マッスル北村の死因は餓死ではない？食事制限による低血糖？噂の真相を解明

死後20年以上たった今も、マッスル北村をめぐる口コミはSNS上などで見られます。以下にそのようなものを集めましたので見ていきましょう。

マッスル北村の死因が低血糖症による急性心不全であることははっきりしています。それでも、死因を簡単に餓死として片付けているのが現状です。さらに餓死という言葉がひとり歩きして、豊かになった日本で栄養失調や餓死はありえないと多くの人が感じました。マッスル北村の死因を餓死と思う理由は、そういったことにあるようです。

マッスル北村の噂はいろいろな形で広まりました。中には「体脂肪がなくなって餓死した」というものもあります。冷静に考えれば、さすがに体脂肪率ゼロはありえません。ですが、人の噂は大げさになるほど広まっていくものです。

逆に餓死を否定する意見もあります。確かにベリーローカロリーダイエットで低血糖症になったとは、にわかに信じられないでしょう。だからといって、根拠のない仮説を立てることは自重すべきです。少なくとも、マッスル北村がインスリンを使用したとする形跡は認められていません。

ステロイドの使用について、生前のマッスル北村は肯定する発言をした後に、それをまた否定しました。彼は騙されたとする証言もあるようですが、彼がいなくなってしまった今は真偽不明です。彼の生涯にはミステリアスな部分があるため、良くない噂が立つのでしょう。いずれにせよ、ステロイドが人体に影響を及ぼすことは変わりありません。

（リッチピアーナの死因については以下の記事も参考にしてみてください）

常人にはありえないと思われる最後となったため、マッスル北村の生涯を伝説視している人もいます。しかし、それは間違いのはずです。彼はそんな形で亡くなりたかったはずがありません。彼の死は、その後に残された私達の教訓にすべきでしょう。

マッスル北村は東京大学中退後に再び受験して、東京医科歯科大医学部に合格するほど賢い人でした。結局医者にはなれませんでしたが、「ボディビルを通じて万人を勇気づける心の医者になりたい」という言葉も残しています。マッスル北村は賢くて繊細な人だったのは事実です。ただあまりにもストイック過ぎました。