが自国開催のワールドカップで初優勝を遂げたこと以上にセンセーショナルな出来事でした。それまでの超守備的サッカーから、目まぐるしくポジショニングが入れ替わる「トータルフットボール」というスペクタクルなサッカーに人々は夢中になったのです。

その中心にいたのがオランダが生んだカリスマ、ヨハン・クライフです。彼はピッチ上の指揮を執り、まるでピッチ上の監督のようでした。どこか、シャビアロンソの司令塔となって正確なパスでつなぐサッカーに通じるものがあり、尊敬していたことがわかます。

（トータルフットボールについては以下の記事も参考にしてみてください）

そんなヨハン・クライフの付けていた背番号が14番ということで、シャビアロソンは14番をこよなく愛したのです。憧れの背番号であり、尊敬するヨハン・クライフのようなプレーを目標にしていたのです。

また、引退後指導者となってから受けたインタビューでも尊敬し続けているヨハン・クラフトを意識した発言をしています。

2016年3月24日、ヨハン・クライフの死去に対して、Twitterで「あなたの14は特別だ」と哀悼の意を示し、冥福を祈りました。シャビアロンソのクライフ愛が伝わります。

ここからはこだわりの14番以外の背番号のエピソードを紹介していきます。

シャビアロンソは14番のイメージが強いですが、バイエルンミュンヘン加入1年目の、2014-15シーズンは3番を着用していました。3番はDFが背負うことが多いですがシャビアロンソはバリバリのMFです。これは、チーム内のクラウディオ・ピサーロが14番を付けていて空いていなかったのです。ピサーロの引退の翌シーズンから14番を付けています。

1997年レンタル移籍先のエイバルでデビューを飾ります。2部リーグでは多くの出場機会を与えられ、プレメーカーとしての能力を磨くと、再びエイバルのレンタル移籍となった2001-2002シーズンにはレギュラーの座を確保して、14試合に出場しました。

プロ駆け出しのシャビアロンソはレンタル移籍先では背番号26番でした。体も小さく非力だったユース時代からコツコツとトレーニングを重ねてプロになったシャビアロンソ。憧れの14番を背負うにふさわしいプレーができるよう努力を重ねたのです。

スペインのU-21で活躍し、2003年4月にイニャキ・サエス代表監督からエクアドルとの親善試合に初招集され先発出場を果たしました。招集以降の背番号は、6番、8番、16番、18番でした。2004年10月に行われた2006FIFAワールドカップ予選（ベルギー戦）から、こだわりの14番になっています。

EURO2008のスペイン代表中盤ポジションには優秀なMFが多数いて、なかなかレギュラーを掴めずにいました。しかしながら、他の選手にない守備力を生かして「スーパーサブ」として優勝に貢献します。まさに尊敬するヨハン・クライフの「トータルサッカー」を貫き通したのです。

この大会はパスでつないで得点につなげる攻撃サッカーが目立つ大会でした。それもあってか大会後監督が変わり、広い視野と展開力を買われ、中盤司令塔のポジションでレギュラー定着となったのです。シャビアロンソの背番号14を目にする機会が増え、彼は憧れの背番号を背負いピッチ上で持ち味を発揮しました。

ここからはシャビアロンソの背番号付きユニフォームを紹介していきます。人気のトップチームユニフォームやスペインの代表ユニフォームの購入を考えている人は是非ご覧ください。

2014-2015年シーズンのスペイン代表、背番号14番のユニフォームです。シャビアロンソはクラブに専念するためこのシーズンで代表を引退しています。シャビアロンソ最後のスペイン代表ユニフォームです。

2014-2015年シーズンのバイエルンミュンヘンの背番号3番のユニフォームです。次のシーズンはお馴染みの14番に変更したので、3番を着用したのは1シーズンのみです。

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正確なパス回し、神がかり的なロングシュート、スーパーフリーキックで数々の伝説を残したシャビアロンソは、背番号14にこだわり、その番号にふさわしいプレーをしてきました。尊敬するクライフを目標に引退した現在も指導者としてサッカーを楽しんでいます。選手時代からピッチ上の司令塔として活躍したシャビアロンソの監督としての手腕に今後も期待です。